離乳食に魚を取り入れたいけれど、「下ごしらえが大変」「骨が気になる」と悩んでいませんか?そんなときに便利なのが「さば水煮缶」です。

さば水煮缶は、骨までやわらかく煮込まれており、栄養価が高く手軽に使えるのが魅力。しかし、「赤ちゃんに食べさせても大丈夫?」「いつからOK?」「塩分は問題ない?」と、安全面が気になる方も多いでしょう。

この記事では、さば水煮缶を離乳食に取り入れるメリットや、赤ちゃんに適した時期別レシピ、安全に食べさせるポイントを詳しく解説します。

さば水煮缶は離乳食に使える?栄養とメリットを解説

さば水煮缶は、大人の食事だけでなく離乳食にも活用できる便利な食材です。骨までやわらかく煮込まれているため、赤ちゃんでも食べやすく、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素も豊富に含まれています。

ただし、さばは青魚のため、離乳食に取り入れる際には適切な時期や調理方法に注意が必要です。ここでは、さば水煮缶に含まれる栄養素とその効果、離乳食に活用するメリットを詳しく解説します。

さば水煮缶に含まれる栄養素と赤ちゃんへの効果

さばの水煮缶には、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。特に、成長期の体づくりや脳の発達をサポートする成分が多く、離乳食にも適しています。ただし、商品によっては塩分が添加されているため、食塩不使用や減塩タイプを選ぶことが重要です。

さば水煮缶に含まれる主な栄養素と赤ちゃんへの効果

栄養素 効果
たんぱく質 筋肉や臓器の発達をサポートし、健康な成長を促す
DHA(ドコサヘキサエン酸) 脳や神経の発達を助け、知育にも良い影響を与える
カルシウム 骨や歯の形成を助け、丈夫な体づくりをサポート
鉄分 貧血予防や免疫力の向上に役立つ
ビタミンD カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持する
オメガ3脂肪酸 血流を改善し、健康な体を作るのに役立つ

特に、DHAやカルシウムは、赤ちゃんの脳や骨の発達に欠かせない栄養素です。さば水煮缶を離乳食に取り入れる際は、必ず加熱してから使用しましょう。そのままだと塩分が強すぎる場合があるため、湯通しして余分な塩分を落としてから使うのがおすすめです。

たんぱく質・DHA・カルシウムが豊富で知育にも◎

さば水煮缶は、赤ちゃんの成長や知育に役立つ栄養素を含んでおり、離乳食に適した食材です。​

たんぱく質で丈夫な体づくり

たんぱく質は、筋肉や臓器の発達に欠かせない栄養素です。​さば水煮缶には良質なたんぱく質が豊富に含まれており、赤ちゃんの健やかな成長をサポートします。 ​

DHAで脳の発達を促す

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や神経の発達を助ける重要な脂肪酸です。​赤ちゃんの知育に関係する栄養素としても注目されており、DHAを多く含む青魚(さば・いわし・あじ)を適量取り入れることで、賢い脳づくりに役立ちます。 ​

カルシウムで丈夫な骨や歯を育てる

赤ちゃんの成長に欠かせないカルシウムが豊富に含まれているのも、さば水煮缶の魅力です。​特に、さば水煮缶は骨までやわらかく食べられるため、カルシウムを効率よく摂取することができます。 ​

離乳食への取り入れ方と注意点

さばは脂肪分が多く、アレルギーのリスクもあるため、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)からの導入が推奨されています。​初めて与える際は、少量から始め、赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。​また、先ほども解説したように塩分が含まれている場合があるため、使用前に湯通しして塩分を取り除くと良いでしょう。 ​

このように、さば水煮缶は赤ちゃんの成長や知育に役立つ栄養素を多く含んでおり、離乳食に取り入れるメリットがたくさんある食材です。

さば水煮缶が離乳食に便利な理由

​さば水煮缶は、手軽に使えて栄養価が高いだけなく、離乳食作りにおすすめの食材の一つです。​

さば水煮缶が離乳食に適している理由

  • 骨までやわらかく煮込まれているため、調理の手間が少ない​
  • 水煮なので味付けがシンプルで、赤ちゃんの離乳食に使いやすい​
  • 缶詰なので保存が効き、必要な分だけ使える​
  • たんぱく質やDHA・カルシウムを簡単に摂取できる​

ただし、さば水煮缶には塩分が含まれているため、お湯で軽く洗ったり、他の食材と混ぜて味を調整したりすることが大切です。また、缶詰によっては骨がまだ固い場合があるため、目視やスプーンで確認し、固い骨は取り除いてから与えましょう。

さば水煮缶を離乳食に取り入れる時期と進め方

さば水煮缶は栄養価が高く、離乳食にも活用できる便利な食材ですが、青魚はアレルギーや塩分が気になるため、赤ちゃんに与える時期や調理方法に注意が必要です。

ここでは、さばを離乳食に取り入れるタイミングや、初めて食べさせる際のポイントについて詳しく解説します。

離乳食でさばを食べられるのはいつから?

