子どもにとって一年の中での一大イベントと言えば、自分の誕生日です。

保育園では、担任の先生から一人一人に誕生日カードを贈るところも多いのではないでしょうか。

大好きな先生からのお祝いの言葉は、子どもたちもとても嬉しいはずです。

しかし、誕生日カードにどのようなメッセージを書けばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では、年齢別にメッセージの例文をご紹介していきます。

誕生日カードのメッセージを書くコツや内容の注意点についても詳しく解説します。

保育園の誕生日カードにメッセージを書くコツ

まずは、誕生日カードの基本的な書き方についてです。

保育園児ならではの書き方のコツをまとめたので、参考にしてみてください。

ひらがなで大きな文字で書く

先生からのメッセージの欄は、子どもにとっての読みやすさが大切です。

文字に興味を持った子どもが自分で読めるよう、ひらがなで大きな字で書きましょう。

4、5歳児ほどであればひらがなを理解できる子も多いので、自分に向けられたお祝いの言葉に喜びを感じられます。

また、まだ字が読めない年齢の子でも数年経った時に読み返すと、嬉しい気持ちになるはずですよ。

子どもにわかりやすい簡単な言葉を使う

言葉遣いも、子どもにとって理解しやすいかを考えながら書きましょう。

「おめでとう」「ありがとう」「だいすき」などのわかりやすい言葉がおすすめです。

お祝いの気持ちから、つい大人目線の言葉で難しい文章になってしまうことがあるかもしれません。

しかし、子どもたちには普段の生活の中で使っているような簡単な言葉が一番響くものです。

柔らかい話し言葉のような表現を心がける

文字にすると感情が伝わりにくくなるので、表現の仕方にも工夫が必要です。

普段子どもたちに話しかけているような柔らかい言葉遣いを意識しましょう。

「〜なったね」「〜だよ」など語尾を話し言葉にすることで温かみのあるメッセージになります。

子どもにとっても親しみやすく、いつも優しく話しかけてくれる先生を思い出してくれるはずですよ。

保育園の誕生日カードに書く内容

次に、誕生日カードに書く内容についてご紹介します。

保育園で過ごす中で一番近くで見守っている保育士だからこそ書ける、子どもの個性を理解したメッセージを目指しましょう。

お祝いの気持ち

まず何よりも「おめでとう」とお祝いの気持ちを伝えることが大切です。

一年の中で一番特別な誕生日を迎えられたこと、一つ大きくなってお兄さんお姉さんに近づけたこと。そんなお祝いの気持ちを込めたメッセージを添え、子どもたちが自分の成長を喜べるようにしましょう。

一人一人の個性や長所がわかること

普段の保育園生活の中で、子ども一人一人の個性が光る場面はたくさんあるはずです。

  • 電車が大好きでたくさんの車両の名前を覚えている
  • 思いやりがあって友だちに優しくできる
  • 足が速くて鬼ごっこではいつも最後まで逃げ切れる
  • 保育士のお手伝いを自分からしてくれる

