TikTokを中心に若者の間で拡散しているフレーズ「今日ビジュいいじゃん」。キャッチーで使いやすい言葉が動画やコメントで多用され、ネタとしても褒め言葉としても人気を集めています。
この記事では、この言葉の元ネタや広まり始めたきっかけ、TikTokで大バズするまでの流れをわかりやすく紹介します。SNSでよく目にするようになった流行語の背景をチェックして、今のトレンドを一緒に押さえてみましょう。
目次
用語の意味と使い方
@ponpon_20080 流行りのビジュいいじゃん〜👍🏽 #08#fyp#おすすめ #MILK #今日ビジュいいじゃん #collab ♬ イイじゃん – M!LK
「今日ビジュいいじゃん」という言葉は、TikTokやInstagramなどを中心に広がったZ世代のトレンドワードです。「ビジュ」は「ビジュアル(visual)」の略で、外見や雰囲気を褒めるときに使われます。
特に10代女子を中心に「今日の顔、盛れてる!」「メイクや髪型が決まってる!」といった意味で気軽にやり取りされ、SNSの投稿キャプションやコメント欄で見かける機会が増えました。
近年は動画の中でセルフツッコミ的に使われるパターンも定番化しており、推し文化や美容系コンテンツと相性が良い表現です。ここでは「ビジュ」の意味や使い方、バリエーション、よく使われるシーンを整理します。
「ビジュ」=ビジュアルの略|10代女子の間で定着した褒め言葉
「ビジュ」は「ビジュアル(visual)」の略語で、外見や容姿、雰囲気を褒めるときに使われる若者言葉です。従来「ビジュアル系」という言い回しは音楽ジャンルなどで知られていましたが、SNS時代に入って「見た目が映えている」というニュアンスで使われるようになりました。
特に10代女子の間では「今日のビジュいいね!」「ビジュ爆発してる」など、日常的に交わされるカジュアルな褒め言葉として定着しています。意味合いとしては「外見が映えている」「今日の顔が盛れている」といった軽い表現で、写真や動画の自己評価にも用いられます。
流行の背景には、短いフレーズで感覚的に伝わる使いやすさと、ハッシュタグ文化との相性の良さがあり、今や一種の定番ネットスラングとなっています。
表記のゆれ:ビジュイイじゃん/今日ビジュいいじゃん/#ビジュいいじゃん など
この言葉はSNS発祥らしく、表記にバリエーションが豊富です。最もよく見かけるのは「今日ビジュいいじゃん」ですが、口語的に「ビジュイイじゃん」と伸ばして書かれることも多く、キャプションやコメントのテンションを表現する役割を持ちます。
また、ハッシュタグとして「#ビジュいいじゃん」「#今日ビジュいいじゃん」が使われることも一般的で、自撮り写真やメイク動画に添えられるケースが目立ちます。あえてひらがなやカタカナを混ぜることでポップな印象にしたり、絵文字と組み合わせてニュアンスを強調する工夫も多く見られます。統一的な表記はなく、状況や個人のセンスに応じて変化する柔軟さが、このミームの広がりやすさを支えていると言えるでしょう。
よく使われるシーン:推し動画・自撮り投稿・メイク・コーデ動画・セルフツッコミ的な使用
「今日ビジュいいじゃん」は主にSNSで、見た目や雰囲気が決まっている瞬間を強調する際に使われます。具体的には、推しアイドルやアーティストの写真・動画を引用して「この日のビジュ最高!」と褒めるケース、自分の自撮りやプリクラに添えてセルフ評価するケースが代表的です。
さらにメイクの仕上がりやファッションコーデ紹介動画でも活用され、「今日のビジュは秋っぽい」「このリップでビジュ爆上がり」といった形で展開されます。また、あえて「ビジュ悪いなw」とセルフツッコミ的に使うユーモラスな投稿も多く、ポジティブ・ネガティブ両面で応用されています。
若者文化の中で映えや自己表現を支えるキーワードとなり、SNS時代ならではの遊び心を表す言葉として定着しているのです。
元ネタと音源情報
特にTikTokでは楽曲の一部が切り取られ、日常のセルフツッコミやファッション動画に合わせた編集が流行。原曲の持つ明るさとキャッチーなフレーズが、拡散されやすい要因となりました。ここでは元ネタとなった楽曲情報やMVの見どころ、公式コンテンツの展開について整理します。
元ネタ:M!LK『イイじゃん』|先行配信2/17・アルバム発売3/5(2025年)
このフレーズの発祥は、スターダスト所属のボーイズグループM!LKが発表した『イイじゃん』です。先行配信は2025年2月17日、続いて3月5日にアルバムとしてリリース予定と発表されました。
