イタリアンブレインロットは、意味がはっきりしない言葉遊びや、くせになる動き・音が特徴のキャラクターたちが登場する、いま子どもたちの間で大流行しているミーム文化です。短い動画で直感的に楽しめることから、SNSや動画サイトを通じて一気に広まり、「なぜか分からないけど面白い」という感覚が人気の理由になっています。
本記事では、そんなイタリアンブレインロットの中でも特に子どもに支持されているキャラクターを、人気ランキングTOP10として紹介します。あわせて、子どもが夢中になる理由や、大人が知っておきたい付き合い方の視点もわかりやすく解説します。
目次
イタリアンブレインロット人気キャラクターTOP10
イタリアンブレインロットには数多くのキャラクターが存在しますが、子どもたちの間で特に話題になりやすいのは、名前の語感や音のリズム、見た目のインパクトが強いキャラクターです。
意味のあるストーリーはほとんどありませんが、「覚えやすい」「まねしやすい」点が人気につながっています。ここでは、子どもたちに人気で登場頻度の高い代表的キャラクターをランキング形式で紹介します。
第1位:Tralalero Tralala(トララレロ・トラララ)
イタリアンブレインロットを象徴する代表的キャラクターです。
スニーカーを履いたサメのような見た目と、意味のないフレーズをリズミカルに繰り返す音声が特徴で、「よく分からないのに耳に残る」強い中毒性があります。多くの派生動画や模倣作品が作られており、子どもが最初に触れやすい存在として広く知られています。
第2位:Tung Tung Tung Sahur(トゥン・トゥン・トゥン・サフール)
@the_byan イタリアンブレインロット曲
一定のリズムで繰り返される「トゥン・トゥン・トゥン」という音が特徴のキャラクターです。名前はインドネシア文化に由来するとも言われていますが、実際には造語で明確な意味はありません。
太鼓のような音感と単純な構造により、子どもが口ずさみやすく、家庭内で突然フレーズを言い出すこともあります。
第3位:Bombardiro Crocodillo(ボンバルディーロ・クロコディロ)
ワニと飛行機を組み合わせたようなハイブリッドデザインが印象的なキャラクターです。
動きが大きくスピード感のある映像が多いため、視覚的な刺激が強めなのが特徴です。
名前の語感が面白く、意味が分からなくても繰り返したくなる点が、子どもに人気の理由といえるでしょう。
第4位:Ballerina Cappuccina(バレリーナ・カプチーナ)
カプチーノのカップを頭に乗せたバレリーナという、少し不思議で印象に残りやすいキャラクターです。
イタリアらしいモチーフが視覚的に分かりやすく、イタリアンブレインロットの中では比較的「かわいい寄り」の存在として認識されています。バレリーナらしい動きと意味のない音声の組み合わせが特徴で、子どもたちの間で人気があります。
第5位:Brr Brr Patapim(ブルブル・パタピン)
猿とコケ(または木)を組み合わせたような見た目で、「Brr Brr」「パタピム」という独特のフレーズを繰り返すキャラクターです。音そのものが強く印象に残るタイプで、子どもがフレーズだけを繰り返し口にするケースも多く見られます。
短尺でテンポの良い動画が中心のため、連続視聴につながりやすく、ブレインロット特有の中毒性を顕著に体現した存在といえるでしょう。
第6位:Lirili Larila(リリリ・ラリラ)
サボテンと象を組み合わせたような見た目で、スリッパを履いているキャラクターです。
単調なリズムでフレーズを繰り返すのが特徴で、シンプルで落ち着いた動きと構造が特徴です。内容を理解しなくても楽しめる点が特徴で、まね遊びや言葉遊びに発展しやすく、家庭内で突然口ずさむようになる例も少なくありません。
第7位:Trippi Troppi(トリッピ・トロッピ)
猫の頭とエビ(またはシュリンプ)の体を組み合わせたような見た目のキャラクターです。
複数の派生版があり、熊のような体に魚の頭を持つバージョンも存在します。
