毎年夏休みに全国の親子から注目を集める「子ども化学実験ショー」が、2025年もさらにパワーアップして開催されます。楽しく学べる体験型の科学イベントとして、自由研究や夏の思い出づくりにぴったりのこのイベントは、実験ステージやワークショップを通じて、子どもたちの好奇心をぐんぐん引き出します。

この記事では、開催日程や会場、注目のプログラム内容、チケット情報までを詳しく解説。親子で楽しみながら“学ぶ力”を育てる夏の人気イベントを、ぜひチェックしてみてください。

夏休み子ども化学実験ショー 2025とは?

夏休み子ども化学実験ショー2015
「夏休み子ども化学実験ショー」は、毎年夏休みに東京都で開催されている、小学生を対象とした無料の化学体験イベントです。科学に対する好奇心を育むことを目的に、企業や大学、研究機関などが協力して企画・運営しており、2025年で30回目を迎える人気イベントとなっています。

以下では、開催概要やプログラム内容、今年ならではの見どころについて詳しくご紹介します。

『夏休み子ども化学実験ショー2025』 開催概要

出典:「夢・化学-21」委員会
日時: 2025年8月2日(土)・3日(日)9:30~16:50(※実験予約開始は8:45)
会場: 科学技術館 1階 展示・イベントホール、地階 サイエンスホール
   (東京都千代田区北の丸公園2-1)
プログラム: 18種類(詳細は「プログラム一覧」をご覧ください)
参加費: 無料(科学技術館の常設展には入館料が必要です)
参加方法: 自由入場制(実験体験イベントは会場にて要予約)
主催: 「夢・化学-21」委員会
   (日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会で構成)
問い合わせ先: 「夢・化学-21」委員会事務局(日本化学工業協会 広報部内)
        TEL:03-3297-2555
ウェブサイトhttps://www.kagaku21.net/summershow/

「夏休み子ども化学実験ショー2025」の開催概要はこちらをご覧ください。(PDF)

2025年の「夏休み子ども化学実験ショー」は、8月2日(土)と3日(日)の2日間にわたり、東京都千代田区の科学技術館で開催されます。北の丸公園内にあるこの施設は、科学教育の場として長く親しまれており、広い館内にはさまざまな展示・体験スペースが用意されています。

イベント開催日は通常の開館時間中に各プログラムが展開され、入場料も体験費も無料(一部ブースは当日整理券配布)と、参加のハードルが低いのも魅力です。ブース形式で展開されるため、混雑する場所を避けながら自分のペースで体験でき、低学年の子どもでも安心。保護者が付き添いながら一緒に実験を楽しむことができるため、家族の思い出づくりにもなります。夏の週末、科学技術館で「遊びながら学べる」時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

小学生対象の無料化学実験体験イベント──今年で30回目

出典:実験体験イベントの様子(2024年)|PR Times

「夏休み子ども化学実験ショー」は、1993年に第1回が開催されて以来、科学技術館を中心に毎年続いている人気の化学イベントです。2025年は記念すべき第30回を迎え、これまでに延べ数万人の子どもたちが参加してきました。

イベントの最大の特徴は、すべてのプログラムが無料で体験できること。小学生であれば誰でも参加でき、保護者と一緒に安心して楽しめる内容となっています。会場には、国内有数の化学メーカーや大学、研究機関が協力して出展しており、日常ではなかなか見られない専門的な装置や実験材料にもふれることができます。

色が変わる液体、泡が出る薬品、光に反応する素材など、五感を刺激する仕掛けが満載で、子どもたちの「なんで?」「すごい!」を引き出します。将来的に理系分野への興味を育てるきっかけにもなり、教育的価値の高いイベントです。

全18プログラムで化学の楽しさを”ふれる、つくる、かんがえる”

イベントのテーマは「ふれる、つくる、かんがえる」。これは、化学をただ見るだけでなく、自分の手で触れ、作業し、結果から「なぜそうなったか」を考えることによって、より深い理解と興味を引き出すことを目的としたコンセプトです。

2025年は18のプログラムが用意され、それぞれのブースで独自の体験が提供されます。たとえば、熱を加えると色が変わるカード作りや、光で動くおもちゃ、静電気を使ったふしぎな動きの観察など、子どもたちが主体的に取り組める内容が充実。

どのブースも専門スタッフが常駐しており、説明やサポートを受けながら安全に実験を進めることができます。さらに、自由研究向けの解説シートや記録用紙を配布しているブースもあり、学びがその場限りで終わらない工夫が施されています。実験の驚きと楽しさを通して、子どもたちは化学の魅力を自ら発見することができるでしょう。

注目ポイント3選!今年の見どころ

2025年の「夏休み子ども化学実験ショー」では、例年にも増してワクワクするような体験型プログラムが多数登場します。中でも注目を集めているのが、色や光、再利用素材などをテーマにした“キラキラ”&“エコ”を体感できる企画です。

