保育園での遊びには様々な種類がありますが、0歳児には特に手作りおもちゃがおすすめです。
0歳児は発達が著しく、興味の幅もどんどん広がっていく時期。そんな子どもの発達や興味に合わせたおもちゃを手作りしてみませんか?
この記事では、保育園の0歳児クラスにおすすめの手作りおもちゃを20選ご紹介していきます。
簡単に作れるものばかりなので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、手作りおもちゃを保育に取り入れるねらいや注意点も解説していきます。
事前にしっかりと把握した上で取りかかると、安全に楽しめて子どもたちの成長にも繋がります。
手作りおもちゃを保育に取り入れるねらい
手作りおもちゃにはどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、保育園の0歳児クラスにおける手作りおもちゃのねらいについて解説します。
感触や見た目、音などを楽しみ五感を育む
赤ちゃんは目に映るもの手に触れるもの全てが初めてだらけです。
まだ言葉の理解ができない分、感触や見た目、音などから興味を持つことが多い傾向にあります。
手作りおもちゃで遊ぶことで触覚、視覚、聴覚など五感を育むことにも繋がるのです。
手先や脳の発達を促す
おもちゃを手で持ったり引っ張ったりすることで、遊びながら手先の発達を促すことができます。
また、手作りおもちゃの中にはにぎる、つまむ、落とす、剥がすなど様々な指先の動かし方が必要なものも多いです。
どうすればうまく遊べるか自然と考えたり成功体験を繰り返したりするので、脳の発達にも効果的です。
興味や好奇心を満たす
赤ちゃんは大人のすることをよく見ていて、その行動を模倣するところから遊びが始まります。
例えば、ティッシュを大量に出す、隙間に小さなものを詰め込むなど、一見いたずらに思えることでも赤ちゃんにとっては学びの一つ。
全て興味や好奇心からの行動なので、禁止するよりも手作りおもちゃを作って遊びの中で満足させてあげたいですね。
おもちゃで遊びながら保育士とのコミュニケーションを楽しむ
言葉でのやりとりがまだできない年齢の子にとっては、遊びが保育士とのコミュニケーションになります。
手作りおもちゃで遊ぶ中で「音が鳴ったね」「キラキラきれいだね」など声かけをすることで、楽しさや喜びを共有することができます。
ぜひたくさんコミュニケーションを取って信頼関係を深めていきましょう。
0歳児におすすめの手作りおもちゃ20選
それでは、0歳児におすすめの手作りおもちゃ20選を順番にご紹介していきます。
小さな手でも握りやすいものや、音の鳴るもの、キラキラしていたりカラフルだったりと見た目がきれいなものが人気ですよ。
モビール
まだ寝ていることが多い赤ちゃんには、ゆらゆら揺れるモビールがおすすめです。
丸い形や優しいパステルカラーで赤ちゃんの情緒を育んでくれます。
【用意するもの】
- 水風船
- 刺しゅう糸
- ボンド
- 竹ひご
【作り方】
1.水風船を均等な大きさで丸い形になるように膨らませる。
2.ボンドと水を1:1の割合で混ぜ、刺繍糸を浸ける。
3.水風船に刺繡糸を巻きつけ、乾かす。
4.乾いたら竹ひごに糸で吊り下げて完成。
キッキングボール
寝返りができるようになったら、手で触って動かすキッキングボールが楽しい時期です。
ポンと叩いてもまた戻ってくるのが不思議で夢中になります。
【用意するもの】
- 布
- 綿
- 針
- 糸
【作り方】
1.布を扇形に24枚、葉っぱ型に12枚切り取る。
2.扇形と葉っぱ型を中表に半分縫い合わせ、重ねて立体になるように縫う。
3.布を表に返して中に綿を詰めたものを12個作る。
