子どもと飛行機に乗るときの料金は、搭乗日時点の年齢航空会社膝上で乗るか座席を確保するかで変わります。赤ちゃんはANA・JALともに生後8日以降がひとつの目安ですが、無料になるかどうかは「幼児区分」と「座席利用の有無」で確認する必要があります。

お盆や夏休み、年末年始の帰省を前に、「子連れ飛行機の料金はいくら?」「赤ちゃんは飛行機にいつから乗れる?」「2歳は無料?有料?」と検索する方は多いと思います。とくに0歳〜3歳の子どもがいる家庭では、予約画面を見ても幼児・小児の境目が分かりにくく、手が止まってしまうことがあります。

ANA・JAL国内線を中心に、子どもの飛行機料金、幼児・小児の年齢区分、膝上利用、座席確保、耳抜き、ぐずり対策、持ち物まで整理します。
なお、航空会社のルールは変更されることがあります。公開時点の公式情報をもとに整理していますが、予約前には必ず利用する航空会社の公式サイトで最新情報を確認してください。

子どもの飛行機料金、結局いくらかかる?

子どもの飛行機料金は、「幼児区分の子どもが大人の膝上で乗る場合は無償になることがある」一方で、座席を確保する場合は運賃が発生すると考えると整理しやすくなります。

ここで注意したいのは、「子どもなら膝上で無料」と一括りにしないことです。膝上で無償になる対象年齢は航空会社によって異なります。さらに、同じ2歳でもANAとJALで扱いが変わるため、古い記事や過去の経験だけで判断しないほうが安全です。

たまごだるまとしては、料金を安くすることだけを目的にするのではなく、子どもの年齢、体格、フライト時間、親の荷物量、当日の余裕まで含めて考えることをおすすめします。料金の仕組みを知ることは、節約だけでなく、当日の不安を減らすための準備でもあります。

「幼児」「小児」の年齢区分、ANA・JALで実は違う

ANA国内線では、2026年5月19日搭乗分以降、年齢区分が小児:2歳〜11歳、幼児:生後8日〜1歳と案内されています。幼児については、大人1名につき幼児1名が膝上で無償となる一方、幼児を2名同伴する場合は、うち1名の座席確保が必要です。
(参照:お子様のご予約について|ANA

一方、JAL国内線では、幼児は搭乗時の年齢が生後8日〜2歳、小児は3歳以上〜12歳未満と案内されています。JALでは、大人1名につき幼児1名が膝上で無償、幼児を2名まで同行できるものの、うち1名は座席の確保が必要です。
(参照:お子さま(幼児、小児)のご予約について|JAL

つまり、同じ2歳でも、ANAでは小児区分、JALでは幼児区分に当たります。ここが、子連れ飛行機の料金で最も混乱しやすいポイントです。

また、JALは2026年5月19日搭乗分から、オリエンタルエアブリッジ(ORC)とのコードシェア便では2歳以上が小児となると案内しています。JAL便として予約していても、運航会社やコードシェア便によって扱いが異なる場合があるため、便名だけでなく運航会社も確認しましょう。
(参照:お子さま(幼児、小児)のご予約について|JAL

ANA・JALの子ども運賃を比較すると?【比較表】

ANAとJALでは、幼児・小児の年齢区分と、座席を使う場合の料金の考え方が異なります。特に2歳の子どもを連れて飛行機に乗る場合は、利用する航空会社ごとに確認してください。

項目 ANA国内線 JAL国内線
赤ちゃんの搭乗目安 幼児区分は生後8日〜1歳 生後8日〜2歳が幼児
幼児の年齢区分 生後8日〜1歳 生後8日〜2歳
小児の年齢区分 2歳〜11歳 3歳以上〜12歳未満
膝上利用 大人1名につき幼児1名が無償 大人1名につき幼児1名が無償
幼児を2名連れて乗る場合 1名は膝上、もう1名は座席確保が必要 1名は膝上、もう1名は座席確保が必要
幼児が座席を使う場合 小児割引など、2歳〜12歳未満に適用可能な運賃で航空券購入が必要 小児に適用される運賃と同様の運賃を適用
小児運賃の考え方 対象運賃は大人運賃額の25%割引相当、株主優待割引は50%割引相当、
Biz・島民割引・特典航空券は大人と同額
ベースとなる各種運賃から一律で割り引き
特に注意したい年齢 2歳。小児区分として座席・運賃確認が必要 2歳。通常は幼児区分だが、ORCコードシェア便は
2026年5月19日搭乗分から2歳以上が小児