その子の好きな遊びや人との関わりの中で見えてくる部分をピックアップして、「すごいよ」「いつもありがとう」という気持ちを伝えましょう。

子どもの得意なことやできるようになったこと

一人一人の得意なことや頑張っていることについても、保育士はよく理解してますよね。

苦手だったけど克服できたこと、難しかったけど何度も挑戦してできるようになったことなどを誕生日の機会にたっぷり褒めてあげましょう。

  • 苦手な野菜が食べられるようになった
  • 身の回りのことを自分からしようと頑張っている
  • 鉄棒が難しかったけど練習して一人でできた

子どもの日々の成長や頑張りを見逃さないようにして、「先生はちゃんと見ているよ」ということが伝わるといいですね。

愛情を込めたメッセージ

子どもに向けた愛情表現の言葉を盛り込んでも喜んでもらえるでしょう。

ここでのポイントは「無条件の愛」を伝えることです。

ありのままの姿を「かわいいね」「だいすきだよ」と認めてあげることで、子どもの自己肯定感や自信にも繋がります。

生まれてきてくれてありがとうの気持ちを込めて、真っすぐに愛情表現をしましょう。

保育園の誕生日カードの年齢別例文

ここでは、保育園の誕生日カードの例文をご紹介していきます。

年齢別に分けて記載していくので、自分の担当しているクラスの年齢を参考にしながら一人一人の個性に合わせて書いてみてください。

1歳の誕生日メッセージ例文

1歳の子はまだ字が読めないので、保育園での様子が保護者にも伝わるような内容を心がけましょう。

カラフルな模様やリボン、動物など視覚で楽しめるような誕生日カードを作るのもおすすめです。

例文1:
〇〇ちゃん、1さいのおたんじょうびおめでとう!
にゅうえんしてすぐは、なみだでいっぱいだった〇〇ちゃん。
いまではいつもにこにこのかわいいえがおをみせてくれるね。
〇〇ちゃんのわらったかおもないているかおもぜんぶだいすきだよ!
例文2:
はじめてのおたんじょうびおめでとう!
1さいになった〇〇ちゃん、おうたがだいすきになったね。
うれしそうにからだをゆらゆらさせるすがたがとってもかわいいです!
もうすこしおおきくなったら、せんせいといっしょにたくさんうたおうね。
例文3:
〇〇くん、おたんじょうびおめでとう!1さいだね。
たっちやあんよがじょうずになっていろんなものがみえてたのしいね。
めをきらきらさせながらあるいている〇〇くんがかわいくてだいすきです!
これからもいっしょにてをつないで、たくさんおさんぽにいこうね。

2歳の誕生日メッセージ例文

2歳を迎えた子どもは、1年前に比べて遊びや食事面での好みも出てきて成長を大きく感じられるでしょう。

好きな遊びやできるようになったことに触れてみると、一人一人に合ったメッセージになりますよ。

例文1:
〇〇ちゃん、2さいのおたんじょうびおめでとう!
おはなしがじょうずになってきた〇〇ちゃん。
「せんせー」とよんでくれるようになったことがとてもうれしいです。
これからもいっぱいおしゃべりしようね!
例文2:
〇〇くん、おたんじょうびおめでとう!
ごはんをもりもりたべるすがたがとってもかわいいです。
じぶんでじょうずにたべられるようになってきたね。
いっぱいたべてすくすくおおきくなってね!
例文3:
2さいになった〇〇くん、おたんじょうびおめでとう!
おそとであそぶのがだいすきで、いつもげんきいっぱいはしってるね。
すべりだいも、じゅんばんをまってこうたいができるようになった〇〇くん。
これからもせんせいといっしょにおそとでいっぱいあそぼうね!

3歳の誕生日メッセージ例文

行動範囲や遊びの幅が広がって、好奇心旺盛な3歳。
保育園生活の中でのエピソードを少し交えると、より成長を実感できるでしょう。

例文1:
〇〇ちゃん、おたんじょうびおめでとう!
えほんがだいすきで、「〇〇のえほん」が一番のお気に入りだね。
えほんをみるときの〇〇ちゃんのわくわくしたおかおがだいすきです。
3さいもいっしょにたくさんえほんをよもうね!
例文2:
〇〇くん、3さいのおたんじょうびおめでとう!
いつもげんきいっぱい、えがおいっぱいの〇〇くん。
おどりをのりのりでおどったり、ぽーずをきめるすがたがかっこいいよ!
これからもみんなにげんきをくれるすてきな〇〇くんでいてね。
例文3:
おたんじょうびおめでとう!3さいだね。
いつもおともだちにやさしくしてくれる〇〇ちゃん。
ないているこに「だいじょうぶ?」とあたまをなでなでしてくれたね。
おもいやりがあってたよれる〇〇ちゃん、いつもありがとう!

4歳の誕生日メッセージ例文

好きなことに夢中になったり、周りとの関わりが深まったりする年齢です。

クラスでの様子や、その子の得意なことがわかるメッセージを心がけましょう。

例文1:
〇〇くん、4さいのおたんじょうびおめでとう!
むしがだいすきで、いろんなむしのなまえをしっていてびっくりしました。
えんていでみつけたむしのなまえもおしえてくれてありがとう!
これからもむしはかせの〇〇くんのおはなし、たくさんきかせてね。
例文2:
〇〇ちゃん、おたんじょうびおめでとう!4さいになったね。
いつもまわりをよくみていて、せんせいのおてつだいもたくさんしてくれるね。
「てつだってあげる!」とすぐにきづいてくれてありがとう。
やさしくてしっかりものの〇〇ちゃん、すてきなおねえさんになってね!
例文3:
4さいのおたんじょうびおめでとう!
〇〇くんの「おはよー!」のげんきなあいさつでいつもみんながえがおになってるよ。
はしるのもだいすきで、あしがはやくてびっくりしました。
せんせいも〇〇くんにまけないようにがんばってはしるから、またおにごっこしようね!

