スライム遊びは子どもたちに大人気ですが、市販のスライムには添加物が含まれていることもあり、手作りしたいと考える方も多いのではないでしょうか。 そこでおすすめなのが、片栗粉を使ったスライムです。
材料がシンプルで、小さな子どもでも安全に遊べるため、家庭で簡単に作れます。さらに、触ると固まり、手を離すと液体状になる不思議な感触が楽しめるので、感覚遊びや知育にも役立ちます。
この記事では、保育にスライム遊びを導入することのねらいから片栗粉スライムの基本的な作り方や遊び方を詳しく解説します。また、知育効果や注意点についても紹介するので、安心して楽しむための参考にしてください。
目次
スライム遊びを保育に取り入れるねらいと効果は?
スライム遊びは、子どもたちが五感を使って楽しめる感触遊びのひとつです。保育に取り入れるねらいとしては、感覚の発達を促すことや、自己表現の幅を広げることが挙げられます。
ここでは、スライム遊びを保育として導入する具体的なねらいについて解説していきます。
保育にスライム遊びを導入するねらい
スライム遊びは、その独特な感触や自由な遊び方が子どもたちの興味を引き出し、遊びを通して多くの学びを得ることができる活動です。保育に取り入れることで、子どもたちの身体的・情緒的・社会的な発達をバランスよく支えるねらいがあります。
保育にスライム遊びを導入するねらい
- 感触を通して五感を刺激し、感覚の発達を促す
- 手指を使うことで巧緻性を育てる
- 色や形の変化を楽しむ中で、創造力や想像力を育む
- 遊びを通して自分の気持ちを表現し、情緒を安定させる
- 友だちと一緒に遊ぶ中で、協調性やコミュニケーション力を育てる
- 素材の変化や性質に触れることで、科学的な興味・関心を引き出す
このように、スライム遊びは単なる感触遊びにとどまらず、さまざまな発達支援の目的をもって保育に取り入れることができます。
片栗粉スライムの作り方と必要な材料
片栗粉スライムは、材料がシンプルで手軽に作れるのが魅力です。基本の作り方をマスターすれば、色をつけたり香りを加えたりしてアレンジも楽しめます。
また、作ったスライムを長く楽しむためには、適切な保存方法や注意点も知っておくと安心です。ここでは、基本の作り方からアレンジ方法、保存のコツまで詳しく解説します。
基本の片栗粉スライムの作り方
片栗粉スライムを作るには、以下の材料を用意しましょう。
必要な材料
作り方
水の量は調整が必要です。水が多すぎるとシャバシャバになり、少なすぎると固まりすぎるので、様子を見ながら加えます。
色や香りをつけてアレンジする方法
片栗粉スライムは、色や香りを加えることで、より楽しさが広がります。食品用の材料を使えば、小さな子どもでも安心して遊ぶことができます。
色をつける
食紅や水彩絵の具を少量加えると、カラフルなスライムになります。赤・青・黄色など、好きな色を混ぜてオリジナルカラーを作るのも楽しいです。特に、食紅を使えば安全に色付けでき、小さな子どもが遊ぶ場合にも安心です。
香りをつける
バニラエッセンスや食用アロマオイルを加えると、いい香りのスライムが作れます。柑橘系の香りをつけると爽やかになり、バニラの香りなら甘いお菓子のような雰囲気を楽しめます。香り付きスライムは、触覚だけでなく嗅覚も刺激し、五感を使った遊びにつながります。
グリッターを加える
ラメや細かいスパンコールを入れると、キラキラ輝くスライムになります。光を当てるとキラキラと反射し、幻想的な見た目になるため、見た目の楽しさがアップします。ただし、小さなお子さんが遊ぶ場合は、誤飲を防ぐために口に入れても安全な材料を使うことが大切です。
片栗粉スライムは、簡単にアレンジできるので、親子で一緒に工夫しながら楽しむのもおすすめです。安全面に気をつけながら、自分だけのオリジナルスライムを作ってみましょう!