(参照:お子様のご予約について|ANA
(参照:国内線運賃のご利用について|ANA
(参照:お子さま(幼児、小児)のご予約について|JAL

2026年5月19日搭乗分からANAの基準が変わった点に注意

ANAでは、2026年5月19日搭乗分以降、国内線の運賃ルールがリニューアルされています。小児割引は満2歳以上12歳未満の旅客に適用され、フレックス・スタンダード・シンプル・セールなどは対象運賃の25%割引とされています。
(参照:2026年5月19日搭乗分より、日本国内線運賃をリニューアルいたします|ANA

この変更で、特に影響を受けやすいのが2歳の子どもです。以前の感覚で「2歳までは無料」と覚えていると、ANAでは予約時に想定と違う表示になる可能性があります。

編集長コメント

子連れ飛行機の記事で本当に大切なのは、「いくら安くなるか」だけではありません。親が予約画面の前で迷いすぎず、当日も自分を責めすぎずに移動できることです。特に2歳前後は、料金上の境目であると同時に、子ども自身も「抱っこで落ち着く時期」から「自分で座りたい、動きたい時期」へ変わっていく頃です。だからこそ、航空会社の年齢区分と、子どもの様子の両方を見て判断したいところです。

膝の上(無償)と座席確保(有償)、どちらを選ぶべき?

料金だけを見ると、幼児を膝上で乗せるほうが安く済みます。ただし、実際にはフライト時間、子どもの体格、親の体力、安全面を含めて判断することが大切です。

短時間の国内線で、まだ体が小さく、抱っこで落ち着きやすい赤ちゃんなら、膝上利用を選ぶ家庭も多いと思います。一方、2歳前後になると体格も大きくなり、ずっと膝の上で過ごすことが難しい子もいます。

座席を確保すると料金はかかりますが、親の両手が少し空き、子どもも姿勢を変えやすくなります。長距離便、早朝便、夜便、荷物が多い帰省では、「当日の余白を買う」という意味で座席確保を検討してもよいでしょう。

  • 短時間で、抱っこで落ち着きやすい赤ちゃんなら膝上利用を検討
  • 2歳前後で体格が大きい、動きたい気持ちが強い場合は座席確保も選択肢
  • 親1人で荷物が多い場合は、料金だけでなく体力面も考える
  • 幼児を2名連れて乗る場合は、1名分の座席確保が必要

JALでは、座席を確保した3歳未満の子どもについて、チャイルドシートの利用案内があります。航空券予約後、搭乗日の3日前までに問い合わせ窓口へ連絡する必要があるとされています。
(参照:赤ちゃん連れのお客さま|JAL

予約するとき、何を確認すればいい?

予約時に確認すべきことは、搭乗日時点の年齢膝上か座席確保か運航会社・コードシェア便の有無の3つです。

子どもの年齢は、予約する日ではなく、実際に飛行機に乗る日の年齢で確認します。往路と復路で誕生日をまたぐ場合は、片道ごとに年齢区分が変わる可能性があります。

また、同じ航空会社名で予約していても、コードシェア便や提携航空会社の運航便では、幼児の対象年齢や搭乗人数、座席条件が異なる場合があります。JALでは、J-AIR、JAC運航便、RAC、コードシェア便について、1機あたりに搭乗できる幼児数に制限があると案内されています。
(参照:お子さま(幼児、小児)のご予約について|JAL

  • 搭乗日時点で子どもは何歳か
  • ANA・JAL・LCC・コードシェア便のどれを利用するか
  • 膝上で乗るか、座席を確保するか
  • 幼児2名を連れて乗る場合、座席確保が必要か
  • チャイルドシートを使う場合、事前連絡が必要か
  • Web予約で完結するか、問い合わせが必要か

誕生日をまたぐ旅程は要注意

往路と復路の間に子どもの誕生日がある場合は、年齢区分が変わる可能性があります。たとえば、往路では1歳でも、復路では2歳になっている場合、ANAでは小児区分に入る可能性があります。

旅行や帰省では、往復航空券を一度に取ることが多いため、予約時に往復まとめて見てしまいがちです。しかし、子どもの料金は搭乗日時点の年齢で判断されます。誕生日が近い場合は、往路・復路を分けて確認しましょう。

耳抜き・ぐずり・泣き対策はどう準備する?