手を動かしながら、科学の原理や素材の特性を学べる内容ばかりで、子どもたちの好奇心をぐっと引き出してくれます。ここでは、特に人気が予想される3つの注目ブースをご紹介します。

① 偏光板で作る!キラキラ☆ステンドグラス(住友化学株式会社)

出典:「夢・化学-21」委員会
住友化学が提供するこのプログラムでは、「偏光板(へんこうばん)」という特殊なフィルムを使って、光の不思議な性質を体験できます。偏光板は、特定の方向にしか光を通さない性質を持っており、2枚の板を組み合わせたり、カラーフィルムを重ねたりすることで、見る角度によって色が変化する“キラキラ”のステンドグラス作品が完成します。

子どもたちは透明シートに好きな形を貼りつけたり、色を組み合わせたりしながら、自由な発想でデザインを楽しめます。光の仕組みや屈折、透過といった化学・物理の基本を、楽しく・直感的に理解できるのがこのブースの魅力です。夏の自由研究としても人気が高く、作品を家に持ち帰って窓に飾ることで、イベント後も学びと感動が続きます。

② キラピカ★クリスタルシール作り体験&水のふしぎ実験!(東亞合成株式会社)

出典:「夢・化学-21」委員会
東亞合成のブースでは、光を受けてキラキラ光る“クリスタルシール”の手作り体験ができます。これは、同社が製造する紫外線硬化型の樹脂を使った実験で、特殊な液体を型に流し込んで紫外線ライトで固めると、美しい透明シールが完成する仕組みです。

シールは好きな型を選べたり、ラメやカラーを加えたりとアレンジが自在で、子どもたちはまるでアート作品をつくるような感覚で化学のプロセスを体感できます。UV(紫外線)と硬化の関係というやや専門的な現象も、実際に目の前で変化を見ることで理解が進み、「化学っておもしろい!」という印象を強く残せる内容です。完成したシールは記念として持ち帰り可能で、イベントの思い出としてもぴったりです。

③ なぜ?★リサイクルのまほう★ キャップから生まれる自分だけのキーホルダー(株式会社レゾナック)

出典:「夢・化学-21」委員会
レゾナックの体験ブースでは、使用済みのペットボトルキャップを材料に、自分だけのオリジナルキーホルダーをつくることができます。プラスチックの再利用やリサイクルのしくみを学べる内容で、SDGsや環境教育の観点からも注目されています。

子どもたちは、色とりどりのキャップを型に入れ、加熱と圧力で溶かして成型し、最後にキーホルダー金具を取り付けて完成させます。安全面にも十分配慮されており、スタッフが丁寧にサポートするので、低学年の子でも安心して参加可能です。

廃材が新しいものに生まれ変わる「アップサイクル」の体験を通じて、ものを大切にする心や資源循環の大切さを自然に学べる貴重な機会となっています。

ステージプログラム&タイムテーブル

「夏休み子ども化学実験ショー 2025」では、ブース体験だけでなく、ライブ感たっぷりのステージプログラムも充実しています。人気の化学クイズショーや著名人によるサイエンスライブが日替わりで開催され、子どもも大人も夢中になれる内容が盛りだくさんです。

時間ごとに整理券や事前予約が必要なプログラムもあるため、来場前にスケジュールを確認しておくのがおすすめです。

なぜナニ化学クイズショー:1日2回実施

毎年大人気の「なぜナニ化学クイズショー」は、科学の不思議をクイズ形式で楽しく学べる参加型プログラムです。2025年は1日2回(午前・午後)開催予定で、全学年対象のわかりやすい内容となっています。

出題されるクイズは、化学反応の謎や身近な素材の性質など、実生活にもつながるテーマが満載。ステージ上では実験を交えながら答え合わせが行われ、正解すると会場が盛り上がる工夫が施されています。

保護者と一緒に参加することで、親子の会話のきっかけにもなり、化学への興味がより深まる構成です。整理券配布の可能性もあるため、受付や案内表示を事前に確認しましょう。

GENKI LABO市岡元気先生サイエンスライブ:2日間で合計3回

テレビやYouTubeでおなじみの“サイエンスお兄さん”市岡元気先生による「GENKI LABOサイエンスライブ」は、2025年も特別ステージとして登場します。2日間で合計3回実施される予定で、爆発・光・音を使った大迫力の実験ショーが観客を魅了します。

科学の原理をテンポよく・面白く伝える市岡先生のトークと実演に、子どもたちは釘付けになること間違いなし。保護者からも「子どもが理科好きになるきっかけになった」と高評価を得ています。