片栗粉スライムの保存方法と注意点
片栗粉スライムは乾燥しやすいため、長期間の保存には向いていません。しかし、適切な方法で保存すれば、翌日くらいまでは楽しむことができます。
密閉容器やジップ付き袋に入れる
スライムを保存する際は、空気に触れないように密閉容器やジップ付き袋に入れることが大切です。これにより、乾燥を防ぎ、適度な柔らかさを保つことができます。
少量の水を加えて乾燥を防ぐ
保存する際に少量の水を加えておくと、スライムが固くなるのを防げます。ただし、水を入れすぎると柔らかくなりすぎるため、ほんの少しずつ加えて調整しましょう。
常温で保存する
片栗粉スライムは冷蔵庫に入れると硬くなってしまうため、常温で保存するのがおすすめです。次に遊ぶときは、手でよく練って元の柔らかさに戻すと、再び楽しく遊べます。
ただし、片栗粉スライムを安全に楽しむためには、いくつかの注意点があります。まず、使い終わったスライムは絶対に排水口に流さず、ゴミとして処分する必要があります。片栗粉は水に溶けず、排水管を詰まらせる可能性があるため、新聞紙やティッシュに包んで捨てると良いでしょう。
また、片栗粉スライムは食品が原料のため、長時間放置するとカビが生えることがあります。特に、気温や湿度が高い環境では劣化が早まるため、できるだけ作ったその日のうちに遊びきるのがおすすめです。翌日も遊びたい場合は、しっかり密閉して保存し、異臭やカビがないか確認してから使いましょう。
さらに、スライムが衣類やカーペットにつくと、落としにくくなることがあります。遊ぶ際は、新聞紙やビニールシートを敷くと片付けが楽になり、床や家具を汚さずに済みます。特に小さな子どもが遊ぶ場合は、広げすぎずに適度なスペースで遊ぶようにすると安心です。
片栗粉スライムで学べる子どもの知育効果とは?
片栗粉スライムは、ただ楽しいだけでなく、子どもの発達を促す知育遊びとしても効果的です。手や指をたくさん使うことで感覚を刺激し、科学的な現象を学ぶきっかけにもなります。
また、自由な発想で遊ぶことで、創造力や探究心を育てることができます。ここでは、片栗粉スライムを使った知育のメリットを詳しく紹介します。
感覚遊びとしてのメリット
片栗粉スライムは、子どもの触覚を刺激し、手指の発達を促す感覚遊びのひとつです。固体と液体の間を行き来する不思議な感触が、遊びながら感覚を豊かにする貴重な体験になります。
触覚の刺激
片栗粉スライムは、触ると固まり、手を離すとトロリと流れる独特の質感が特徴です。この不思議な感触を体験することで、子どもの触覚が豊かになり、さまざまな物の質感を感じ取る力が育ちます。
手指の発達
スライムを握る・すくう・伸ばす・つまむといった動作は、手や指の細かな動きを鍛えるのに役立ちます。特に幼児期の子どもにとっては、手先の器用さ(巧緻性)を高める効果があり、将来の文字を書く力や細かい作業のスキル向上にもつながります。
リラックス効果
片栗粉スライムは、ゆっくりと流れる様子を眺めたり、手で感触を楽しんだりすることで、気持ちを落ち着かせる効果もあります。特に感覚遊びが好きな子どもは、スライムを触ることでリラックスできることもあります。
片栗粉スライムは、幼児期の子どもにとって、楽しく感覚を育てる良い機会になります。遊びながら触覚を刺激し、手や指の発達を促すことで、成長をサポートすることができます。
科学的な視点で学ぶ「ダイラタンシー現象」を体験
片栗粉スライムには、「ダイラタンシー現象(非ニュートン流体)」と呼ばれる特別な性質があります。これは、力の加え方によって、固体のようになったり液体のように流れたりする現象です。
片栗粉スライムを手で強く握ると、一瞬固まったように感じます。これは、加えられた力によって片栗粉の粒子が密集し、動きにくくなるためです。しかし、力を抜くと、スライムはドロドロとした液体のように流れ出します。これは、粒子の間にある水が自由に動けるようになるからです。
このような科学的な現象を片栗粉スライムで遊ぶことで、体感しながら学ぶことができます。身近な材料を使って不思議な科学現象を体験することで、子どもたちの探求心や興味を引き出すきっかけになるでしょう。
創造力を育む自由な遊び方ができる
