令和2年9月30日からスタートした子ども・子育て支援情報システム「ここdeサーチ」。
この記事では、「ここdeサーチ」の特徴や利用する人物像、調べることができる保育・教育施設の対象や詳細情報の中身について解説していきます。
「ここdeサーチ」とはどのようなサイト?
子ども・子育て支援情報システム「ここdeサーチ」は、一つのウェブサイト上で全国の保育所や幼稚園、認定こども園といった教育施設・保育施設の情報を閲覧することができるサイトで、独立行政法人 福祉医療機構が管理・運営を行っています。
令和元年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」によって幼児教育・保育の質への関心が高まりつつある中、子ども・子育て支援法第58条に基づいて公表されている特定施設・保育施設の他、保育無償化の対象となる認可外保育施設等の子育て支援に関する情報も閲覧することが可能です。
施設の住所や教育・保育内容、利用定員、実費徴収額などの詳細も見ることができるため、利用者の知りたい情報が詰まった利便性の良いサイトといえます。
利用者はどのような人物?
一つのウェブサイト上で全国の教育・保育施設の情報を得ることができるという特徴から、あらゆる立場の人がさまざまな目的を持ってサイトを利用することが予想されます。
利用者 | 主な利用目的 |
---|---|
子どもを預けたい保護者 | 近くにどのような施設があるか、定員や料金を知りたい |
引越しを予定している | 引越し先での施設情報を入手し、比較検討したい |
一時的な利用を希望 | 一時保育や病児保育等、一時的に利用可能な園を探している |
離れて暮らす祖父母や
単身赴任の父親など |
孫(子)が通う幼稚園や保育所がどのような場所にあって、どのような特徴・理念をもつのかを知りたい |
就職活動中の学生 | 就職希望エリアではどのような教育施設・保育施設があるのか、施設の規模や職員数、理念などの比較をしたい |
調べることができる保育・教育施設の対象とは
子ども・子育て支援情報システム「ここdeサーチ」で公表されているデータは、次のような施設のうち、市町村において情報登録が行われた施設の情報です。
- 認可保育所
- 認定こども園
- 幼稚園
- 小規模保育事業者
- 家庭的保育事業者
- 事業所内保育事業者
- 居宅型保育事業者
- 認可外保育
※幼稚園は子ども・子育て新制度の対象となるもの
※一部の私学助成園(学校法人以外によって設置される幼稚園を含む)
※認可外保育にはベビーシッターも含む
(住所が非公表であるベビーシッター等も検索が可能です)
調べることができる詳細情報の内容とは
「ここdeサーチ」では、「近くの施設を探したい」と「もっと詳しく調べたい」の2パターンから検索することができます。
現在地の情報を元に表示された、地図情報と一覧から近くの施設を検索可能
①場所を選ぶ・・・駅名や住所といったキーワード検索か施設名で検索可能
②種類を選ぶ・・・保育所や幼稚園といった希望する施設種別にチェックを入れて検索
どちらも検索結果では地図情報と一覧が表示されますが、「もっと詳しく調べたい」で条件を絞ることで施設の表示件数も異なります。
施設一覧には、施設名や住所、開所曜日や開所時間等とともに「詳細情報」のリンク表示があり、個別の施設ページを閲覧可能です。
また、個別の施設ページでは施設の基本的な情報の他、教育・保育に従事する従業者に関する事項や施設等を運営する法人に関する事項等といった詳細情報を閲覧できます。必要に応じてCVSファイルのダウンロードや印刷も可能です。
まとめ
日本中、どこにいても一つのウェブサイト上で全国の教育・保育施設の情報を閲覧することができる「ここdeサーチ」。
地図やキーワードを元に検索したり、施設の種別や休日利用のみといった条件で検索したりと、短時間で容易に複数の教育・保育施設情報を集めることが可能となりました。
幼児教育や保育の質において、利用者の関心はますます高まっています。そのような中で独自のサービスを行う施設も増えており、「ここdeサーチ」を利用してもらうことで、そのような独自サービスや理念等を利用者に知ってもらうことも可能です。
独立行政法人 福祉医療機構が管理・運営を行い、各自治体や政府の後押しもある「ここdeサーチ」であれば、利用者も安心して情報収集に活用できることが今後も期待されます。