​さばは、離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)から与えるのが一般的です。​青魚は脂質が多く、赤ちゃんの消化器官に負担がかかる可能性があるため、離乳食初期や中期には避けた方が良いでしょう。​後期になり、さまざまな食材に慣れてから少量ずつ取り入れるのが安全です。​

離乳食でのさばの開始時期

目安月齢 さばの取り入れ可否
5〜6ヶ月 × 消化に負担がかかるため避ける
7〜8ヶ月 △ 基本は避けるが、少量なら与えてもOK(慎重に)
9〜11ヶ月 ○ 少量ずつ与えられる
1歳〜1歳半 ◎ 食べられる量が増え、アレンジも可能

さば水煮缶を離乳食に使う場合は、離乳食後期から少量ずつ様子を見ながら与えるのが安心です。

初めて食べさせる際の注意点

​さば水煮缶を離乳食に取り入れる際には、赤ちゃんの体に負担をかけないよう慎重に進めることが大切です。​特に初めて食べさせるときは、以下の注意点を意識しましょう。

少量からスタートする

まずは小さじ1程度を目安にし、食べた後の様子を観察します。問題がなければ、少しずつ量を増やしていきましょう。 ​

アレルギー反応に注意する

さばはアレルギーを引き起こす可能性があるため、初めて食べる際は慎重に進める必要があります。食後2時間は赤ちゃんの体調をよく観察し、発疹・下痢・かゆみなどの症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。 ​

塩分を調整する

さば水煮缶には塩分が含まれていることが多いため、お湯で軽く洗うか、湯通しして塩分を落とすと良いでしょう。 ​

骨をしっかり取り除く

水煮缶のさばは骨までやわらかくなっている場合が多いですが、稀に固い骨が残っていることがあります。目視やスプーンで確認し、固そうなものは取り除くようにしましょう。 ​

加熱してから与える

缶詰はすでに加熱処理されていますが、再度加熱することで、より安心して食べさせることができます。 ​

これらのポイントを守りながら、赤ちゃんのペースに合わせて慎重に進めていきましょう。

【月齢別】さば水煮缶を使った離乳食レシピ

さば水煮缶は、手軽に使えて栄養価の高い食材ですが、赤ちゃんの成長に合わせた調理方法が大切です。ここでは、月齢別に適したさば水煮缶の離乳食レシピを紹介します。簡単に作れるレシピばかりなので、ぜひ試してみてください!

離乳食後期(生後9~11ヶ月)向けレシピ

この時期になると、食べられる食材が増え、少しずつ噛む練習ができる固さのものを取り入れることができます。

さば缶のトマト煮

【材料】(1食分)
  • さば水煮缶:30g
  • トマトピューレ:大さじ3
  • 玉ねぎ:10g
  • 水:50ml
  • コンソメ:少々
  • 【作り方】
  • 玉ねぎをみじん切りにする
  • みじん切りにした玉ねぎ、さば、トマトピューレ、水を入れて煮る
  • しばらく煮込み十分火が通ったら、コンソメを加えて完成
  • さば缶のポテトサラダ

    【材料】(2食分)
  • じゃがいも(およそ1個分):60g
  • さば水煮缶:30g
  • ブロッコリー(使用するのは花蕾のみ):3房
  • 【作り方】
  • じゃがいもをやわらかく茹でてマッシュする
  • ブロッコリーを茹でて花蕾を細かくカットする
  • さば缶をよくほぐし、じゃがいもとブロッコリーと和えて完成
  • 離乳食完了期(1歳~1歳半)向けレシピ

    この時期になると、少しずつ噛む力がついてくるため、形のある食材を取り入れてOKです。

    さばとトマトのさっぱり煮

    【材料】(1人分)
  • サバ水煮缶:20g
  • ミニトマト:5個
  • 玉ねぎ:20g
  • 塩:少々
  • 水:120cc
  • 【作り方】
  • プチトマトは皮に十字の切り込みを入れ、熱湯をかけて皮をむきやすくしておく
  • トマトの皮をむき、種を取ったら食べやすい大きさに切り分ける
  • 玉ねぎを1cm角程度の大きさに切る
  • 小鍋に玉ねぎ、トマト、ほぐしたさば、塩を入れ、120ccの水でやわらかくなるまでよく煮る
  • やわらかくなるまで煮たら、粗熱を取れば完成
  • さば缶で簡単パスタ

    【材料】(2人分)
  • サバ水煮缶(1/4缶):35g
  • 玉ねぎ(1/4個):30g
  • パスタ:70g
  • 油:大さじ½
  • 【作り方】
  • 塩を入れずにパスタをやわらかめに茹でる
  • 油をひき、玉ねぎとサバを炒める
  • 玉ねぎにしっかり火が通ったらパスタを入れて和えて完成
  • さば水煮缶を離乳食に使う際の注意点

    さば水煮缶は、栄養価が高く手軽に使える便利な食材ですが、赤ちゃんに与える際にはいくつかの注意点があります。特に、塩分や水銀の影響、骨の処理、アレルギーのリスクについてしっかり確認しておくことが大切です。

    ここでは、安全にさば水煮缶を離乳食に取り入れるためのポイントを解説します。

    塩分や水銀の影響は大丈夫?

