手作りのアドベントカレンダーは、1〜24の番号を付けた封筒や紙袋に、親子遊びのカードを入れて作れます。中身を交換できる形にしておけば、忙しい日の予定変更にも対応できます。

アドベントカレンダーは、クリスマスまでの日々を数えて楽しむカレンダーです。今回は12月1日〜24日に使う形で作ります。

この記事で分かること

  • 封筒・紙袋と遊びカードで作る、手作りアドベントカレンダーの基本形
  • 番号を付けてカードを入れる、5ステップの作り方
  • カードにそのまま書き写せる、24日分の親子遊び
  • 忙しい日の入れ替え方と、きょうだいでの使い方

大人と一緒に遊ぶ3歳頃〜小学生を想定しています。お菓子入りのカレンダーと組み合わせることもできます。

封筒・紙袋と遊びカードで、アドベントカレンダーを作ろう

基本形は、番号を付けた封筒や紙袋にカードを入れるだけです。飾り付けを増やさなくても、毎日一つ開ける楽しみを用意できます。

カードには、色探し、お絵かき、まねっこ、お話作りなど、家で取り入れやすい遊びを一つずつ書きます。24枚分の文は、この記事の一覧にすべて載せています。紙に書き写せば使えるので、プリンターがなくても作れます。

作り方より先に中身を確認したい場合は、中身に使える24の親子遊びから読んでも構いません。わが家に合う遊びかどうかを見てから、作るかどうかを決められます。

飾りの豪華さより、12月に使い続けられるかで考える

手作りのアドベントカレンダーは、完成した飾りの見た目に目が向きやすいものです。ただ、実際に手間がかかるのは、作った後の24日間です。毎日の中身を用意し、予定に合わせて調整する作業が、年末の忙しい時期に続きます。

そこで今回は、飾りの完成度よりも、12月の間に親が無理なく使い続けられるかを優先して作り方を組み立てました。日付を外袋だけに付けて中身を交換できるようにしたのも、身近な材料でできる遊びを中心にしたのも、そのためです。

材料は封筒か紙袋、紙、筆記具を用意する

中身が紙のカードなら、大きな袋や丈夫な飾り台は必要ありません。家にある封筒や箱を使い、飾り付けは余裕がある場合だけ追加しましょう。

材料・道具 数量・役割
封筒または紙袋 24枚。どちらか一方でよい
カード用の紙 コピー用紙、画用紙など。袋に入る大きさに切る
筆記具 外袋の番号と、カードの文を書く
はさみ 紙を切る。必要に応じて大人が担当
テープまたはのり 封筒の作りや装飾に応じて使う
手持ちの箱・かご 袋をまとめて置く。任意

A4の紙を使う場合は、半分に折る作業を3回くり返して切ると8枚になり、3枚で24枚分です。切ったカードが使う封筒や紙袋に入るかは、書き始める前に1枚で確かめておきましょう。

基本形は箱・かごに入れる置き型にする

壁に吊るしたり、ひもとピンチで並べたりする飾り方もあります。ただしその場合は、ひもの長さ、固定する場所、落ちたときの直し方まで考える必要があります。

そこで基本形は、箱やかごに袋を立てて並べる「置き型」にします。場所を移しやすく、中身を入れ替えるときも袋を取り出すだけで済みます。飾りを足したくなったら、袋に絵を描いたり、シールを貼ったりしてください。

準備は3つの工程に分けられる

作業は大きく3つに分かれます。

  • カード作り:紙を切り、24の遊びを書き写す
  • 番号付け:封筒・紙袋に1〜24を書く
  • カードの配置:家庭の予定を見ながら、袋にカードを入れる

3つの工程は、一度に済ませる必要はありません。カード作りを先に進めておき、番号付けは子どもと一緒にする、という分け方もできます。

作り方は、番号を付けてカードを入れる5ステップ

先に家庭の予定を見てからカードを入れると、準備の必要な遊びを無理なく配置できます。袋は開け直せるようにし、後から中身を交換できる形にしましょう。

  1. 封筒・紙袋に1〜24の番号を書く
    日付は外袋だけに書きます。カードには日付を入れません。
  2. カードを作る
    切った紙に、下の一覧の文を1枚に1つずつ書き写します。
  3. 準備が必要な遊びを、余裕のある日に配置する
    紙や工作用品を使う遊び、家にある物を使う遊びは、週末や早く帰れる日の袋に入れます。
  4. 残りの日に、追加の材料がいらない遊びを入れる
    予定が詰まっている日や帰りが遅い日に向いています。
  5. 箱やかごに並べ、開けるタイミングを親子で決める
    朝に開けて夜に遊ぶ、夕食後に開けてすぐ遊ぶなど、家庭の流れに合う時間を決めておきます。