「Trippi Troppi Troppa Trippa」というイタリア風のナンセンスフレーズをリズムよく繰り返すのが特徴で、このリズミカルな造語の面白さが人気の中心です。他のキャラクターの派生動画や組み合わせとして登場することも多く、ネット上で様々な二次創作が生まれています。
第8位:Bombombini Gusini(ボンボンビーニ・グジーニ)
ガチョウと爆撃機を組み合わせたような見た目が特徴のキャラクターです。
意味のあるストーリーはなく、奇抜な見た目と名前の語感を楽しむタイプのブレインロットといえるでしょう。
また、フォートナイトというゲームにも出現するなど、ネットミーム以外の場でも人気があります。
第9位:La Vaca Saturno Saturnita(ラ・ヴァカ・サトゥルノ・サトゥルニータ)
牛の頭、土星のような体、そして人間の巨大な足という組み合わせが特徴的な宇宙モチーフのキャラクターです。
非常に長い名前が特徴で、ビジュアルのインパクトが強く、「見た目と名前の違和感」を楽しむタイプのミームとして定着しています。
第10位:Frigo Camelo(フリゴ・カメロ)
冷蔵庫とラクダを組み合わせたような見た目で、ティンバーランド風のブーツを履いているキャラクターです。口から冷たい風を吐き出す特徴があります。意味不明な組み合わせが際立っており、ブレインロットらしさを象徴する存在として人気があります。
突拍子もない組み合わせに「なぜ?」と感じること自体が、このキャラクターの面白さといえるでしょう。
保護者向け用語ミニ解説(つまずきやすい言葉)
イタリアンブレインロットの話題は、子ども同士では通じても、保護者にとっては聞き慣れない言葉が多く「結局なに?」となりやすい分野です。
用語の意味をざっくり押さえるだけで、動画の内容や子どもの会話が理解しやすくなり、必要な見守りもしやすくなります。
ここでは、特につまずきやすい基本用語と、キャラクター名の特徴、公式・非公式の違いを短く整理します。
言葉の正確さよりも、家庭での対応に役立つ視点を優先して理解していきましょう。
ブレインロット/ミーム/テンプレとは?
- 「ブレインロット(brainrot)」は直訳すると「脳が腐る」ですが、実際は“意味が薄いのに延々と見てしまう”“頭が空っぽになる系コンテンツ”を自虐的に表すネットスラングです。
危険物というより、くだらなさを楽しむニュアンスが強い言葉だと捉えると理解しやすいでしょう。 - 「ミーム」は、ネット上で真似されながら広がる流行のネタや様式のことです。動画の音源、言い回し、ポーズ、画像の使い方など、模倣される前提で広まります。
- 「テンプレ」は“型(テンプレート)”の意味で、決まった構成に当てはめて作る投稿パターンを指します。同じ音源・同じ編集・同じオチを繰り返す動画が増えるのは、テンプレ化が進んでいるサインです。
キャラクターの名前が似ている理由と特徴
キャラクター名が似て聞こえるのは、擬似イタリア語の「語感」を優先して作られているからです。
意味を伝えるための名称ではなく、音のリズムや言いやすさ、繰り返したくなる響きが重視されます。たとえば、頭韻(同じ音で始める)や反復(同じ語を繰り返す)、母音の並びを揃えるなど、耳に残る作りになっています。
その結果、「Tralalero Tralala(トララレロ・トラララ)」「Trippi Troppi(トリッピ・トロッピ)」のように似たリズムの名前が多くなり、子どもが混同しやすくなることもあります。逆に言うと、子どもが口ずさみやすく、友だち同士で共有しやすい設計になっているともいえます。保護者は完璧に覚える必要はなく、「似た響きの名前が大量にある」という前提を知っておくと会話が楽になります。
公式・非公式の違いと安全性
イタリアンブレインロットは、作品としての“公式シリーズ”が一枚岩で存在するというより、ネット上で二次創作・派生が連鎖して増えていくミーム文化です。そのため、同じキャラクター名でも投稿者によってデザインや内容が違うことがあり、どこまでが“公式”なのかが分かりにくい特徴があります。