片栗粉スライムには決まった遊び方がなく、子どもが自由な発想で楽しめるのが特徴です。形を変えたり、色をつけたりしながら、自分だけのオリジナルスライムを作ることで、創造力や表現力を伸ばすことができます。
例えば、スライムに食紅や香りを加えて、自分だけのオリジナルスライムを作るのも楽しい遊び方です。キラキラのラメを混ぜると、より幻想的なスライムに仕上がります。また、片栗粉スライムの「力を加えると固まる」という特性を活かし、型抜きや簡単な造形遊びを楽しむこともできます。
さらに、スライムを料理の材料に見立てたり、海や宇宙の景色を表現したりすることで、ごっこ遊びの幅も広がります。「これはスープかな?」「宇宙の星みたい!」といった会話をしながら遊ぶことで、想像力が刺激され、より豊かな発想が生まれます。
片栗粉スライムは、子どもが自由に工夫しながら楽しめる遊びです。親子で「どんな遊び方ができるかな?」と考えながら、一緒にアイデアを出し合うのもおすすめです。遊びの中で発想力や表現力を育てながら、楽しく創造力を伸ばしていきましょう。
片栗粉スライムで注意すべきポイント
片栗粉スライムは安全な材料で作れるため、小さな子どもでも安心して遊べます。しかし、誤飲やアレルギーへの配慮、遊んだあとの片付け、遊ぶ環境の工夫など、気をつけるべきポイントもあります。
ここでは、片栗粉スライムで楽しく安全に遊ぶために、知っておきたい注意点を詳しく解説します。
誤飲やアレルギーへの注意
片栗粉スライムは食用の材料で作られていますが、誤飲やアレルギーのリスクがあるため注意が必要です。安全に楽しめるよう、以下のポイントに気をつけましょう。
遊ぶときは大人が見守る
小さな子どもは何でも口に入れてしまうため、遊ぶときは必ず大人がそばで見守りましょう。
「これは遊ぶもの」と明確に伝える
食べ物と間違えないように、「食べられないものだよ」とはっきり伝えておくことが大切です。
香りや色をつける場合は食用の安全なものを使用する
万が一口に入れてしまったときのリスクを減らすため、食紅や食用アロマオイルなど、安全な材料を選びましょう。
片栗粉アレルギーの有無を確認する
片栗粉はジャガイモ由来ですが、まれにアレルギーを持つ人もいるため、遊ぶ前に確認しましょう。
肌が弱い子どもは特に注意する
長時間触れていると、かぶれたり肌荒れを起こすことがあります。遊んだ後は手を洗い、異常がないかチェックしましょう。
子どもの安全を第一に考え、誤飲やアレルギーに配慮しながら遊びましょう。しっかりと対策を行うことで、安心して楽しく片栗粉スライム遊びを楽しむことができます。
後片付けを楽にするコツ
片栗粉スライムは乾くと粉状に戻るため、適切な方法で片付けることが大切です。スムーズに片付けられるよう、以下のポイントに注意しましょう。
流しに捨てない!
片栗粉スライムを排水口に流すと詰まりの原因になるため、必ずゴミ箱に捨てましょう。新聞紙やティッシュに包んで捨てると処理しやすくなります。
新聞紙やビニールシートを敷く
遊ぶ前に新聞紙やビニールシートを敷いておけば、終わった後にそのまままとめて捨てられるので片付けが楽になります。
手や道具についたスライムは、水でふやかしてから拭き取る
乾いたままだとこびりつきやすいため、少し水を加えて柔らかくしてから拭き取ると落としやすくなります。
服についた場合は、乾燥させてからはたく
乾かすことで粉状になり、軽くはたくだけで落ちやすくなります。水でこすると逆に広がってしまうため注意しましょう。
片付けの手間を減らす工夫をすれば、より気軽に片栗粉スライムを楽しめます。遊ぶ前に準備をしておくことで、後片付けもスムーズに済ませることができます。
遊ぶ環境と服装の工夫
片栗粉スライムはサラサラとした粉が飛び散りやすく、遊んでいるうちに床や服が汚れることがあります。遊ぶ環境や服装を工夫することで、汚れを最小限に抑えながら快適に楽しめます。
- テーブルの上や床に新聞紙を敷く
- 室内よりもベランダや庭など、掃除しやすい場所で遊ぶ
- 近くに手を洗う場所を確保しておく
- 汚れてもいい服やエプロンを着る
- 半袖や短めの服を選ぶ
- 服についたスライムは乾かしてから払う
遊ぶ環境を整えることで、汚れを気にせず思いっきり片栗粉スライムを楽しめます。事前に準備をして、快適に遊びましょう!
