既製品にはない魅力やメリットがたくさんある手作りおもちゃ。
保育園での遊びの幅が広がるので、ぜひ積極的に取り入れていきたいですね。
この記事では、子どもに人気の手作りおもちゃを20選ご紹介していきます。
年齢別におすすめの製作アイデアや遊び方を解説するので、クラスや発達に合わせて選んでみてください。
また、手作りおもちゃには注意すべきポイントがいくつかあります。
安全に楽しく遊ぶために、事前にしっかりチェックしておきましょう。
手作りおもちゃを保育に取り入れるメリット
初めに、手作りおもちゃのメリットについてご紹介します。
保育に取り入れるにあたって把握しておくと、子どもたちの成長にも繋げられるでしょう。
身近な素材で簡単に作れる
手作りおもちゃは、基本的に誰でも簡単に作れるものばかりです。
身近な素材で製作できるのが嬉しいポイントで、特別な材料は必要ありません。
子どもと一緒に作れるものもあるので、作る工程も楽しむことができます。
手作りの温かみや親しみを感じられる
既製品にはない温かみを感じられるのが、手作りおもちゃのメリットと言えます。
人の手が加わることで世界に一つのオリジナリティも出ますよね。
また、子どもが自分で作ったものは親しみを持って大切に使えるようになるでしょう。
子どもの発達や興味に合わせたおもちゃで遊べる
子どもの発達や興味は日々著しく変化していきますが、その都度新しいおもちゃを買うのは限度がありますよね。
手作りおもちゃは、その時の子どもに合わせてタイムリーなものが作れます。
”今”ほしいもの、”今”興味があるものを遊びに取り入れられるところも魅力の一つです。
同じおもちゃを多く揃えられる
子どもは、誰かが使っているおもちゃを見ると自分も使ってみたくなる子が多いです。
既製品では揃えられる数に限度がありますが、手作りをすれば同じものをたくさん用意できます。
友だちと同じおもちゃで遊びながら、楽しさを共有したり関係を深めたりできるでしょう。
作る楽しさや特別感を味わえる
幼児クラスになると、自分で作れるおもちゃも増えていきます。
その中で、自分の好きな模様にしたり工夫を取り入れたりするとオリジナル性も出てくるでしょう。
作る工程から遊びが始まり、完成したら自分だけの特別感を味わえる素敵なおもちゃなのです。
乳児に人気の手作りおもちゃアイデア10選
ここでは、乳児に人気の手作りおもちゃを10選ご紹介していきます。
年齢の低い子の発達や興味に合わせたアイデアが満載です。
マラカス
小さな赤ちゃんでも握って振るだけで遊べるマラカスです。
中に入れるものでバリエーションを広げれば、見た目や音の違いも楽しめます。
【用意するもの】
- ペットボトル(100~300ml)
- 中に入れるビーズやストローなど
- ビニールテープ
- 飾り用シール
【作り方】
1.ペットボトルの中にビーズや細かく切ったストローなど好きなものを入れる。
2.キャップを閉めて、開かないようにビニールテープを巻きつける。
3.ペットボトルの周りにシールなどで飾りをつけて完成。
ぽっとん落とし
小さな穴に物を落とす、隙間にものを詰めるなどの行動が見られたらおすすめのおもちゃです。
向きを合わせてぽっとんと落とす感覚を楽しみながら、指先の発達も促せます。
【用意するもの】
- 蓋つきのプラスチック容器
- ペットボトルキャップ
- ビニールテープ
- 飾り用シール
- カッター
【作り方】
1.プラスチック容器の蓋に、ペットボトルキャップが通るぐらいの大きさに穴を開ける。
2.ペットボトルキャップを2つ合わせて、ビニールテープで繋ぎ合わせる。
3.容器やキャップにシールなどで飾りをつけて完成。
無限ティッシュ
好奇心旺盛な子どもは、ティッシュボックスから大量のティッシュを出してしまうことがよくあります。
そんな時には、つまむ・ひっぱるの動作を無限に楽しめる手作りおもちゃがおすすめです。
