保育実習中の方の中には、「最終日にプレゼントを渡したい」「お礼の気持ちを形にして伝えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。心を込めたプレゼントを贈れば、子どもたちから喜ばれること間違いありません。
そこで今回は、簡単に手作りできる子ども向けプレゼントを10個ご紹介します。プレゼントを用意するまでの手順や渡すときのポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
保育実習でプレゼントを渡すことは可能?
保育実習が終わる頃には、子どもたちへの愛着が増し「お別れするのがさみしい」「プレゼントをあげたい」と思うこともあるでしょう。
しかし、プレゼントを渡せるかどうかは、各園の方針によって異なります。受け入れている園がほとんどですが、中には「一切の贈り物を禁止している」「クラス全体向けであればOK」といったケースもあるため注意しましょう。
また、プレゼントは必ず渡さなければならないというわけではありません。用意しないという選択を取ることも可能です。
プレゼントを渡すまでの準備手順
子どもたちにプレゼントを渡せるかどうかは、園の方針により異なります。そのため、プレゼントを渡したいと考えている場合は、以下の手順に沿って用意を進めましょう。手順の流れに沿って具体的な準備方法を解説します。
1.プレゼントを渡す対象と日時を決める
まずは、プレゼントを渡す対象と日時を決めます。パターンを例で挙げると、以下の通りです。
【渡す対象】
- 担当クラスの子、一人ひとり
- クラス全体
- 園全体
【日時】
- 実習最終日
- 実習最終週の金曜日
- イベントの際
2.プレゼントの内容を大まかに決める
次に、どのようなプレゼントをあげるか大まかに決めます。この時点でプレゼントの候補を3つ程度用意しておくと、クラス担任に相談するとき、話がスムーズに進行するでしょう。保育実習であげられるプレゼントの一例は以下の通りです。
- 手作りのプレゼント(メダル、メッセージカードなど)
- 花束やフラワーパーク
- お菓子
プレゼントの種類はいくつかありますが、子どもの趣向やアレルギー、費用面などを考慮すると、手作りのプレゼントが望ましいでしょう。
3.担当クラスの保育士に相談する
大まかな内容を決めたら、クラス担任の保育士に相談します。「いつ、どのタイミングで、何を、誰にあげるのか」を具体的に伝えましょう。
また、保育士が「その日は持ち帰りの荷物が多いから別の日に」「そのプレゼントは、運動会で使用するから別のものに」といった返答をする可能性もあります。
その都度話を持ち帰って案を練り直すと時間がかかってしまい、プレゼントの用意が追い付かなくなる恐れがあるため、あらかじめ候補を2~3個用意しておくことが大切です。
実習生におすすめ!折り紙でできるプレゼント10選
保育実習生におすすめの手作りプレゼントをご紹介します。折り紙を使用すれば、コストを抑えられるので、実習生にとっても受け取る側にとっても負担が小さくなります。プレゼント作りの参考にしてみてください。
定番メダル
折り紙で作る定番のメダルです。折り紙やシールの色・柄を変えれば、ある程度の個性を出すこともできます。
【用意するもの】
- 折り紙
- シール
- リボン
- はさみ
- ホチキス
【作り方】
- 折り紙の白い方を上にして、上下左右に半分に折る
- 一度開き、斜め半分に折る
- 一度開き、逆側に斜め半分に折る
- 上下の辺が、真ん中の線に合うように内側に折る
- 左右の辺が、真ん中の線に合うように折り目を付けて開く
- 真ん中を中心として、折り目の付いた部分(正方形)が三角になるように折る
- 一度開き、逆サイドも同じように折り、折り目を付ける
- 両端を開いて、外側の折り紙が真ん中の線と合うように折る
- 上下にある4枚の三角形の部分を開き、四角に収まるように折り込む
- 折った部分の内側2辺を真ん中の折り目に向かって折る
- 折った部分を全て開く
- メダルの四つ角を裏側に向かって折り込み角を丸める
- 子どもの首の長さに合うようにリボンを切り、メダルの真ん中あたりにホチキスで留める