5歳の誕生日メッセージ例文

自分の頑張りや好きなことを認めてもらえることで自信に繋がります。

「先生はちゃんと見ていてくれるんだ」と子どもが嬉しくなるようなオリジナルメッセージを目指しましょう。

例文1:
〇〇ちゃん、5さいのおたんじょうびおめでとう!
おままごとやおみせやさんごっこでは、じょうずにおりょうりをならべてくれるね。
いつも「はい、どうぞ」とごちそうしてくれてありがとう!
ほんとうのままやおみせやさんみたいで、とってもすてきだよ。
例文2:
おたんじょうびおめでとう!5さいだね。
〇〇くんは、さっかーがとってもじょうずでいつもびっくりしてるよ。
かっこよくしゅーとをきめたり、おおきなこえでおうえんするすがたがすてきです。
またいっしょにさっかーしようね!
例文3:
5さいのおたんじょうびおめでとう!
うたやおどりがだいすきな〇〇ちゃん。
あこがれのあいどるみたいに、かわいくうたったりおどったりしているね。
せんせいは〇〇ちゃんのにこにこえがおがだいすきだよ!

6歳の誕生日メッセージ例文

保育園での最後の誕生日になる6歳。
これまでの成長が感じられるような内容や、小学校に向けた応援のメッセージを交えて自信を与えられるといいですね。

例文1:
〇〇くん、おたんじょうびおめでとう!6さいのおにいさんだね。
おへんじもうたも、だれよりもおおきなこえをだしてくれる〇〇くん。
はっぴょうかいでも、はずかしがらずにおおきなこえがだせてかっこよかったよ!
いつもげんきをくれる〇〇くんが、せんせいはだいすきです。

例文2:
〇〇ちゃん、6さいのおたんじょうびおめでとう!
いつもちいさいくらすのおともだちにやさしくしてくれるね。
「こっちだよ」「あぶないよ」とこえをかけたりてをつないだりしてくれてありがとう!
たのもしいおねえさんになったね。これからもそのままの〇〇ちゃんでいてね。

例文3:
6さいになった〇〇くん、おたんじょうびおめでとう!
しょうがっこうにいくことをたのしみにしている〇〇くん。
「ひらがなをがんばる!」とはりきっていて、かっこいいよ。
〇〇くんならきっとすてきないちねんせいになれるね、たのしみにしてるよ!

保育園の誕生日カードのメッセージを書く注意点

最後に、誕生日カードにメッセージを書く際の注意点について解説していきます。

保育園ならではの配慮すべきポイントを挙げるので、ぜひチェックしてください。

他の子と比べる表現はしない

子どもは一人一人得意なことや不得意なことがありますが、個性を認めることが大切です。

例えば「クラスで一番〇〇だよ」「みんなよりも頑張っているね」など、他の子と比べるような表現は避けましょう。

そのような言い方だと、「一番じゃなければいけない」「〇〇くんよりできるようにならなきゃ」など周りと比較して勝ち負けにしか意識が向かなくなってしまいます。

その子自身が好きなこと、できるようになったことにフォーカスして成長を喜べるようにしましょう。

差が大きくならないよう注意する

誕生日カードのメッセージは、子どもによって差があるのは避けたいですね。

クラスで目立つ存在の子は、エピソードが次々浮かんで書くことがたくさんあるかもしれません。

しかし、普段から子どものことをよく観察していると、必ず好きな遊びや興味のあること、思いやりのある行動などが見えてきます。

一人一人に向けたメッセージをしっかりと考え、平等になるように配慮することも大切です。

ありきたりな表現ばかりにならないようにする

誕生日は一年に一度しかない大切なイベントです。

子どもは大人が思っている以上に自分の誕生日を楽しみにしているでしょう。

そんな特別感を出すためにも、メッセージの内容がありきたりにならないように注意しましょう。

「大きくなってね」「また遊ぼうね」などシンプルすぎる表現ではなく、どんな風に大きくなってほしいのか、どんなことをして遊びたいのかなど具体的に書きます。

「先生はよくわかってくれている」と嬉しくなるような、その子にだけ向けられた特別なメッセージを心がけてくださいね。

まとめ

保育園の誕生日カードのメッセージについてご紹介しました。

書き方のコツや内容を基に、一人一人に合わせたお祝いの言葉をじっくり考えましょう。

年齢別の例文をご紹介しましたが、あくまで例なので参考にしながらもその子の好きな遊びや興味のあることを盛り込んでください。

できるようになったことや頑張っていることなどを認めるメッセージは、普段から自分のことをちゃんと見ていてくれると感じてもらえるはずです。

大好きな先生から贈られるお祝いの言葉は、子どもたちにとって特別で自信に繋がる大切なものとなります。
一つ大きくなったことを心から喜べる瞬間でもあるでしょう。

ぜひ、オリジナリティ溢れる世界に一つの誕生日カードを渡してあげてくださいね。

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