特に準備するものもなく、小さな子どもから高齢者まで楽しめるなぞなぞやクイズ。
みなさんの子どもの時から身近にある、遊びの1つではないでしょうか。
少しの工夫で遊びの幅が広がる、なぞなぞやクイズ遊びは、子ども達にも大人気の遊びです。
今回は、なぞなぞやクイズの遊び方と、保育への取り入れ方、楽しむコツを紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「なぞなぞ」「クイズ」はどんな遊び?
なぞなぞやクイズとは、出題者の出した問題に対して、みんなで答える遊びです。
ときには、とんちをきかせた内容だったり、シャレだったり、韻を踏んだような言葉遊びだったりと、回答はさまざま。みんなで気軽に楽しめる遊びの1つですね。
その場ですぐに遊べる
なぞなぞやクイズは事前の準備がなくても、その場ですぐに遊べます。
また、人数などに制限もなく、幅広い場所で楽しめる遊びですね。
時間があれば、事前に使ってみたい小物を準備することで、なぞなぞやクイズのバリエーションがさらに広がります。
老若男女みんなで楽しめる
なぞなぞは、誰にでも馴染みのある遊びです。
言葉遊びが理解ができるようになる、3歳児くらいからが遊びやすいでしょう。
そして、出題者が年齢や環境に合ったクイズを選べば、子どもからご老人まで幅広い年代で楽しむことができますね。
異年齢交流などの保護者が一緒に参加する行事にもおすすめです。
応用の仕方で遊びが広がる
なぞなぞやクイズは、遊び方、ルールなどに決まりがありません。
出題者の仕方、演出、答え方に変化を持たせるだけで、その都度、別の遊びを楽しんでいるかのように感じるかもしれませんね。
また、出題者や司会者の進行の仕方によっても、遊びの雰囲気が変わるでしょう。
「なぞなぞ」「クイズ」の例題紹介
保育園で楽しめる、なぞなぞやクイズには、どのようなものがあるのでしょうか。
カテゴリーごとに、実際の例題を確認してみましょう。
食べ物
赤くてつぶつぶのある食べ物はなんだ?
→「いちご」
いつも綱引きをしている、茶色い食べ物はなんだ?
→「なっとう」
みんなに「くさい」と言われてしまう野菜はなんだ?
→「はくさい」
外はきいろで中は白い、ほそ長い果物はなんだ?
→「バナナ」
ずっと、むくことができて切ると涙が出ちゃう食べ物はなんだ?
→「たまねぎ」
三角も丸の形もある、のりが巻いてある食べ物はなんだ?
→「おにぎり」
フォークでくるくると巻いて食べる、長い食べ物はなんだ?
→「スパゲティ」
丸くて、真ん中に穴の空いている甘い食べ物はなんだ?
→「ドーナッツ」
前から読んでも、後ろから読んでも同じ、赤い食べ物はなんだ?
→「トマト」
冷たくて、みんながだいすきな食べられるイスってなんだ?
→「アイス」
「ま」が3つ付く、秋に食べるお魚はなんだ?
→「さんま」
綿みたいで、口の中でとける甘い食べ物はなんだ?
→「わたあめ」
生き物
緑色で高くジャンプする、生き物はなんだ?
→「カエル」
耳の長い白い動物はなんだ?
→「うさぎ」
かばんの中に隠れている、大きな動物はなんだ?
→「カバン」
砂漠にいる大きなコブのある動物はなんだ?
→「ラクダ」
いつも、しましまのお洋服を着ている動物はなんだ?
→「しまうま」
紙が大好きで、手紙も食べてしまう動物はなんだ?
→「ヤギ」
お庭でいつも逆立ちをしている動物はなんだ?
→「ワニ」
冷蔵庫の中にいる動物はなんだ?
→「ゾウ」
いつも、チョキしか出せない生き物はなんだ?
→「カニ」
足が8本ある海の生き物はなんだ?
→「タコ」
お風呂場にいる動物はなんだ?
→「ロバ」
よく風邪をひいている動物はなんだ?
→「キツネ」(コンコン)
言葉遊び
パンはパンでも食べられない、履くパンはなんだ?
→「パンツ」
クリはクリでもいつも驚いているクリはなんだ?
→「ビックリ」
背の高い子と低い子がいつも追いかけっこしているものはなんだ?
→「とけい」
空から降ってくるお菓子ってなんだ?
→「あめ」
口から出るくびってなんだ?
→「あくび」
車の中をクルクルとまわっているものなんだ?
→「ハンドル」
空を泳いでいる、大きなお魚はなんだ?
→「こいのぼり」
トラが9匹乗っている、乗り物はなんだ?