混雑が予想される人気プログラムのため、早めの来場とステージ前の座席確保をおすすめします。時間帯は公式サイトや会場案内で事前にチェックしておきましょう。

実験体験は当日8:45から予約制・各時間帯1つまで予約可能

各実験ブースでの体験は、すべて当日会場での「時間帯別予約制」が導入されています。受付は朝8:45からスタートし、1回の来場につき各時間帯で1つのプログラムのみ予約が可能となっています(例:午前1つ・午後1つ)。

この仕組みにより、参加者全員が公平に体験できるよう工夫されており、人気プログラムの過度な混雑を避けられるよう配慮されています。予約には当日の入場時に配布される整理券やブース前での記名が必要になる場合もあるため、早めの来場がおすすめです。

同行する保護者と一緒に予約を行うことで、スムーズに体験スケジュールを組むことができます。特に午前中は人気プログラムから埋まりやすいため、参加希望の内容がある場合は計画的に行動しましょう。

参加方法・アクセス情報

「夏休み子ども化学実験ショー 2025」は、どなたでも気軽に参加できる自由入場型のイベントです。入場料は無料で、出入りも自由なため、家族のお出かけ先としても最適です。ただし、実験体験は当日会場での予約制となっており、整理券の配布や時間帯の指定があります。

さらに、同じ建物内の「科学技術館」常設展の見学には別途入館料が必要です。イベントとあわせて楽しむ場合は、あらかじめチェックしておくと安心です。

参加費無料・自由入場制(実験体験は会場で要予約)

イベントの入場自体は無料で、事前申込などの手続きも不要です。当日は自由に入退場が可能なので、都合に合わせて好きな時間に訪れることができます。ただし、各実験プログラムの体験には「当日予約」が必要です。

予約は朝8:45から会場内で受付が始まり、時間帯別に整理券や記名式での登録が行われます。1人1体験ずつ予約可能な仕組みで、混雑緩和と公平性を保つ工夫がされています。人気のあるブースは早い時間に予約が埋まる傾向があるため、参加したいプログラムがある方は、早めの来場が推奨されます。

特に小学生のお子さまを対象とした企画が多いため、保護者の同伴とサポートもスムーズにできるよう、スケジュールに余裕をもって訪れるのがおすすめです。

科学技術館常設展見学は別途入館料が必要

「夏休み子ども化学実験ショー」は、科学技術館の1階イベントホールなどを使って実施されますが、同館の常設展示エリアへの入場は含まれていません。常設展を見学する場合は、別途入館料が必要になります(一般950円・中高生600円・4歳以上の小学生500円 ※2025年7月現在)。

科学技術館ではロボット、エネルギー、物理、通信などの体験型展示が充実しており、イベントと併せて訪れることで1日中楽しく学べます。イベントの合間に展示を見て回る計画を立てる場合は、チケットカウンターでの購入や入館時間に注意しましょう。

また、混雑が予想されるため、事前に公式サイトでチケット購入方法や展示内容を確認しておくとスムーズです。

最寄駅:東京メトロ東西線「竹橋」駅1b出口から徒歩7分

会場となる科学技術館は、東京都千代田区北の丸公園内に位置しており、都心からのアクセスも良好です。最寄駅は東京メトロ東西線「竹橋」駅で、1b出口から徒歩約7分。

駅から北の丸公園を抜けるルートは整備されており、子ども連れでも安心して歩けます。また、都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「九段下」駅からも徒歩約10分でアクセス可能です。

公共交通機関の利用が推奨されており、イベント当日は周辺道路や駐車場が混雑する可能性があります。特に夏の暑い時期ですので、駅から会場までの移動には帽子や飲み物などの熱中症対策も忘れずに。会場周辺にはトイレや休憩スペースも設けられているので、小さなお子さま連れでも安心です。

まとめ

「夏休み子ども化学実験ショー 2025」は、小学生を対象とした無料の化学体験イベントであり、科学の楽しさを“見る・触る・考える”ことで学べる貴重な機会です。会場となる科学技術館には、18種類もの体験プログラムやライブステージ、人気の化学者による実演など、子どもたちの知的好奇心をくすぐる内容が満載です。

今年は偏光板やスライム、リサイクル工作など、身近な素材を使った体験も多く、自由研究のテーマ探しにもぴったり。当日の体験は予約制のため、スケジュールを事前に確認し、計画的に回ることでより多くのプログラムを楽しめます。

科学にふれるきっかけづくりとして、家族で参加できる夏のイベントとしても高い満足度を誇る本イベント。夏休みの自由研究や思い出づくりに、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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子育て・教育・介護・医療・健康・LGBT・教養・法律など福祉を中心にしたテーマを発信する専門家集団です。各分野の専門家の意見や取材、キュレーションを通じて、幅広い視点で子育て世帯・介護世代に情報価値を提供します。日本の福祉の未来をつなぐ架け橋として活動を行っています。

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