【用意するもの】
- ティッシュボックスの空き箱
- ハンカチまたは端切れ
- カッター
- ボンド
【作り方】
1.ティッシュボックスの空き箱の側面に2㎝×15㎝ほどの穴を開け、布を貼りつける。
2.ハンカチや端切れの角を結ぶ。
3.ティッシュの取り出し口と側面の穴に布を通して輪になるように繋げて完成。
スノードーム
透明な容器の中でゆっくりと動くキラキラに夢中になります。
水と液体洗濯のりの割合で動き方が変わるので、好みの濃度に調整しましょう。
【用意するもの】
- ペットボトル(100~300ml)
- 水
- 液体洗濯のり
- 中に入れるビーズやラメなど
- ビニールテープ
【作り方】
1.ペットボトルの中にビーズやラメなどを入れる。
2.水と液体洗濯のりを3:7ぐらいの割合で入れる。
3.キャップを閉めて、開かないようにビニールテープを巻きつけて完成。
フェルト野菜
ふんわり柔らかいフェルトで作った野菜は、見た目もほっこりして温かみを感じます。
おままごとを楽しんだり並べて名前を覚えたりしましょう。
【用意するもの】
- フェルト
- 綿
- 針
- 刺繍糸
- ハサミ
【作り方】
1.作りたい野菜の形にフェルトを2枚切り抜く。
2.2枚を合わせて刺繍糸で縫い合わせる。
3.途中まで縫ったら中に綿を詰める。
4.最後まで縫い、ヘタや種などの模様を付けて完成。
金魚すくい
かわいい金魚を作って水に浮かべ、金魚すくいを楽しみましょう。
外での水遊びはもちろん、室内でも遊べます。
【用意するもの】
- ラッピングペーパー
- ペットボトルキャップ
- マスキングテープ
- 麻紐
- シール(または油性ペン)
【作り方】
1.ペットボトルキャップを2つマスキングテープで貼り合わせる。
2.ラッピングペーパーでペットボトルキャップを包み、麻紐で結ぶ。
3.シールまたは油性ペンで金魚の目や模様を付けて完成。
ビー玉落とし
穴を狙ってビー玉を落とす集中力の高まる手作りおもちゃです。
落ちそうで落ちないビー玉にきっと夢中になりますよ。
【用意するもの】
- ペットボトル(500ml)
- ビー玉 2つ
- 厚紙
- ビニールテープ
- カッター
- セロテープ
- ボンド、はさみ
- のりか両面テープなど
【作り方】
1.ペットボトルを3等分に切り、厚紙を直径に合わせて切り抜く。(少しツメを残す)
2.ビー玉が通る穴を開けた厚紙をペットボトルに貼りつける。(ツメを折って固定する)
3.切り口にビニールテープを巻きつけて固定する。
4.飲み口からビー玉を入れてキャップを閉めて完成。
紐通し
手先を使う遊びなので、器用さや集中力を養えます。
たくさん通したり色の組み合わせを考えたりと、好きな遊び方ができますよ。
【用意するもの】
- プールスティック
- 紐
- ストロー
- マスキングテープ
- カッター
【作り方】
1.プールスティックを2㎝ほどの厚みにカットする。
2.紐の先をストローに通してマスキングテープで巻きつける。
3.反対の先は穴から抜け落ちないようにストローに巻き付けてマスキングテープで固定する。
ボタンつなぎ
指先がうまく使えるようになってきたら、少し難易度を上げましょう。
遊びの中でボタンがはめられるようになると、生活の中で着替えが自分でできるようになります。
【用意するもの】
- フェルト
- ボタン
- 糸
- ハサミ
【作り方】
1.フェルトを魚の形に切り取る。(好きな形でもOK)
2.ボタンを目の位置に縫い付ける。
3.ボタンホールの周りを縫い、穴を開けたら完成。
パズル
考えながら遊ぶので脳の発達が促せる手作りパズルです。
既製品がまだ難しい年齢でも、見慣れた絵本やお菓子の絵柄なら楽しく遊べます。
【用意するもの】
- 絵本カバーまたはお菓子の空き箱
- ダンボール
- カッター
- ボンド
- セロハンテープ
