普段の保育に何気なく取り入れている手遊び。
ただ、いつも同じ手遊びばかりでは、子ども達を惹きつけるのは難しいかもしれません。
簡単なもので良いので、手遊びのレパートリーを多く持つことがおすすめです。
今回は、比較的覚えやすく、単純な振り付けとリズムの簡単な手遊びを紹介します。
レパートリーを増やしたい方や手遊びがマンネリしてしまって困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子どもと手遊びを楽しむ4つのメリット
保育中、簡単に取り入れることのできる手遊びは、子ども達にどんなメリットがあるのでしょうか。
大きく4つに分けてメリットをご紹介します。
真似ることを楽しむ
成長過程の中で、なにかを「真似る」行為は大切な発達の1つです。
特に小さな子は、簡単な模倣から言葉を習得したり、理解力を深めたりします。
手遊びは、歌や振り付けを通して「なにかを真似る」という経験が多くできるでしょう。
簡単な振り付けを楽しむことと同時に、多くの言葉を知るきっかけになりますね。
音楽や歌で身近に触れられる
手遊びは、簡単に音楽に触れられる方法の1つになります。
「歌詞の意味が難しい…」
そんな子にも、音楽に触れるきっかけになる手遊びはピッタリです。
子ども達に馴染みのあるものにちなんだ手遊びであれば、さらに身近な音楽や歌として、子ども達も楽しめます。
指先の発達を促す
手遊びは、指先の発達を促すメリットもあります。
手遊びによっては、指先を器用に動かす振り付けもあるでしょう。
普段、指先を使う動作が苦手な子でも、音に合わせて、楽しみながら指先を動かすことができるのが、手遊びの嬉しいポイントですね。
発達に合わせた動きも大切ですが、手遊びだからこそ、少し難しい動きに挑戦してみてもよいでしょう。
やりとりする楽しさを知る
手遊びの中には、やりとりしながら行うものもあります。
普段、恥ずかしくて、人前で発言することが苦手だったり、やりとりすることを避けてしまったりする子も、手遊びを通してだったら、楽しめるのではないでしょうか。
手遊びを通してやりとりすることをきっかけに、お友達や大人と関わる楽しさを感じられると良いですね。
手遊びはどんな場面におすすめ?
ちょっとした間をつなぐのにもピッタリの手遊び。
では、手遊びを取り入れるには、どんな場面で取り入れると効果的なのでしょうか。
大人数で集まる前
保育園は、園全体で行う行事や大人数で参加する活動が多くあるでしょう。
このようなときに手遊びはおすすめです。
簡単な手遊びを選べば、乳児から幼児まで、みんなで楽しめます。
また、行事にちなんだ手遊びを行うことで、主活動への導入にも繋がります。子ども達の気持ちもさらに盛り上がりますね。
とにかく落ち着かないとき
様々な状況が重なり、子ども達が落ち着かない日もあるでしょう。
そんなときには、無理に子ども達を集めず、手遊びを歌い始めてみましょう。自然と子ども達が耳を傾けてくれることもあります。
とにかく、落ち着かない日にはさりげなく、手遊び歌を歌って、反応を見てみてもよいでしょう。
ちょっとした場面の繋ぎとして
活動と活動の合間の空き時間にも手遊びはおすすめです。
特に準備のいらない手遊びは、どんな場所でもすぐに始められます。また、繰り返したり、応用したりすることで、時間の調整もしやすいでしょう。
簡単に取り入れられる!子どもに人気の手遊び20選
今回は、簡単に取り入れられる手遊びを紹介します。音の繰り返しだったり、簡単な歌詞と振り付けだったりと、どれも気軽に覚えられるものばかりです。
同じリズムでアレンジできる手遊び4選
保育士なら、「とんとんとんとんひげじいさん」の手遊びを一度は、聞いたことがあるのではないでしょうか。
実は、この歌は同じリズムで歌詞がいくつかあります。
子ども達の大好きなキャラクターが登場するものもあるので、チェックしてみてくださいね。
有名な「とんとんとんとんひげじいさん」の手遊びです。同じ歌詞ではありますが、途中合いの手が入るバージョンもありますよ。
「とんとんとんとんひげじいさん」のリズムで登場人物がアンパンマンになります。