→「トラック」
お正月にもらう嬉しい「たま」ってなんだ?
→「おとしだま」
街の中にある、お手紙が大好きな赤いものはなんだ?
→「ポスト」
朝はいるのに、夜には消えてしまうものはなんだ?
→「おひさま」
まんじゅうはまんじゅうでも、食べられないまんじゅうはなんだ?
→「おしくらまんじゅう」
「なぞなぞ」「クイズ」で遊ぶときの注意点
みんなで手軽に楽しめるなぞなぞやクイズですが、どんな点に気を付けて遊んだら良いのでしょうか。注意点を確認してみましょう。
事前にルールを確認してから始める
なぞなぞやクイズは、子ども達と事前にルールを確認してから始めるようにしましょう。
いざ、遊びが始まり、盛り上がっている中でルールを知らせても、なかなか理解はしにくいもの。
まずは、1度みんなでルールを確認することを習慣づけると、落ち着いて楽しめます。
確認するルールの例は以下のとおりです。
- 答えがわかっても、すぐに言わずに手をあげましょう
- 出題者に指名された人が答えましょう
- 1度間違えたら、その問題はもう答えられません
など、簡単なものを分かりやすく伝えられると良いですね。
年齢に合ったクイズを準備する
なぞなぞやクイズで遊ぶ時には、年齢に合った問題を出題することが大切です。
簡単すぎても、難しすぎても、上手く成り立たないことがあるのが、難しいところ。出題者は、複数の問題を準備するようにしましょう。
解答する様子を見ながら、出題の仕方を変えるなど、臨機応変な対応が大切ですね。
なぞなぞ用の本を準備すると「〇〜〇歳向け」などと、わかりやすく記載がある場合もあります。
出題に慣れていない方は、本を準備しても安心ですね。
同じ問題の出題は控える
何度もなぞなぞやクイズで遊んでいると、問題が重複してしまう時があります。これは最も避けたいこと。1度、聞いたことのある問題は簡単で、子ども達もついつい「コレ知ってる!」と言いたくなりがちです。
もし、同じような問題を出すとしても、言い回しを変えたり、ヒントを減らしたりするなどの工夫が必要でしょう。
同じ答えの問題だとしても、出題方法を変えると、何度も楽しめますね。これが、なぞなぞやクイズの魅力でもあります。
少し大変ですが、出題者のちょっとしたアイディアや機転で、クイズもさらに盛り上がるでしょう。
もっと楽しくなる「なぞなぞ」「クイズ」応用編
なぞなぞやクイズ遊びを繰り返す中で、避けられないのがマンネリ化です。
でも、普段のなぞなぞを応用することで、マンネリ化は避けられるでしょう。
どんな応用の仕方があるのか、参考にしてみてくださいね。
イラストや写真を使って出題
イラストや写真を使って出題する方法は、子ども達にも分かりやすく、盛り上がる遊び方の1つです。
イラストを使った遊び方の例は、以下のとおりです。
- イラストをシルエットにして何か当てる
- 1つの出題に対して、何枚かのイラストを準備して答えを選ぶ
- 答えの一部分をイラストに描いて当てる
イラストが難しい場合は、写真も使えますね。子ども達の興味を観察しながら、その時に合ったなぞなぞを楽しんでみましょう。
慣れてきたらイントロクイズもオススメ
普通のなぞなぞやクイズに慣れてきたら、音楽を使ったイントロクイズもおすすめです。
音を使ったイントロクイズは、解答するまでに静かに聞く必要があります。事前にしっかりと説明するようにしましょう。
また、音楽を聞いて曲名を答えることは、なかなか難しい場合もあります。
そのような時には、効果音を使ったクイズもおすすめです。
普段の日常で聞くような効果音を集めたら、小さな子も解答しやすいでしょう。
大人数なら選択式クイズがピッタリ
大人数の行事などでクイズを取り入れる場合は、解答者を決めるのも大変ですよね。
大人数で、クイズを楽しむなら、選択式がピッタリです。
1つの問題に対していくつかの解答を準備し、みんなで選ぶと良いでしょう。正解する嬉しさを感じやすいように、2択にしても良いですね。
また、広さがある場所で遊ぶ場合には、移動式にするのもおすすめです。
正解だと思う解答のゾーンに移動するという動きが加わるだけで、また違った楽しみも増え、子ども達を惹きつけるでしょう。
まとめ
手軽にみんなで楽しむことのできる「なぞなぞ」「クイズ」遊び。
ちょっとした工夫で、遊びの幅も広がりますね。また、取り入れ方によって、子ども達を惹きつける遊びの1つになることも間違いないでしょう。
日々の保育に取り入れて、みんなで盛り上がってみてくださいね。