【作り方】
1.絵本カバーの表紙部分を切り取り、ダンボールに貼りつける。
2.乾いたらカッターで複数枚に分かれるようにカットする。
3.カットした断面をセロハンテープで保護して完成。
幼児に人気の手作りおもちゃアイデア10選
続いては、幼児に人気の手作りおもちゃを10選紹介していきます。
自分で作れるものや、工夫して遊べるものなどのアイデアをぜひ参考にしてみてください。
紙飛行機
紙飛行機は折り方や飛ばし方で飛距離が大きく変わります。
遠くまで飛ばすために試行錯誤する過程も楽しいですよ。
【用意するもの】
- 折り紙
【作り方】
1.半分に折り、中心線に合わせて角を折る。
2.三角になった部分を上に向けて折り上げる。
3.両端を上の線と重なるように折り、羽にしっかりと折り目をつけて完成。
ブーメラン
身近にある牛乳パックで簡単にブーメランが作れます。
投げ方にもコツがあるので、何度も挑戦したくなるおもちゃです。
【用意するもの】
- 牛乳パック
- ハサミ
- ホチキス
【作り方】
1.牛乳パックを細長く3本切り、下に少し切り込みを入れる。
2.切り込みを重ね合わせて等間隔になるように調整する。
3.真ん中をホチキスで止め、角を丸く切ったら完成。
ロケット
「3・2・1・どっか~ん!」と飛び出す楽しいロケット。
ロケットの形だけでなく、自分の好きな模様に飾りつけるのも楽しいですよ。
【用意するもの】
- 紙コップ 2つ
- 輪ゴム 2つ
- 画用紙
- カラーペン
- ハサミ
- 飾り用のシールやテープ
【作り方】
1.片方の紙コップに好きな飾りを付け、ロケットを作る。
2.もう片方の紙コップの飲み口に4箇所切り込みを入れる。
3.輪ゴム2つを繋いで切り込みに引っかける。
4.2つの紙コップを重ねて手を離せばロケットの完成。
ブンブンごま
両端の糸を引き、回転数が上がると「ブ~ンブ~ン」と鳴る音が楽しいコマです。
コツを掴むまでは難しいですが、慣れると速く回せるようになります。
【用意するもの】
- 牛乳パック
- タコ糸
- 折り紙
- ハサミ
- キリ
- 油性ペン
【作り方】
1.牛乳パックの底の部分を切り取り、油性ペンや折り紙で模様を付ける。
2.中心から5㎜ほど離れた所に2箇所穴を開ける。
3.穴にタコ糸を通し、糸の端を結び合わせて完成。
ビー玉迷路
ビー玉を箱の中で転がしてゴールを目指す手作りおもちゃです。
傾ける角度や方向などに頭を使うだけでなく、作る工程でも思考力が養われます。
【用意するもの】
- ダンボール(または空き箱)
- ビー玉
- カッター
- ボンド
- 油性ペン
【作り方】
1.ダンボールを箱型に切り取り、スタートとゴールの位置を決める。
2.迷路になるように穴を開けたり壁を作ったりする。
3.油性ペンで模様を描いて完成。
トントン相撲
指で土俵を叩く振動で相手のマスコットを倒し、勝敗を競います。
トントン叩く強さや速さの加減が必要なので、盛り上がりますよ。
【用意するもの】
- ダンボール(または空き箱)
- 厚紙
- カッター
- ハサミ
- 油性ペン
【作り方】
1.ダンボールや空き箱を逆さにし、土俵を作る。
2.厚紙を切って半分に折り、顔を描いてマスコットを作る。
3.土俵にマスコットを立たせたら完成。
凧あげ
外で走って凧あげを楽しみましょう。
誰が一番高くあげられるか競ったり、一斉にあげたりしてみると盛り上がります。
【用意するもの】
- ビニール袋
- 竹ひご(またはストロー)2本
- タコ糸
- 厚紙
- セロテープ
- ガムテープ
- ハサミ
- 油性ペン
【作り方】
1.ビニール袋に好きな模様を描き、両端に竹ひごを貼りつける。
2.両角にガムテープをつけて穴を開け、タコ糸を通す。
3.真ん中に長いタコ糸を結びつけて完成。
バッグ
おしゃれに目覚めたりおままごとを楽しんだりしている子に人気の手作りバッグです。