4.パーツの頂点を繋ぎ、ボールになるように組み立てたら完成。
にぎにぎドーナツ
赤ちゃんは手でおもちゃを握るのが大好きです。
ふわふわのドーナツ型に作れば見た目も美味しそうで喜びますよ。
【用意するもの】
- 布
- 綿
- 針
- 糸
【作り方】
1.布を直径15㎝の円に2枚切り、真ん中に直径3㎝ほどの円形に切り抜く。
2.2枚の布を中表にし、数㎝残して外側を縫い合わせる。
3.内側の円の周りを縫い合わせたら表に返す。
4.中に綿を詰めて残りを縫い合わせたら完成。
しゃかしゃかハンカチ
赤ちゃんはしゃかしゃか音が鳴るものや、紐、タグが大好き。
そんな大好きを詰め込んだハンカチはきっとお気に入りになるでしょう。
【用意するもの】
- 布
- ビニール袋
- タグ
- 紐
- 針
- 糸
【作り方】
1.布を15㎝ほど、一回り小さくビニール袋を切り取る。
2.内側になる方に、タグや紐を周りに付けて縫い合わせる。
3.中表に外側を縫ったら表に返し、残りを縫い合わせて完成。
マラカス
マラカスは中に入れるもので鳴る音が変わるので、とても楽しいです。
透明のペットボトルで作ると中が見えるので、見た目にも興味を持ちます。
【用意するもの】
- ペットボトル(小さめのもの)
- 中に入れるもの(米、豆、ビーズなど)
- ビニールテープ
- 装飾用品(シール、ペンなど)
【作り方】
1.ペットボトルの中に好きなものを入れる。
2.キャップを閉めて開かないようにビニールテープを巻きつける。
3.ペットボトルの周りに好きな装飾を付けて完成。
スノードーム
透明な容器の中でキラキラゆらゆら揺れるスノードーム。
ペットボトルで簡単に作れて、子どもも興味津々になりますよ。
【用意するもの】
- ペットボトル(小さめのもの)
- 液体洗濯のり
- 中に入れるもの(ビーズ、ラメなど)
- ビニールテープ
【作り方】
1.ペットボトルの中に好きな飾りを入れる。
2.液体洗濯のりを7割ほど入れ、残りは水を入れる。
3.キャップを閉めて開かないようにビニールテープを巻きつけて完成。
センサリーバッグ
視覚や触覚を刺激し赤ちゃんの知的発達を促すセンサリーバッグが簡単に作れます。
キラキラしていたりひんやりムニムニしていたりと心地よいおもちゃです。
【用意するもの】
- ジップ付きバッグ
- 液体洗濯のり
- 中に入れるもの(ビーズ、ラメ、ジェルボールなど)
- ビニールテープ
【作り方】
1.ジップ付きバッグの中に好きな飾りを入れる。
2.液体洗濯のりを量を加減しながら入れ、ジップをしっかりと閉じる。
3.袋が破けないようにビニールテープで補強して完成。
ポットン落とし
穴の中にものを入れたり、「ポットン」と落とす感覚が楽しい時期におすすめです。
手先の発達だけでなく、落とす場所を探しながら集中力や観察力も育みます。
【用意するもの】
- タッパー(大きめのもの)
- ネームタグ
- ペットボトルのキャップ
- ビニールテープ
- シール
- カッター
【作り方】
1.タッパーに落とすものより少し大きめの穴を開ける。
2.穴の縁をビニールテープやシールで保護する。
3.ペットボトルのキャップを2つ合わせてビニールテープで繋いで完成。
チェーン落とし
チェーンも0歳児からすれば立派なおもちゃになります。
長いものを落としたり引っ張ったりする感覚が楽しいです。
【用意するもの】
- プラスチックチェーン
- ペットボトル
- ビニールテープ
- シール
- カッター
【作り方】
1.ペットボトルの上と側面にカッターで穴を開ける。
2.切り口をビニールテープで保護し、シールで顔を作る。
3.プラスチックチェーンを子どもが扱いやすい長さに調節して完成。