袋の口は、のり付けせず、折り返すかテープで軽く留める程度にしてください。後から中身を交換しやすくなります。

中身に使える24の親子遊び

カードは、見る・話す・描く・まねするなど、家で取り入れやすい遊びを中心にしています。番号順に実施する必要はなく、その日の都合に合わせて選べます。

表の番号は管理用で、日付を指定するものではありません。「準備の分類」は、手順3・4で袋に振り分けるときの目安です。

No. カードの文 用意するもの 準備の分類
1 おへやの中で、赤いものを3つ見つけよう なし 追加の材料なし
2 手で星の形を考えてみよう なし 追加の材料なし
3 好きな絵本を1冊えらんで、一緒に読もう 家にある本 家にある物
4 紙にクリスマスツリーをかいてみよう 紙・筆記具 紙・工作用品
5 相手のポーズをまねする、かがみ遊びをしよう なし 追加の材料なし
6 窓から見える冬のようすを一つ見つけよう なし 追加の材料なし
7 好きな歌を一つえらんで、一緒に歌おう なし 追加の材料なし
8 紙に、こんなプレゼントがあったらいいなをかこう 紙・筆記具 紙・工作用品
9 ぬいぐるみや人形に、お話を聞かせよう 家にある玩具 家にある物
10 冬のものを、声を出さずにまねしてみよう なし 追加の材料なし
11 紙をちぎって、雪の景色を作ろう 紙・のり 紙・工作用品
12 今日おもしろかったことを、一つずつ話そう なし 追加の材料なし
13 「あったかい」をテーマに絵をかこう 紙・筆記具 紙・工作用品
14 見えるところにある、お気に入りを紹介しよう 家にある物 家にある物
15 手びょうしのリズムをまねしてみよう なし 追加の材料なし
16 紙に大きなツリーをかいて、好きなもようでいっぱいにしよう 紙・筆記具 紙・工作用品
17 一人一文ずつ、お話をつなげよう なし 追加の材料なし
18 家にある遊びを一つえらんで、一緒に楽しもう 家にある遊び道具 家にある物
19 冬の音を、声や手で作ってみよう なし 追加の材料なし
20 誰かにわたすカードを、絵やことばで作ろう 紙・筆記具 紙・工作用品
21 お店の名前を考えて、お店屋さんごっこをしよう 家にある物(任意) 家にある物
22 好きなものを一つずつかいて、合作にしよう 紙・筆記具 紙・工作用品
23 これまでのカードから、もう一度遊びたいものをえらぼう 使ったカード 追加の材料なし(使ったカードが必要)
24 今日の「お楽しみ」を、家族で一つ決めよう 選ぶ活動による 内容による

分類ごとの枚数は、「追加の材料なし」が11枚、「紙・工作用品」が7枚、「家にある物」が5枚、「内容による」が1枚です。予定の多い週は追加の材料がいらないカードを多めに入れると、準備が一度に重なりません。

No.23は、それまでに使ったカードから選ぶ遊びです。何日か使った後の袋に入れ、開けたカードは別の袋や箱に取っておきましょう。No.24は家族で相談して決める遊びなので、時間に少し余裕のある日に向いています。

カードは「ご褒美」にしない

袋を開けることを、その日の振る舞いの評価にせず、12月の毎日にある小さな楽しみとして置いておくためです。
叱った日や予定どおりにいかなかった日でも、袋はいつもどおり開けて継続していきましょう。

子どもが考え始めにくい様子なら、カードを読むときに例を一つ添えると始めやすくなります。

  • No.10:雪だるまになる、寒くて震えるまねをする
  • No.19:風の「ひゅー」、雪を踏む「ぎゅっ」を声で出す

No.7やNo.15のように歌やリズムを使う遊びで曲選びに迷ったら、クリスマスの手遊び歌から選ぶこともできます。

24枚を一度にすべて用意しなくても大丈夫です。まずは最初の数日分を袋に入れ、残りは週末に足していく形でも始められます。

年齢に合わせて、同じカードで調整する

同じカードでも、大人の関わり方や子どもに任せる部分を変えると、年齢の違う子が参加しやすくなります。

遊び 未就学児への調整例 小学生への調整例
色探し 大人が一緒に探し、数は減らしてよい 子どもが次に探す色を決める
絵・カード作り 線や色で表し、大人が言葉を書き添える 模様・説明・メッセージを自分で考える
まね・リズム 大人が一つずつ見せる 子どもが出題役になる
お話作り 絵や玩具を見て、一言から始める 登場人物や結末を相談して広げる
ごっこ遊び 一つのやり取りを楽しむ 店名や役割、品物を考える