最後の「ぼく、チーズ!」「ワンっ」のフレーズは盛り上がること間違いないでしょう。
リズムは同様で、登場人物がドラえもんの仲間です。ドラえもんの登場人物を理解している年齢かが盛り上がるポイント。乳児より幼児向けの手遊びかもしれませんね。
馴染みのディズニーキャラクターが登場します。乳児にも幼児にも馴染みのあるキャラクターですね。振り付けも簡単なため、小さな子から楽しめます。
親しみのある動物の手遊び5選
ぶた以外にも、子どもたちに人気のゾウやうさぎ、キリンが登場します。
「うそ!うそ!うそうそうそ!」の面白おかしいリズムは子どもたちの心を掴むのではないでしょうか。
コアラが木登りをする手遊びです。「ゴーゴーゴー!」の合いの手は盛り上がりますよ。また、「ハロー」や「グッドナイト」などの簡単な英語も登場します。
3匹のこぶたのお話の手遊びです。絵本を読んだことがあれば、さらに楽しめますね。オオカミが息を吹く場面では、オーバーリアクションで歌うのがおすすめ。子どもたちもストーリーに入り込み、一生懸命真似をしてくれるでしょう。
ワニの家族が登場します。「ワニの〇〇さん」の共通のフレーズは、手を開いたり閉じたりする簡単な動きです。
小さな子でも、馴染みのあるねこの手遊びです。ねこの目やひげの場所を確認する簡単な動きが可愛らしいですよ。
数字が出てくる手遊び5選
1匹ずつスズメが増えていく手遊びです。歌詞は少し難しいですが、振り付けは単純です。最後には、子どもが盛り上がる「くさいくさい」というフレーズもありますよ。
指を1本ずつ増やして拍手をします。動画では1本指からスタートし、5本指へと増えていきますが、静かな雰囲気を作りたい時には、5本指から1本指へと徐々に減らしていくのがおすすめ。次第に小さくなる拍手の音につられて、子どもたちの声も不思議と小さくなります。
ねずみの登場するこの手遊びも振り付けは簡単です。ねずみが段々と増えていくと、子どもたちも楽しそうに真似をしてくれます。
動画以外に、少し違う歌詞や振り付けのものもあるため、自分が覚えやすいものを探してもよいでしょう。
あそび歌作家で有名な鈴木翼さんが作詞した手遊びです。子どもたちの大好きなおばけが登場。リズムも歌詞も簡単なので、乳児から楽しめますよ。立ち上がって、体操のように体を動かしながら楽しむこともできます。
手を「くるくるくる」とまわす動きと、拍手を組み合わせた簡単な振り付けです。幼児で歌う時には、段々とスピードアップするなど、応用してもよいでしょう。
食べ物が出てくる手遊び4選
子どもたちが大好きな食べ物の納豆の手遊びです。歌が短く、覚えやすいでしょう。多くの種類の納豆が登場するため、納豆に興味を持つ子がいるかもしれませんね。
いろいろな種類のパンが出てくる手遊びです。リズムに合わせて、6種類のパンが登場し、振り付けも可愛らしいです。乳児でも楽しめる手遊びの1つですよ。
子どもたちに馴染みのある、果物や野菜が出てきます。食事の前の導入にもピッタリの手遊びでしょう。また、最後には「しいたけ、シーっ」と、静かになるフレーズもあるため、活動前にもおすすめの手遊びですね。
子どもたちが大好きなお弁当の手遊びです。おべんとバスは絵本にもなっており、子どもたちも大好きなストーリーです。お弁当の日に一緒に盛り上がりたい手遊びですね。
こどもの名前が出てくる手遊び3選
最後の「〇〇どっち?」を応用することで、多くの楽しみ方ができる手遊びです。振り付けは、簡単で乳児から楽しめます。特に、新年度などにお友達や先生の名前、物の場所などを覚えたい時にはピッタリ。手遊びを通して楽しみながら確認することができますよ。
ストーリー要素のある手遊びです。途中でセリフも登場します。
動画の「こどもが1人やってきて」部分を、子どもたちの名前にすると、さらに盛り上がるでしょう。歌詞もリズムも簡単ですが、セリフ部分を変えることで応用ができる万能な手遊びです。
まとめ
今回は、保育に取り入れやすい簡単な手遊び20選を紹介しました。
どれも簡単で子どもたちに人気のある手遊びです。
ちょっとした場面で、簡単に楽しめる手遊びは、たくさん覚えておいて損はありません。
多くの手遊びを保育に取り入れたい保育士さんは、ぜひ参考にしてみてください。