ビジーボード
ビジーボードは、指先を使って触覚・視覚・聴覚を養う知育玩具です。
鏡やベルなど0歳児が興味を持つものが詰まった夢のようなおもちゃが作れます。
【用意するもの】
- ボード
- 呼び出しベル
- 手鏡
- キッチンタイマー
- ビーズ
- リボン
- キーホルダー
- ミニポーチ
- 結束バンド
- 両面テープ
- ゴム
【作り方】
1.ボードに結束バンドでベル、キッチンタイマー、キーホルダーを固定する。
2.鏡は両面テープで貼りつけ、ビーズはゴムに通して結ぶ。
3.しっかりと固定できる場所に結束バンドを結んで完成。
ぺったんマグネット
貼ったり剝がしたりできるマグネット遊びも0歳児に人気です。
好きな大きさにカットすれば口に入れづらく調節でき、図形感覚も自然と身につきます。
【用意するもの】
- ホワイトボード
- マグネットシート
- ハサミ
【作り方】
1.マグネットシートを様々な形に切る。
2.ホワイトボードを安全な場所に固定して完成。
無限ティッシュ
つまんで引っ張る動作ができるようになった子におすすめのおもちゃです。
次々出てくるティッシュが楽しくて夢中になること間違いありません。
【用意するもの】
- タッパー(長方形のもの)
- 布
- マスキングテープ
- カッター
【作り方】
1.タッパーの蓋に細長い穴を開ける。
2.切り口をマスキングテープで保護する。
3.布を15×20㎝サイズに切り、重ねてタッパーに入れて完成。
無限ロール
トイレットペーパーのようにコロコロ出てくるおもちゃです。
長さのあるものをたくさん引き出して遊べるので赤ちゃんも大満足でしょう。
【用意するもの】
- 厚紙
- 毛糸
- ロールペーパー
- ハサミ
- 穴あけパンチ
- シールなど
【作り方】
1.厚紙の下部分をロールペーパーが入る大きさに切り取る。
2.穴あけパンチで両サイドに穴を開け、毛糸とロールペーパーを通して結ぶ。
3.上部分に吊り下げる毛糸を通し、シールなどで好きに飾りつけたら完成。
スポンジ金魚
ふわふわのスポンジはアイデア次第で様々な生き物を作れます。
にぎにぎするだけでも楽しいですが、水を含ませた感触も体験させてあげましょう。
【用意するもの】
- キッチンスポンジ
- 輪ゴム
- ハサミ
- 油性ペン
【作り方】
1.スポンジを金魚の形に切り抜く。
2.しっぽの部分を輪ゴムで結ぶ。
3.油性ペンで顔やヒレの模様を描いて完成。
パペット
パクパク動く口が楽しいパペットが牛乳パックで作れます。
パペットを動かしながらお話すれば興味津々で言葉も吸収できるでしょう。
【用意するもの】
- 牛乳パック
- 画用紙
- ハサミ
- のり
【作り方】
1.牛乳パックの底部分から8㎝ほど残して、対角に2箇所切り込みを入れる。
2.切れ目を入れたところまでつぶして折り線をしっかりとつける。
3.画用紙で好きなキャラクターや動物の顔を作り、のりで貼りつける。
4.余分な牛乳パックを切り取って完成。
パタパタ変わり絵
あっという間に絵が変わるので赤ちゃんもびっくりして目が離せなくなります。
アイデア次第で様々なバリエーションを楽しめるのでアレンジ無限大です。
【用意するもの】
- 牛乳パック 2本分
- 油性ペン
- ハサミ
【作り方】
1.牛乳パックを切り開き、底と注ぎ口部分を切り取る。
2.半分に折って折り目側2箇所に切り込みを入れる。
3.もう一つの牛乳パックを半分に切って折りたたむ。
4.切り込みを入れた方に差し込み、真ん中と外側それぞれに絵を描いて完成。
いないいないばあ
赤ちゃんはいないいないばあが大好きです。
好きなキャラクターや動物で何度もいないいないばあを楽しみましょう。
【用意するもの】
