手遊び歌は子どもと一緒に手軽に楽しめる遊びの一つです。
保育の中で手遊びや歌を楽しみたいけど、レパートリーが少ないと悩む保育士さんもいるでしょう。
この記事では、子どもに人気で盛り上がる手遊び歌を20選ご紹介します。
乳児と幼児の年齢別にご紹介していくので、クラスや難易度に合わせて実践してみてください。
また、手遊び歌を保育に取り入れるねらいやメリットについても解説します。子どもたちと楽しむ前に把握しておくことで、遊びながら成長を促すこともできます。
手遊び歌を保育に取り入れるねらい・メリット
手遊び歌は、楽しいだけでなく以下のようなメリットが期待できます。
- 様々な手の動きを模倣することで手先の器用さが養われる
- メロディーに合わせて手や体を動かすことでリズム感が高まる
- 歌詞に興味を持って口ずさむことで言葉の発達を促す
- 保育士の動きに注目することで集中力が高まる
とくに身体全体だけでなく、口や手先なども同時に動かすため、自然と手先が器用になるきっかけづくりになるでしょう。
また、親しみやすいメロディーのものは子どもたちもノリノリになり、楽しみながらリズム感や言葉を習得することにつながります。
【0〜2歳児向け】子どもに人気の手遊び歌10選
0〜2歳児は言葉を覚え始める年齢のため、比較的簡単でわかりやすい手遊びを取り入れましょう。
小さい子でもわかりやすいよう、ゆっくりと大きな動きでおこなう点がポイントです。
たまごたまご
たまごからいろいろな動物が生まれるかわいらしい手遊び歌です。
「ピヨピヨピヨ」「ガオガオガオ」などの鳴き声のオノマトペが乳児にもわかりやすく、何度も楽しめます。
中から生まれる動物を様々な生き物にアレンジしても面白いですよ。
トントントンひげじいさん
「トントントントン」と手を動かす仕草が楽しく、昔から親しまれています。
アンパンマンバージョンもあり、子どもたちが大好きなキャラクターが出てくるので大喜びでしょう。
はじまるよ
絵本や紙芝居の読み聞かせ前にぴったりな手遊び歌です。
リズムに乗って元気よく楽しみましょう。最後はだんだん静かに「5と5で手はおひざ、ポン」とゆっくり終われば、導入として集中もできますよ。
むすんでひらいて
手をグーとパーにむすんだりひらいたりと、わかりやすいところが魅力です。
「その手を〇〇に〜」のところでは、頭・ほっぺ・おしりなど体のパーツを入れても楽しめます。
遊びながら、体や顔のパーツの名前が覚えられるメリットもありますよ。
さかながはねて
「ピョ~ン!」と魚がはねる様子を元気いっぱい表しましょう。
「〇〇にくっついた」の部分は様々なアレンジができるためとくにおすすめです。
頭にくっついているもの=帽子など連想もできるので、脳の発達も促せます。
グーチョキパーでなにつくろう
チョキができるようになってきたら取り入れると楽しいです。
覚えやすいメロディーでありながらも、手先の細かい動きができます。
グーチョキパーで作れるものはたくさんあるので、ぜひアレンジを考えてみましょう。
パンやさんにおかいもの
子どもたちが大好きなパンがたくさん出てくる手遊び歌です。
顔をはさんだりつまんだりするので、表情豊かに行うと盛り上がるでしょう。
最後は「いただきま〜す」とパンを食べる真似をすると喜びます。
おべんとうばこのうた
昔から親しまれている「おべんとうばこのうた」。
お弁当は子どもたちにとっても特別感のあるものなので、人気の手遊び歌です。
「これくらいの」のところは小さなアリさん・大きなゾウさんのお弁当などアレンジしましょう。
あたまかたひざポン
自分の体のパーツの名前がわかるようになった頃におすすめです。
最後の「め・みみ・はな・くち」は意外と難しく、スピードを上げてごちゃごちゃになってしまうのもまた楽しいですよ。
鬼のパンツ
怖いけど気になる「鬼」の存在は2歳頃にぴったり。
「つよいぞ〜」のところは力強く拳を握るのがポイントです。
手だけでも楽しいですが、立って足も踏み込んで全身でやってみても盛り上がります。
【3〜5歳児向け】保育で盛り上がる手遊び歌10選!