スライムを使った遊び方6選
スライムは作るだけでなく、こねたり切ったりして感覚遊びとしても楽しめます。感覚遊びは子どもの心身の発達を促し、情緒を安定させる効果があるため、保育園でも人気の高い遊びです。ここでは、スライムを使用したおすすめの遊び方を6つ紹介します。
触って感触を楽しむ
まずは、スライムを触って遊びましょう。「冷たい」「柔らかい」「グニョグニョする!」など、感じたことを話しながらスライム独特の触感を楽しみます。作り方が異なるスライムを用意し、触った感覚の違いを確かめるのも面白いでしょう。
また、頬に付けてみたり足で踏んでみたりと、手だけでなく他の体の部位を使ってスライムに触れてみるとまた違った発見があるかもしれません。
はさみで切って楽しむ
スライムを切るのも、方法の一つです。触ったりこねたりした場合とは異なる感覚を味わえます。手でちぎるのと、はさみを使って切るときの感覚の違いを観察してみるのも良いでしょう。
スライムは切ってもまた時間が経てばすぐにくっつくので、何度でも切って楽しめるのが嬉しいポイントです。ただし、おままごと感覚で切らせると誤飲の可能性もあるため、遊ばせるときは子どもから目を離さないようにします。
ゲーム感覚で投げて遊ぶ
スライムを投げて、的あてゲームのような遊びをしても盛り上がります。スライムの的あてゲームでは、事前に的を作っておき、その的に向かって投げます。べたっと張り付く感覚や、投げる際のスライムの軌道などを観察してみましょう。
スライムは、紙に張り付くと綺麗に取れない場合もあるので注意が必要です。プラスチック板やテーブルクロスなどを使用すると簡単にスライムを取り外しできます。
粘土のように好きな形を作ってみる
スライムを粘土のようにこねて、好きな形を作って遊ぶのもおすすめです。スライムは時間が経つと形状が変わるので、粘土とは違う感覚で遊ぶことができます。
また、子どもが自分で考えて作ったものに対して、「これは〇〇の形に見えるね!」などと会話を楽しみながら作ることが大切です。
スライムをデコレーションする
絵具や色紅を混ぜて色を付けたり、ビーズやスパンコールといった飾りを入れたりしてアレンジしても楽しめます。色を付ける際は、スライムが完成する前に洗濯のりに混ぜこみましょう。
スパンコールやビーズは完成後に混ぜることができます。通常のスライムとの触感の違いを比べてみましょう。また、飾りを混ぜるアレンジでは見た目も可愛らしくなるため、シンプルな片栗粉スライムよりも喜ぶでしょう。
空気を入れて膨らませて遊ぶ
スライムにストローを差し込み、空気を送ると、スライムが膨らむ様子が見られます。スライムは丸めて、ゆっくりと空気を送るのがポイントです。形状が変わる様子を観察しながら、スライムの性質について考えてみるのも良いでしょう。
ただし、空気を送り込む際に逆に吸ってしまう危険性も考えられるため、子どもに実践させるときはきちんとやり方を説明をし、目を離さないようにします。
まとめ
片栗粉スライムは、簡単に作れて安全に遊べる知育アイテムです。独特の感触を楽しみながら、科学の不思議を学んだり、創造力を育んだりすることができます。
さまざまな知育効果がある一方で、安全に遊ぶためには誤飲やアレルギーへの配慮が必要です。特に小さな子どもが遊ぶ場合は、大人が見守りながら適切な環境を整える必要があるでしょう。
片栗粉スライムは、子どもだけでなく大人も夢中になれる奥深い遊びです。ぜひ、ご家庭でいろいろな工夫をしながら、片栗粉スライムの魅力を存分に体験してみてください!