- 牛乳パック 2本
- 画用紙
- ハサミ
- のり
- テープ
【作り方】
1.牛乳パックの注ぎ口部分を切り落とし、2本をテープで固定する。
2.画用紙を牛乳パック全体にのりで貼りつける。
3.閉じた状態と開いた状態の両方に好きなキャラクターや動物の絵を描いて完成。
ひっぱるおもちゃ
指先の力が強くなってきたら、小さなものをつまんだりひっぱったりできるようなおもちゃがおすすめです。
赤ちゃんの好奇心も満たせる一石二鳥のアイデアです。
【用意するもの】
- ミルク缶
- 紐
- レース
- 貼れる布
- 穴あけパンチ
- ハサミ
【作り方】
1.ミルク缶の蓋に布を貼りつける。
2.穴あけパンチで数ヵ所穴を開ける。
3.紐やレースを穴に通して先端に結び目をつけたら完成。
転がるおもちゃ
コロコロ転がって楽しいおもちゃは、ハイハイ時期の赤ちゃんにぴったり。
中に入れるものを工夫することで見た目や音の違いも楽しめます。
【用意するもの】
- ガムテープの芯
- 透明なヨーグルトの蓋
- カラー布ガムテープ
- 中に入れるもの(鈴、ビーズ、デコレーションボールなど)
- 画用紙
- 透明テープ
- 両面テープ
- ボンド
- ハサミ
【作り方】
1.ガムテープの芯の内側を画用紙などでデコレーションする。
2.ヨーグルトの蓋を芯の直径に合わせてカットし、ボンドで貼りつける。
3.中に好きな飾りを入れて反対側にも蓋を貼りつける。
4.外側にカラーガムテープを貼って完成。
太鼓
初めての楽器遊びには太鼓がおすすめです。
運動発達を促すことができ、リズム感も養えます。
【用意するもの】
- ミルク缶
- 合皮
- 布
- 麻紐
- ハサミ
- ボンド
- 両面テープ
- 缶切り
- 穴あけパンチ
【作り方】
1.ミルク缶の上下を缶切りで切り抜き、布を両面テープで側面に貼りつける。
2.合皮をミルク缶の直径+3㎝の大きさに切って周りに穴を開ける。
3.麻紐を穴に通してミルク缶の上下に結びつける。
4.上下の合皮を麻紐で繋ぎ、ミルク缶と触れる部分をボンドで固定して完成。
手作りおもちゃを保育に取り入れる際の注意点
最後に、手作りおもちゃで遊ぶ際の注意点について解説します。
安全をしっかりと確認した上で保育に取り入れましょう。
小さな素材の誤飲に気をつける
0歳児は気になったものを何でも口に入れてしまうことが多いです。
小さな素材を使用する場合は、必ず近くで見守り誤飲に注意しましょう。
舐めてしまったおもちゃは拭いたり洗ったりして衛生管理することも大切です。
切り口や角で怪我をしないよう配慮する
手作りおもちゃはハサミやカッターで切って作ることが多いです。
その際、切り口や角が危険でないかしっかり触って確認しましょう。
子どもが怪我をしそうな場合は、丸くしたりテープで保護したりと配慮してください。
点検や修理をしっかり行う
既製品と比べるとどうしても強度に欠けるのが手作りおもちゃです。
壊れたり部品が外れたりすると思わぬ事故に繋がる恐れもあります。
常に点検を行い、劣化していたら修理をするなどしっかりと管理をしましょう。
まとめ
0歳児におすすめの手作りおもちゃ20選をご紹介しました。
赤ちゃんならではの興味や発達に合わせたおもちゃを用意することが大切です。
手作りすることで温かみを感じられ、その時の子どもにぴったりなおもちゃを与えることができます。
また、視覚・触覚・聴覚など五感を刺激しながら手先や脳の発達も促すことができるので、ぜひ積極的に取り入れてください。
保育で安全に楽しむためのねらいや注意点もしっかりと把握した上で作ってみましょう。
きっと既製品にはないオリジナリティが出て、世界に一つのおもちゃができあがるはずですよ。