自分の好きな模様で作れて、大切なものを入れておける特別感があります。
【用意するもの】
- 紙袋(または封筒)
- リボン
- 画用紙
- シール
- ペン
- ハサミ
- 穴あけパンチ
【作り方】
1.紙袋の入れ口を切り開き、好みの大きさにする。
2.蓋になる部分が前に重なるように調整し、好きな模様を描く。
3.両端に穴を開け、リボンを通して完成。
万華鏡
【用意するもの】
- ラップの芯
- ミラーシート 3枚
- 丸型クリアケース
- 黒い画用紙
- 万華鏡の中に入れるもの(モール、ビーズ、スパンコールなど)
- 筒の飾りつけ用装飾品(ラッピングペーパー、マスキングテープなど)
- ビニールテープ
- ハサミ
【作り方】
1.ミラーシートを三角柱になるようにビニールテープで留め、ラップの芯の中に入れる。
2.クリアケースの中にビーズなど好きな飾りを入れて、芯の端に固定する。
3.黒い画用紙を円形に切って真ん中に穴を開け、もう片方の端に貼りつけて完成。
空き箱ハウス
空き箱や牛乳パックなどの廃材でオリジナルのお家を作ります。
自由な発想力が育つので、子どもの思うままに世界観を表現すると個性が光りますよ。
【用意するもの】
- お菓子の空き箱
- 牛乳パック
- 画用紙
- ハサミ
- のり
- 油性ペン
【作り方】
1.土台となる大きめの箱を決め、画用紙や油性ペンで飾りつける。
2.空き箱を切ってテーブルや椅子、ベッドなどの家具を作る。
3.中で人形を遊ばせたり必要なものをどんどん増やしていく。
手作りおもちゃを保育に取り入れる際の注意点
簡単に作れて温かみのある手作りおもちゃですが、安全に遊ぶために気を付けるべきポイントもあります。
ここでは、手作りおもちゃを保育に取り入れる際の注意点について解説していきます。
小さい素材の誤飲に注意する
手作りおもちゃの中には、子どもの口に入る小さいサイズの素材を使用することもあります。
また、キラキラしたものやカラフルなものは好奇心から口に入れたくなってしまう子も多いです。
作る時にはキャップをしっかりと閉めたりテープを巻いて開かないようにしたりと配慮してください。
また、遊ぶ際には誤飲に十分注意して近くで見守りながら遊びましょう。
切り口や角で怪我をしないよう配慮する
ペットボトルや段ボール、空き箱などをカットして作るおもちゃは、切り口に注意しましょう。
また、角が鋭くなっている場合もあり、夢中で遊ぶうちに子どもが怪我をしてしまう危険があります。
角を丸くしたり切り口をテープで保護したりと、安全に遊べるよう対策をしてください。
遊ぶ場所の環境を整える
手作りおもちゃの中には、じっくりと集中して遊ぶものと広いスペースで体を動かして遊ぶものがあります。
静と動の遊びのスペースをしっかりと分け、それぞれ集中してじっくりと遊べるようにしましょう。
また、投げたり飛ばしたりする場合は広いスペースを確保し、子ども同士の距離感にも配慮が必要です。
点検や修理をしっかり行う
手作りおもちゃは既製品と比べると壊れやすいものが多いです。
身近な素材で簡単に作れるがゆえ、大切に扱っていても劣化してしまうことは避けられません。
安全に長く遊ぶために、おもちゃの点検を常時行い、壊れていたら修理をするなどの管理をしましょう。
まとめ
人気の手作りおもちゃを年齢別にご紹介しました。
赤ちゃんから遊べるものや、子どもが自分で作れるものなど様々なアイデアがありましたね。
クラスの子どもの発達や興味に合わせて取り入れてみてください。
既製品にはない温かみや親しみを感じられる手作りおもちゃ。
手先の発達や集中力、思考力を養うものなど、子どもの五感に働きかけ成長を促すというメリットもあります。
ぜひ積極的に保育に取り入れ、遊びの幅を広げてくださいね。
その際には、注意点をしっかりと把握した上で安全に配慮して楽しめるようにしましょう。