リリース直後からTikTokやInstagramで楽曲の一部が切り抜かれ、ユーザーによるショート動画編集で一気に広がったのが特徴です。従来のM!LKは爽やかでポップな楽曲イメージが強かったのに対し、この曲では大胆なフレーズと親しみやすい掛け声的要素が加わり、Z世代の感覚とマッチしました。
結果的に「ビジュいいじゃん」という言葉が独立したネットスラングとしても拡散し、元ネタ楽曲の知名度を押し上げる形になっています。音楽コンテンツとSNSトレンドの相乗効果を示す好例といえるでしょう。
該当フレーズとMVの見どころ:サビの急激な曲調転換とギャップ演出
『イイじゃん』の中でも注目を集めたのが、サビ前後の急激な曲調転換です。軽快なリズムから一気にテンポダウンし、「今日ビジュいいじゃん」と強調されるフレーズが挿入される構成は、聴覚的なギャップが印象に残りやすい仕掛けになっています。
MVではメンバーが表情や仕草で“決まった瞬間”を演出しており、SNS上で自撮りやコーデ動画にこの部分を当てはめる動きが広がりました。楽曲のキャッチーさに加え、映像表現としても「ギャップ萌え」を意識した作りになっている点が拡散の大きな要因です。
ユーザーはこのサビ部分を切り抜いてループ再生したり、セルフツッコミのテロップを重ねたりして二次創作を楽しんでいます。楽曲と映像の両方で“バズりやすさ”が設計されている点が特徴的です。
公式コンテンツ:M!LK公式TikTok・YouTube Shortsでの拡散
公式アカウントによる発信も、このフレーズの拡散を後押ししました。M!LKはTikTok公式アカウントやYouTube Shortsを通じて、サビ部分を強調した動画を積極的に公開しています。
メンバーが日常風景の中で“今日ビジュいいじゃん”とアピールする短尺動画はファンにとって真似しやすく、二次創作やデュエット動画の素材としても多用されました。SNSの仕組みに適した編集とタイミングで公式が発信したことにより、ハッシュタグ「#ビジュいいじゃん」「#イイじゃんチャレンジ」が急速に広まりました。
ファンのみならず一般ユーザーにも認知が広がり、結果的に元ネタ楽曲とグループ自体の露出度も向上。音楽とSNSマーケティングの成功例として注目されています。
拡散されるまでの流れ
「今日ビジュいいじゃん」がSNS上で広く知られるようになるまでには、段階的な広がりがありました。2025年2月の楽曲配信と同時にファン層の間で注目され、3月にはTikTokを中心に女性クリエイターの投稿で一気に流行。
4月以降は著名人や企業の公式アカウントが参入し、テレビやネットニュースで取り上げられるなどメディア露出が加速しました。音源のキャッチーさに加え、動画映えする編集のしやすさが相まって、短期間で大規模なトレンドへと成長したのです。
2025年2月:「イイじゃん」先行配信開始・本家動画とイケメン界隈での初期拡散
@takuya_120318 あれ今日ビジュいいじゃん😎 #今日好き #06 #ネクストエース #エーライツ #たくはる ♬ イイじゃん – M!LK
2025年2月17日にM!LKの『イイじゃん』が先行配信されると、まず反応したのはコアなファン層と、いわゆる“イケメン界隈”と呼ばれる自撮りやファッション動画を投稿する若者たちでした。
3月4日のMV公開前後からサビ部分を切り取ったショート動画が本格的に作られ始め、推し活やセルフブランディングの一環として「今日ビジュイイじゃん」が使われるようになります。3月中にはTikTok音楽チャート1位を獲得するなど、既に大きな注目を集めていましたが、サビのインパクトと口にしやすいフレーズが後の更なる拡散基盤を作りました。
2025年3月:女性TikTokerによる本格的な拡散開始・TikTok音楽チャート1位獲得
@nicole_fujita256 ウチらビジュイイじゃん
3月に入ると女性TikTokerたちがメイク動画やコーデ紹介にこの音源を取り入れ、一気に広がりを見せます。特に「今日の自分のビジュ最高」というセルフツッコミ的な投稿が爆増し、TikTokの音楽チャートで1位を獲得するきっかけとなりました。
顔出しをするインフルエンサーだけでなく、加工アプリやカメラエフェクトを組み合わせてユーモラスに活用する一般ユーザーも急増。結果的に、メイク・美容・ファッション・自撮りといった幅広いジャンルの動画で“汎用性の高い音源”として定着しました。
この時期からハッシュタグ「#ビジュいいじゃん」「#イイじゃんチャレンジ」が急速に伸び、検索欄やおすすめ欄で頻繁に見られるようになります。
2025年4月以降:著名人・公式アカウントによる投稿で可視化・メディア露出拡大
4月以降は芸能人やモデルなど著名人がこの音源を使った動画を次々と投稿し、トレンドが一般層にまで浸透しました。さらに企業やアパレルブランドの公式アカウントも「新作コーデ紹介」や「プロモーション動画」で利用し、広告的にも活用されるようになります。