    さば水煮缶には、商品によって塩分が含まれている場合があります。赤ちゃんの腎臓はまだ未発達であるため、過剰な塩分を摂取すると負担がかかる可能性があります。そのため、離乳食に取り入れる際には、塩分を抑える工夫が必要です。

    例えば、「食塩無添加」のさば水煮缶を選ぶことで塩分の摂取量を減らせます。また、塩分が含まれている場合は、湯通しをして余分な塩分を落としたり、熱湯をかけたり一度軽く茹でたりすることで塩分を調整できます。

    さらに青魚には水銀が含まれていることがあり、過剰に摂取すると赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があります。ただし、さばの水銀濃度は比較的低く、適量を守れば問題ないとされています。

    一般的には、週に1〜2回程度、少量ずつ与えるのが安全とされています。しかし、まぐろやかじきなどの水銀濃度が高い魚と一緒に摂取すると、総摂取量が増えてしまう可能性があるため注意が必要です。赤ちゃんの健康を考えながら、適量を守り、安全に取り入れることが大切です。
    参考:魚介類に含まれる水銀について|厚生労働省

    骨の処理方法と安全に食べさせるコツ

    さば水煮缶は骨まで柔らかくなっていますが、赤ちゃんに与える際は慎重に処理することが大切です。適切に調理すれば、安全に離乳食に取り入れることができます。

    特に骨の処理方法については、以下のポイントを参考に処理してみてください。

    目視で骨を確認する

    さば水煮缶を開けたら、身をほぐして骨が残っていないか確認しましょう。特に大きな骨が残っている場合は、取り除くことが重要です。

    すりつぶしてペースト状にする(離乳食後期)

    生後9~11ヶ月頃の離乳食後期では、さばをすりつぶしてペースト状にし、骨の有無を確認しながら与えると安心です。ミキサーやすり鉢を使うと、より滑らかになります。

    細かくほぐして与える(離乳食完了期以降)

    1歳頃になれば、さばを細かくほぐして与えることができますが、喉に詰まらないように注意しましょう。最初は柔らかく煮た野菜と混ぜて食べやすくすると良いです。

    さばを初めて赤ちゃんに与える際は、小さじ1程度の少量から始め、赤ちゃんの様子をよく観察しながら徐々に量を増やしていきましょう。食後にアレルギー反応や体調の変化がないかを確認することが大切です。
    また、赤ちゃんが飲み込みやすいように、片栗粉や野菜のピューレと混ぜてとろみをつけると食べやすくなります。とろみを加えることで食材がまとまり、喉に詰まりにくくなるため、安全性が高まるでしょう。

    アレルギーのリスクと対策

    さばは、ヒスチジンというアミノ酸を多く含んでおり、これが細菌の作用でヒスタミンに変換されることがあります。​ヒスタミンは、アレルギー様の食中毒を引き起こす物質で、食後30分から数時間以内に顔面紅潮、じんましん、吐き気などの症状が現れることがあります。 ​

    アレルギーやヒスタミン中毒を防ぐためのポイント

    • 初めて食べるときは少量から
    • 万が一のアレルギー反応に備えて午前中に与える
    • 他の新しい食材と一緒に与えない

    もし食後に発疹、かゆみ、呼吸困難、下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
    参考:ヒスタミンによる食中毒について|厚生労働省

    まとめ

    さば水煮缶は、たんぱく質・DHA・カルシウムが豊富で、赤ちゃんの成長をサポートする便利な食材です。手軽に使えて栄養価が高いため、離乳食に取り入れやすいのが特徴ですが、安全に与えるための注意点もあります。

    まず、塩分が含まれる商品があるため、「食塩無添加」のものを選ぶか、湯通しして塩分を調整しましょう。また、青魚には水銀が含まれることがあるため、過剰摂取を避け、週に1~2回程度の適量を守ることが大切です。さらに、骨は柔らかくなっていますが、赤ちゃんが誤嚥しないようしっかり取り除くか、すりつぶして与えましょう。

    アレルギーにも注意が必要で、初めて食べる際は小さじ1程度から始め、赤ちゃんの様子を観察してください。調理方法も月齢に合わせ、離乳食後期(9~11ヶ月)はペースト状、1歳以降はほぐして、おやきやハンバーグにするなど工夫すると食べやすくなります。赤ちゃんの成長に合わせて適切に取り入れ、安全に栄養を摂取できるようにしましょう。

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    子育て・教育・介護・医療・健康・LGBT・教養・法律など福祉を中心にしたテーマを発信する専門家集団です。各分野の専門家の意見や取材、キュレーションを通じて、幅広い視点で子育て世帯・介護世代に情報価値を提供します。日本の福祉の未来をつなぐ架け橋として活動を行っています。

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