続いては、3〜5歳の幼児向けの手遊び歌をご紹介していきます。
手先も器用になり、リズム感も育ってきているので少し難易度を上げると盛り上がるでしょう。
クイズのように自分で考えながら楽しむ手遊びも人気がありますよ。
ミッキーマウスマーチ
ディズニーのキャラクターがたくさん登場します。
ミッキーマウスマーチは子どもたちも親しみがある曲なので、ノリノリで楽しめます。
1〜5まで増えていく数字や手の組み合わせ方がバリエーション豊かです。
ミックスジュース
顔のパーツをフルーツに見立ててミックスジュースを作る手遊び歌です。
「グルグルグルグル」とかき混ぜるところを速くすると大盛り上がり間違いなし。
最後は完成したミックスジュースを「かんぱーい!」と飲み干して大満足です。
やさいのうた
野菜の語尾の音をオノマトペで楽しむ曲です。
野菜の名前がたくさん出てくるので食育にもつながり、親しみを持つことができます。
だんだんとスピードを速くしていくアレンジが盛り上がります。
キャベツのなかから
キャベツの中から出てくるあおむしを指に見立てます。
中指や薬指を立てるところが意外と難しく、手先の発達も促せますよ。
最後はちょうちょになるというストーリー性もあるおすすめの手遊び歌です。
やおやのおみせ
野菜の名前をたくさん覚えてきた頃に盛り上がる手遊び歌です。
やおやに売っている野菜は「あるよ」、売っていないものは「ないよ」と合いの手を入れるのが楽しく、考えたり集中したりできるところも魅力ですよ。
パンやに5つのメロンパン
5つあったメロンパンがだんだん少なくなっていくというストーリーです。
1つ売れたから残り4つ、次は残り3つ…と数字に興味を持つきっかけにもなりますよ。
子どもの名前を実際のクラスの子の名前にすると、とても盛り上がります。
やきいもグーチーパー
秋のやきいもが美味しい季節に楽しむのがおすすめです。
グーチョキパーの違いやじゃんけんの意味がわかる年齢で取り入れるといいでしょう。
最後は「じゃんけんぽん!」と勝敗をつけると盛り上がります。
かみなりどんがやってきた
「セーフ!イエス!」のかけ声が楽しい手遊び歌です。
「かくすのは…〇〇!」の部分をおへそ・頭・おしりなどどんどんパーツを増やしていくと、両手や体を使ってなんとか隠そうと盛り上がります。
バスごっこ
遠足の前後に取り入れるのがおすすめの「バスごっこ」。
実際にハンドルを作って動かしたり、「おとなりへ、ハイ!」のところで作った切符を隣の子に渡したりと、ごっこ遊びに発展させられる曲です。
おちたおちた
「なにがおちた、〇〇!」のところをアレンジするのが楽しい手遊び歌です。
「かみなり」はおへそを隠す、「げんこつ」は頭を隠す、「りんご」は両手を前に出して受け止めるといったように、自分で考えて動くので脳の発達も促しますよ。
まとめ
子どもたちに人気の手遊び歌を20選ご紹介しました。
年齢の低い子でも楽しめる簡単でわかりやすいものから、少し難易度を上げた年齢の高い子が盛り上がるものまで幅広い曲があります。
自分のクラスの子どもたちの年齢や様子に合わせて選んでみてください。
手遊び歌は、楽しいだけでなく手先や脳の発達を促したり、リズム感を養ったりすることが期待できる遊びです。
歌の中で知っている動物や食べ物、言葉もたくさんあるでしょう。ぜひ保育の合間や読み聞かせの導入などで積極的に取り入れてみてくださいね。