安全面で保護者が意識したいのは、「出どころ」よりも「中身」です。過度に刺激の強い映像、暴力的・性的な表現、差別的な言い回し、他者を攻撃する文脈が混ざっていないかを確認します。視聴は子ども向けプラットフォーム設定(制限付きモード等)を活用し、見せっぱなしにしないことが重要です。気になる場合は、同じ名前でも穏当な投稿者・安全なアカウントに絞って見せる工夫が有効でしょう。
家庭での付き合い方ガイド
イタリアンブレインロットは、子どもにとって「意味は分からないけど楽しい」タイプの短尺ミームです。禁止や否定から入ると、かえって隠れて見たり、親子の会話が減ったりしやすくなります。大切なのは、まず興味を理解しつつ、視聴時間や内容を家庭のルールで整えることです。
オフラインの遊びへ自然に切り替える仕掛けを用意しておくと、取り上げ合戦になりにくくなります。ここでは、声かけのコツとスクリーンタイムの調整、注意が必要なサインを整理します。
子どもの興味を理解する:「何がおもしろいの?」の聞き方
子どもに「何が面白いの?」と聞くときは、詰問ではなく“実況インタビュー”の形にすると会話が続きやすくなります。たとえば「このキャラのどこが好き?」「今の音、どんな感じがする?」「友だちはどのキャラが好き?」のように、答えやすい質問から入ります。「意味わからないでしょ?」と否定を先に置くと、防衛的になりがちなので避けるのが無難です。
おすすめは、子どもに“案内役”になってもらうことです。「ランキング作って」「名前の言い方教えて」「次に流行りそうなのどれ?」など、子どもが得意な領域として扱うと、自己肯定感も満たされます。親は面白さを完全に理解しなくても問題ありません。「音がクセになるんだね」「テンポが気持ちいいのかも」と共感の言葉を添えるだけで、安心して話せる空気が作れます。会話ができていれば、内容チェックや時間調整も受け入れられやすくなります。
スクリーンタイムのバランス:オフラインへの自然な切り替え
短尺動画は次々と再生されるため、子ども自身が時間感覚を失いやすい構造です。そこで家庭では「見ていい時間」だけでなく「切り替え方」をセットで決めると揉めにくくなります。たとえば「3本見たら終わり」「タイマーが鳴ったら区切り」「次の予定(お風呂・ごはん)まで」のように、ルールを短く具体的にします。親がその場の気分で変えると交渉が増えるので、先に決めて淡々と運用するのがコツです。
オフラインへ移すときは、同じ“音・テンポ・まね”を活かした遊びが効果的です。キャラの名前を早口言葉にする、リズム手拍子ゲームにする、絵に描いて図鑑化するなど、動画の要素を家庭遊びへ翻訳します。
「やめなさい」ではなく「次はこっちで続きやろう」と提案すると、子どもは納得しやすいでしょう。視聴をゼロにするより、生活リズムの中で自然に位置づける発想が現実的です。
注意が必要なサイン:続けさせる時間や依存の目安
「どれくらいならOKか」は年齢や家庭状況で変わりますが、時間よりも“生活への影響”を目安にすると判断しやすくなります。
たとえば、やめるよう促したときに毎回強い癇癪が起きる、睡眠や食事が後回しになる、外遊びや会話への関心が明らかに減る、学校・園の準備が進まないなどは注意サインです。
また、内容がエスカレートして刺激の強い動画(暴力・性的・差別的表現)へ流れていないかも定期的に確認します。
対応としては、急な全面禁止より「時間・場所・本数」を絞る方が成功しやすいです。たとえば「リビングだけ」「宿題・支度が終わってから」「週末だけ」など、条件を明確にします。
親のスマホで見せている場合は、視聴履歴やおすすめが強化されやすいので、子ども用設定や制限付きモードの活用も有効でしょう。心配が強いときは、家庭だけで抱え込まず、園や学校、専門窓口に相談する選択肢も持っておくと安心です。
まとめ
イタリアンブレインロットは、意味の分からなさや強い音・テンポを楽しむ、今の子ども世代にフィットした短尺ミームです。
大人が戸惑いやすい一方で、頭ごなしに否定するより「なぜ好きなのか」を理解しようとする姿勢が、家庭での付き合い方を楽にします。
視聴時間や内容はルールで整えつつ、オフラインの遊びや会話へ自然に広げていくことが大切です。
子どもの様子を観察し、生活に支障が出ていないかを目安に見守ることで、流行と安心のバランスを保ちやすくなります。