子連れ飛行機では、料金と同じくらい「耳抜き」と「泣いたらどうしよう」が不安になりやすい部分です。大切なのは、泣かせないことを目標にするより、親が焦りすぎない準備をしておくことです。

飛行機では、離陸時と着陸時に気圧の変化があります。赤ちゃんや小さな子どもは耳の違和感を言葉で説明できないため、泣く、ぐずる、耳を触る、授乳や飲み物を嫌がるといった形で不快感が出ることがあります。

CDCは、飛行機で移動する際、離陸時と着陸時に授乳することが、気圧変化による耳の痛みから子どもを守る助けになると案内しています。授乳中でない場合も、年齢に応じて飲み物を飲む、吸う、飲み込む動作を作ることが対策のひとつになります。
(参照:Travel Recommendations for Nursing Mothers|CDC

  • 離陸時だけでなく、着陸時にも飲み物や授乳の準備をする
  • 0歳は授乳、ミルク、おしゃぶりなどを子どもの様子に合わせて使う
  • 1〜2歳は飲み物、ゼリー飲料、食べ慣れた軽食などを準備する
  • 園児は「耳がむずむずしたら飲み物を飲もうね」と事前に伝える
  • 薬を使う判断は自己判断せず、小児科や専門機関に相談する

子どもが泣いたとき、親はどうしても周囲の視線が気になります。ただ、泣くこと自体は子どもの失敗でも、親の失敗でもありません。飛行機という慣れない環境で、耳が不快だったり、眠かったり、動けなかったりすれば、泣くことはあります。

たまごだるまとしては、子連れ飛行機の準備を「絶対に泣かせないための対策」ではなく、泣いたときに親が少しでも落ち着いて対応するための準備として考えたいと思います。

子連れ飛行機の持ち物は何を機内に入れる?

機内に持ち込む荷物は、「すぐ使うもの」に絞るのが基本です。預け荷物に入れてしまうと困るものだけを、取り出しやすい場所にまとめましょう。

ANAでは、折りたたみ式ベビーカー、携帯用ゆりかご、チャイルドシートなどは、利用者自身が使用する場合に限り無料で預かると案内されています。また、座席を保有しない2歳未満の幼児の場合、無料手荷物許容量はないとされています。
(参照:お子様(幼児・小児)の手荷物、ベビーカー・車いす(国内線)|ANA

JALでも、ベビーカー、ゆりかご、チャイルドシートは、利用者自身が使用する場合に限り無料で預かると案内されています。
(参照:国内線 お預けのお手荷物|JAL

  • おむつ
  • おしりふき
  • 着替え1〜2セット
  • ガーゼ、タオル
  • 授乳ケープ、ミルク、哺乳瓶
  • 飲み物
  • 食べ慣れた軽食
  • ビニール袋、消臭袋
  • 薄手の羽織り
  • 保険証や母子手帳のコピー
  • 音の出ないおもちゃ、シールブック、小さな絵本

2〜3歳や園児の場合は、飽き対策も大切です。スマートフォンやタブレットを使う家庭もあると思いますが、移動中の限られた時間に親子が落ち着いて過ごすための道具として考えてよいでしょう。ただし、音量、子ども用ヘッドホン、事前ダウンロード、充電は忘れずに準備しておくと安心です。

空港では何分前に着く?ベビーカー・授乳室・トイレの確認ポイント

子連れ飛行機では、「間に合う時間」ではなく、「トラブルが起きても焦らない時間」を基準に空港へ向かうことが大切です。

空港では、チェックイン、荷物預け、ベビーカーの扱い、保安検査、授乳、おむつ替え、トイレ、搭乗口までの移動があります。大人だけなら短時間で済むことも、子ども連れでは想像以上に時間がかかります。

ベビーカーをどのタイミングまで使えるか、空港内で貸し出しがあるか、搭乗口まで利用できるかは、航空会社や空港によって異なります。利用する空港の公式サイトで、授乳室、おむつ替えスペース、キッズスペース、ベビーカー貸出の有無を確認しておくと安心です。

  • 空港到着後、まず授乳室とトイレの場所を確認する
  • 荷物を預ける前に、機内で使うものを手元に分ける
  • 保安検査前後で使える施設が変わることを想定する
  • 搭乗口に着いた後も、飲み物・おむつ・耳抜きグッズを再確認する
  • 到着後のベビーカー受け取りや次の移動手段も確認しておく