テレビのバラエティ番組やネットニュースでも「ビジュいいじゃん現象」として紹介され、SNS発の流行語からメディア公認のトレンドへとステップアップしました。短いフレーズとキャッチーな曲調が汎用性を高め、若者の間での一過性ブームから幅広い層に認知される現象へと発展したのです。
こうして「今日ビジュいいじゃん」は2025年春の代表的なネットミームとして位置付けられるようになりました。
トレンドデータと関連情報
「今日ビジュいいじゃん」は、2025年春にかけて10代女子を中心に爆発的な広がりを見せたトレンドワードです。楽曲の人気とSNSの拡散力が相まって、短期間で大規模な現象となりました。
特にTikTokやInstagramでは「#ビジュいいじゃん」を使った投稿が急増し、関連動画はジャンルを問わず目に入る状態に。音源が持つ汎用性とキャッチーさが相乗効果を生み、ランキングや再生回数でも記録的な成果を残しました。
ここでは、実際のトレンド受賞データや再生数、関連ハッシュタグ、誤解しやすい注意点について整理します。
2025年上半期トレンドランキング:10代女子「流行ったコトバ部門」1位・「ウタ部門」1位のW受賞
2025年上半期のトレンド調査では、「今日ビジュいいじゃん」が10代女子の「流行ったコトバ部門」で1位を獲得しました。さらに元ネタ楽曲『イイじゃん』(M!LK)が「ウタ部門」でも1位を記録し、W受賞という快挙を達成しています。
この二冠は単なるネットスラングにとどまらず、楽曲そのものが若者文化に深く根付いたことを示しています。短く覚えやすいフレーズが日常会話やSNSでの表現に浸透し、音楽とミームの両輪で広がった結果といえるでしょう。これにより、言葉と音楽が同時に流行をけん引した稀有な事例として注目を集めています。
驚異的な数字:SNS総再生数18億回突破・MV再生数1,400万回超え(2025年6月時点)
2025年6月時点で、「今日ビジュいいじゃん」を含む関連動画のSNS総再生数は18億回を突破しました。特にTikTokでは数秒の音源を使った投稿が爆発的に増え、同じ音源を使ったリップシンクやセルフツッコミ動画がトレンド欄を席巻。
さらにM!LK公式チャンネルが公開した『イイじゃん』のMVも1,400万回を超える再生数を記録しています。短期間でこれほどの数字を残すケースは珍しく、SNSのアルゴリズムとユーザーの共感が強く噛み合った結果といえるでしょう。
再生数の伸びは海外ユーザーにも広がりを見せ、国内外で「今日ビジュいいじゃん」現象が拡散していることを裏付けています。
関連タグ:#今日ビジュイイじゃん/#ビジュいいじゃん/#イイじゃん など
このトレンドを支えたのが、多様な関連ハッシュタグの存在です。代表的なものは「#今日ビジュイイじゃん」「#ビジュいいじゃん」「#イイじゃん」で、投稿者は動画内容やキャプションに応じて自由に使い分けています。
特に「#今日ビジュいいじゃん」は自撮りやファッション投稿、「#ビジュいいじゃん」は推し活やメイク動画、「#イイじゃん」は音源そのものを楽しむ投稿に多く見られました。
表記ゆれや組み合わせの自由度が高いため、検索欄やおすすめ欄で見かけやすく、結果的に拡散力が強まったと考えられます。絵文字や記号と組み合わせて個性を出すユーザーも多く、SNS文化らしい柔軟さが表れています。
注意事項:VTuberの「Koseki Bijou」や他のコンテンツとは無関係
「ビジュ」という言葉が広がったことで、VTuberタレント「Koseki Bijou」など、同音異義のコンテンツと混同されるケースがあります。しかし「今日ビジュいいじゃん」はあくまでM!LKの楽曲『イイじゃん』を発端とした日本発のミームであり、他コンテンツとは直接的な関係はありません。
検索やSNS上で関連ワードが交錯することがあるため、情報を整理しておくと誤解を避けられます。流行語としての「ビジュ」はあくまで「ビジュアル=見た目」を指すスラング的用法であり、別ジャンルの固有名詞や作品とは切り分けて理解することが重要です。
まとめ
「今日ビジュいいじゃん」は、M!LKの楽曲『イイじゃん』をきっかけに生まれ、2025年上半期を代表するトレンドワードへと成長しました。サビのインパクトあるフレーズとSNSで使いやすい短さが、10代女子を中心に爆発的に広がった要因です。
関連ハッシュタグやユーザーのアレンジ投稿が拡散を加速させ、再生数やランキングでも記録的な成果を残しました。言葉と音楽が同時に流行をけん引した稀有な事例として、今後も「今日ビジュいいじゃん」はZ世代カルチャーを象徴するキーワードのひとつとして語られるでしょう。