- メダルの真ん中にシールを貼って完成
ロゼットメダル
ひらひらのプリーツが可愛らしいロゼット風メダルです。メダルのボリューム感がアップするので、豪華な雰囲気を演出できます。
【用意するもの】
- 折り紙
- はさみ
- 両面テープ
- ボンド
- リボン
【作り方】
- 折り紙を1/4の大きさに切る
- ジャバラ折りをする(4枚)
- 端を両面テープで留めて円形にする
- 別の折り紙をメダルより小さい円形に切る
- 両面テープで貼り付ける
- ロゼットの裏側にリボンをボンドで貼り付けて完成
名前が書けるメダル
折り紙の真ん中に名前を書けるタイプのメダルです。名前を入れると一気に特別感が増します。また、「ありがとう」「大好き」などとアレンジすることも可能です。
【用意するもの】
- 両面折り紙
- セロハンテープ
- はさみ
- リボン
【作り方】
- 定番メダルを作る
- メダルの中心部分にある三角形のヒダを外側に向けて折る
- その下から出てくる太めの三角形のヒダも外側に向けて折る
- 名前やメッセージなどを書き込む
- リボンを用意し、裏側にセロハンテープで留めて完成
ブレスレット
ギザギザの柄が面白いブレスレットです。色の組み合わせを変えれば何通りのアレンジもできるので、保育実習のプレゼントに適しています。
【用意するもの】
- 両面折り紙
【作り方】
- 折り紙を三角形に折る
- 開いて、中心点に向けて上下の角を折る
- 上下の辺を中心線に合わせて折る
- 開いて裏返しにする
- 真ん中の線のひとつ横を真ん中の線に合わせて折る
- 次の線も、その次の線も順番に、真ん中の線に合わせて折る
- 反対側半分も同じように折っていく
- 左右どちらかの端を反対側の端に入れ込んで完成
ハートのメッセージカード
ハート型の可愛い折り紙アレンジです。真ん中に文字を書けばメッセージカードにもなります。
【用意するもの】
- 折り紙
【作り方】
- 折り紙を縦横半分に折り、折り目を付けて開く
- 上の辺を真ん中の線に合わせて折り、裏返す
- 上の両角を縦の中心線に向かって折る
- 横の中心線のところで、裏側に向かって折る
- 上側の中心部分のペラペラする部分を開き潰しながら折る
- 折った部分の左右の角を内側に折る
- 上の2つの角を2~3mmだけ下に向かって折る
- 裏返して上下を逆さまにする
- 上部の両角を縦の中心線に合わせて折る
- 左右の白い色の部分を内側に入れ込む
- 上の角を下の角に合わせて折る
- 下の角をポケットに入れ込む
- 裏返して、メッセージを書き込んで完成
腕時計
ハートやお花などの可愛らしいプレゼントでなく、少し大人っぽいプレゼントをあげたいときには腕時計がおすすめです。就学に向けて時間を意識しやすく、年長児へのプレゼントにも適しています。
【用意するもの】
- 折り紙
- 輪ゴム
- テープ
【作り方】
- 三角形に2回折り、折り線を付ける
- 色がある方を表側にして、上下の角を中心点に合わせて折る
- 裏返す
- 上下の辺を中心の線に合わせて折る
- もう一度上下の辺を中心の線に合わせて折る
- 真ん中の白い部分の角を裏側から引き出す
- 白い部分に文字盤を記入する
- 端に輪ゴムを付け、テープで留めて完成
こま
折り紙を使用したコマはいくつか作り方がありますが、その中でも簡単に製作できるものをご紹介します。コマはもらう喜びだけでなく、遊ぶ楽しさも味わえるので、一石二鳥のプレゼントです。
【用意するもの】
- 折り紙
【作り方】
- 白い面を上にして、三角に折る
- 反対側にも同じように折り、開く
- 四つ角を中心の点に向かって折り、裏返す
- 四つ角を中心の点に向かって折り、裏返す
- 下の角を中心に向けて折り、折り目を付ける
- 今付けた線に向かって、角を折る
- 下の辺を、線に合わせて折る
- 線のところで、内側に向かって折る
- 上の角も同じように行う
- 角を折っていない部分の折り紙を、外の角に合わせて折り開く
- 角を、折り開いたところの線に合わせて折る
- 下の辺を、線に合わせて折る
- 線のところで、内側に向かって折る
- 折った部分を少し立ち上げて完成
ネックレス