この表は、その年齢なら必ずできるという目安ではありません。参加しやすくするための例として使ってください。

小学生には、カードの文が幼く感じられることもあります。そのときは、出題役や進行役、次の遊びを決める企画役を任せると、同じカードでも取り組み方が変わります。

忙しい日は交換してよい。続け方を家庭に合わせよう

毎日予定どおりに実施しなくても構いません。忙しい日はカードを交換したり休んだりして、楽しみが親子の宿題にならないようにしましょう。

準備が難しい日は、追加の材料がいらない遊びと交換する

カードに日付を書かないのは、この入れ替えをしやすくするためです。外袋の番号はそのままにして中のカードだけを差し替えれば、子どもにとっての「今日の袋」は変わりません。

紙や工作用品を使うカードの日に時間が取れなければ、追加の材料がいらないカードに替えましょう。外したカードは、時間のある日の袋に移すか、取っておいて別の日に使います。

ただし、材料がいらない遊びでも、広げれば長く続くことがあります。時間がない日は、終わり方を先に決めておくと切り上げやすくなります。

  • No.12は、一人一つずつ話したら終わり
  • No.5は、まねを交代で一回ずつしたら終わり
  • No.1は、見つける数を一つにする

できなかった分をまとめて取り戻さなくてよい

遊べなかった日のカードを、翌日にまとめて消化する必要はありません。袋を開けてカードを読むだけの日があっても、「今日はこれだったね」と話すだけで終わる日があっても構いません。

始める日も自由です。12月の途中から使い始める場合は、残りの日数分だけ袋を用意すれば十分です。全24枚を使い切ることを目標にしなくて大丈夫です。

24日続けたかどうかで判断しない

このカレンダーがうまくいったかどうかは、24枚すべてを予定どおりに使えたかでは決まらないと、編集部は考えています。開けるのを楽しみにする日が何日かあれば、それで十分に役目を果たしています。

交換やお休みの仕組みを先に組み込んだのは、続けられなかった日を「失敗」にしないためです。家庭の12月の予定に合わせて、使い方を変えていってください。

きょうだいは同じカードで役割を変える

きょうだいで使う場合も、一人ずつ別の24枚を用意する必要はありません。同じカードを使い、年齢に合わせて役割を変えます。たとえば色探しなら、下の子は見つける役、上の子は探す色を決める役、という分け方です。

袋を開ける係を、日ごとに交代するのも一つの方法です。上の子が下の子を手伝う場面は自然に生まれますが、それを当然の役割として求めず、上の子自身が楽しめる役も用意しましょう。

手作りアドベントカレンダーのよくある質問

Q. 12月1日に間に合わなくても始められますか?
始められます。準備ができた日から、残りの日数分の袋を用意して使ってください。
Q. プリンターがなくても作れますか?
作れます。一覧の文を紙に書き写せばカードになります。大きさが多少そろっていなくても、袋に入れば使えます。
Q. お菓子や小さなプレゼントと組み合わせてもよいですか?
組み合わせて構いません。毎日はカード、週末だけお菓子を足すなど、家庭のルールに合わせて決めてください。
小さなおもちゃを入れる場合は、年齢表示だけで判断せず、部品が外れないか、壊れていないかも確かめましょう。消費者庁は、3歳児の口の大きさは直径約4cmで、これより小さい物は誤飲や窒息の危険があるとしています。年上の子に合わせた物を入れる場合は、年下のきょうだいが手に取らない置き場所にしましょう。
(参照:Vol.642 クリスマスやお正月―飾り物やプレゼントの誤飲に注意!|消費者庁)
Q. きょうだいで一つを使ってもよいですか?
使えます。同じカードで役割を変えたり、袋を開ける係を交代したりしてください。
Q. 子どもがその日の遊びを嫌がったらどうしますか?
無理に続けず、別のカードと交換するか、その日はお休みにしましょう。気に入った遊びをもう一度選ぶNo.23のカードを早めに入れてもよいです。

まずは数日分のカードを書き、家族の予定に合わせて袋に入れるところから始めてみてください。

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子育て・保育・家族支援の実用メディア「たまごだるま」編集長。アート・メディア・テクノロジー領域を横断する専門家として、複数のデジタルメディアを統括し、デジタル技術を活用した次世代メディアの企画・推進に取り組んでいる。
最先端のAIやテクノロジー、メディア運営の知見を、子育てや家族の暮らしの領域へ応用し、信頼できる情報と多様な選択肢を多角的な視点から発信。絵本やキャラクターコンテンツなどの企画・プロデュースも手がけながら、親子のコミュニケーションや豊かな暮らしのあり方を探求している。徹底したリサーチと厳格な編集視点をもとに、家族の暮らしにまつわるトレンドと現在地を、深く、わかりやすく伝えている。

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