親が焦る場面の多くは、「必要なものがどこにあるか分からない」ときです。荷物を減らすことも大切ですが、それ以上に、取り出す順番を決めておくことが役立ちます。

子連れフライトでよくある疑問【FAQ】

子どもと飛行機に乗る前に迷いやすい、料金・年齢区分・座席・耳抜きの疑問を一問一答で整理します。

Q1. 何歳から飛行機の料金がかかりますか?
座席を使わず膝上で乗る場合、各航空会社が定める幼児区分に当たる子どもは無償になることがあります。座席を確保する場合や小児区分に当たる場合は、運賃が発生します。
Q2. 赤ちゃんはいつから飛行機に乗れますか?
ANAでは幼児区分を生後8日〜1歳、JALでは生後8日〜2歳と案内しています。生後8日未満の赤ちゃんは搭乗できない扱いと考え、必ず航空会社公式情報を確認してください。
Q3. 2歳の子どもは無料ですか?
ANA国内線では2歳は小児区分です。JAL国内線では通常、2歳は幼児区分で、膝上利用なら無償対象です。ただし、JALでもORCコードシェア便は2026年5月19日搭乗分から2歳以上が小児となります。
Q4. 3歳は必ず座席が必要ですか?
JALでは3歳以上〜12歳未満が小児、ANAでは2歳〜11歳が小児です。小児は座席利用が前提となるため、子ども分の航空券を購入する必要があります。
Q5. 大人1人で幼児2人を連れて乗れますか?
ANA・JALともに、大人1名につき幼児2名まで同行できる案内があります。ただし、膝上で無償となるのは1名で、もう1名は座席確保が必要です。
Q6. ベビーカーは無料で預けられますか?
ANA・JALともに、利用者自身が使用するベビーカー、ゆりかご、チャイルドシートなどは無料で預けられる案内があります。機内持ち込み可否やサイズ条件は航空会社ごとに確認してください。
Q7. 耳抜きには何をすればよいですか?
離陸時と着陸時に、授乳、ミルク、飲み物、おしゃぶりなどで飲み込む動作を作る方法があります。子どもの様子に合わせ、無理に飲ませないようにしてください。
Q8. 子どもが機内で泣いたらどうすればよいですか?
まず親が焦りすぎないことが大切です。眠い、耳が不快、暑い、喉が渇いた、飽きたなど、原因をひとつずつ確認しましょう。泣くこと自体を親の失敗と考える必要はありません。
Q9. 発熱や中耳炎のときは飛行機に乗ってもよいですか?
自己判断は避けてください。発熱、耳の痛み、強い鼻づまり、持病がある場合は、小児科など専門機関と航空会社に確認することをおすすめします。
Q10. 英語予約画面のInfant / Childはどう見ればよいですか?
日本国内線では、InfantやChildの年齢区分が航空会社や運航便によって異なる場合があります。在日外国人家庭や英語で予約する家庭は、英語表記だけで判断せず、日本語の公式案内や問い合わせ窓口も確認すると安心です。

出発前に準備しておきたいこと【チェックリスト】

料金の仕組みが整理できたら、次は出発前の準備です。子連れ飛行機は、予約前、前日、当日で確認することを分けると抜け漏れが減ります。

タイミング 確認すること
予約前 搭乗日時点の年齢、航空会社、運航会社、膝上か座席利用か、幼児・小児区分
出発前日 体調、発熱、耳の痛み、鼻づまり、着替え、おむつ、飲み物、充電
空港到着後 授乳室、おむつ替えスペース、トイレ、ベビーカーの扱い、荷物預け
搭乗前 離着陸時の耳抜き用の飲み物、機内で使うもの、子どものトイレ・おむつ
機内 飲み物、軽食、音の出ない遊び、着替え、袋、羽織り
到着後 ベビーカー受け取り、授乳・休憩、次の移動手段

このチェックリストは、印刷用PDFや保存用画像にしやすい内容です。公開時点でダウンロード素材を用意していない場合は、この記事をブックマークして、予約前と出発前日に見返してください。

子どもと飛行機に乗るとき、料金でまず押さえるべきポイントは「搭乗日時点の年齢」「膝上か座席利用か」です。そこに、ANAとJALで年齢区分が違うこと、ANAでは2026年5月19日搭乗分以降に2歳が小児区分となることを重ねて確認すれば、予約時の迷いはかなり減らせます。

ただし、たまごだるまとしては、子連れ飛行機を「いかに安く済ませるか」だけで考えないことも大切だと思っています。親子移動では、料金、座席、体調、荷物、空港での余白がすべてつながっています。

飛行機の子ども料金を正しく知ることは、単なる節約ではなく、親が当日焦りすぎないための準備です。予約前には必ず航空会社の公式サイトで最新情報を確認し、お子さんとの移動が少しでも安心できるものになるように整えていきましょう。

新幹線やグリーン車での子連れ移動も比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。

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子育て・保育・家族支援の実用メディア「たまごだるま」編集長。アート・メディア・テクノロジー領域を横断する専門家として、複数のデジタルメディアを統括し、デジタル技術を活用した次世代メディアの企画・推進に取り組んでいる。
最先端のAIやテクノロジー、メディア運営の知見を、子育てや家族の暮らしの領域へ応用し、信頼できる情報と多様な選択肢を多角的な視点から発信。絵本やキャラクターコンテンツなどの企画・プロデュースも手がけながら、親子のコミュニケーションや豊かな暮らしのあり方を探求している。徹底したリサーチと厳格な編集視点をもとに、家族の暮らしにまつわるトレンドと現在地を、深く、わかりやすく伝えている。

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