おしゃれで可愛いネックレスです。飾りにストローや折り紙を使用すれば軽くなるので、小さい年齢のクラスにも適しています。
【用意するもの】
- 糸
- ストロー
- ホログラム折り紙
- はさみ
- 穴あけパンチ
【作り方】
- ホログラム折り紙をハートや星、丸などの形に切る
- 端の方で穴を開ける
- ストローを1~2cm程度に切る
- 糸に折り紙やストローを通す
- 糸の端を結んで完成
※画用紙にメッセージを書いて付けてもOK
ブローチ
ダリアの形のブローチです。折り紙でできているので重さがありません。子どもにあげる際は、安全ピンではなくテープを使用しても張り付きます。
【用意するもの】
- 折り紙
- メッセージカード(5cm×5cm程度)
【作り方】
- 折り紙を上下左右に折り、折り目を付ける
- 縦半分に折る
- 手前側の折り紙の両角を中心に向かって折る
- 裏側も同じように折り、一度開く
- 上下の辺を中心の線に合わせて折る
- 左右の辺も中心の線に合わせて折る
- ※左右の四つ角を開き、潰すように折る
- ひらひらの部分を左右どちらかに折り、真ん中の線をつける
- 真ん中の線に向けて左右の辺を折る(4つとも)
- 折った部分を開き、ひし形になるよう潰して折る
- 中心部分の角を開く(4つとも)
- ※の状態に戻す
- ひらひらの部分を中心線に向けて折る
- 真ん中から開き角を外側に出しながら折る(4つとも)
- ひらひらの部分を、中心の線に向けて広げながら潰して折る
- 裏返し、角を5mm程内側に折り込む
- 真ん中にメッセージカードをいれて完成
花束
チューリップの花束です。花の種類を変えれば、さまざまなパターンの花束を作成できます。見た目が華やかなのでもらったときの嬉しさも増すでしょう。
【用意するもの】
- 折り紙
- 包装紙
- 画用紙
- はさみ
- のり
【作り方】
- 折り紙を縦横半分に折り、開く
- 下の2つの角を中心に合わせて折る
- 上側の、折り線の部分に2cm程度の切り込みを入れる
- 上部の尖らせるよう、切り込みを広げて折る
- 折り目がついたら上部を開く
- 折り目に合わせて切り込み部分を内側に折る
- 折った上部の白いところも、折り目に向かって内側に折る
- 上部の2つの角を下側に向けて折る(下の角から3~5mm離れるように)
- 裏返し、左右を内側に向けて折る
- 左右の角を3mm程度内側に向けて折る
- 画用紙で茎や葉っぱを作る
- 包装紙をクレープのような形に折る
- 真ん中に花や葉っぱを付けて完成
プレゼントを渡す際に配慮したい3つのポイント
プレゼントを渡す際は、いくつか気を付けたいポイントがあります。最後まで楽しい気持ちで実習を終えるためにも、配慮したいポイントを事前に確認しておきましょう。
必ず人数分以上用意する
プレゼントの数が足りなくなることのないよう、配慮が必要です。例えば、途中で転園児が増えたり、未就園児が入ってきたりするような場合もあります。
また、「落として壊れてしまった」「なくなってしまった」ということも考えられるでしょう。プレゼントの数は、2〜5個程度に作っておくと安心です。
金額が大きくなりすぎないように
プレゼントの金額が高額になると、保護者や園にとって負担になる可能性があります。全員分の金額を合計しても、1,000円以内に収まるものがベストです。折り紙や廃材など、身近にあり低コストで作成できる材料を使用して作りましょう。
サイズや柄に差が出ないものがベスト
サイズやデザインはできるだけ統一しましょう。差をつけてしまうと、「あの子のプレゼントのほうが可愛い」「そっちが良かった」といったことで喧嘩が起きるなど、トラブルにつながる恐れがあります。
また、園の方針によっては「キャラクターものはNG」「バッグに付けられるようなものは禁止」といったように定めている場合もあります。プレゼントを作ることになった際は、そういった細かいルールも事前に確認しておくと安心です。
まとめ
実習でお世話になった子どもたちに、感謝の気持ちを伝えたいと思うこともあるでしょう。そういった場合には、折り紙を使った手作りプレゼントがおすすめです。コストがかからず、全員に同じものを作成できます。プレゼント作りの際は、今回ご紹介したアイデアもぜひ参考にしてみてくださいね。