秋は朝晩が涼しくなり、スポーツやアートのイベントが多くなります。

介護施設でも、秋の雰囲気を取り入れたレクリエーションで、利用者に季節を感じてもらいながら新しいことに挑戦してもらいましょう。

この記事では秋のレクリエーションの例をご紹介しますので、利用者との関係づくりにお役立てください。

【高齢者向け】秋におすすめのレクリエーション8選

秋は過ごしやすい気候になり、レクリエーションにも最適な季節です。

この記事では、秋に楽しめるレクリエーションをご紹介します。次の8つのレクリエーションをご覧ください。

運動会

秋は、室内で運動会のレクリエーションを行いましょう。玉入れやリレーや綱引きなど、誰もが知る競技を選んで、運動会のメニューを作り、チームで対戦しましょう。

車いすの利用者も座ったままできる運動や体操を競技に入れましょう。たとえば、「輪っかリレー」は、棒に輪っかをかけて次の人に渡す運動で、座ってもできます。

玉入れは、お手玉や新聞紙を使って安全に行いましょう。風船バレーは、チームの得点を競うと、運動会の雰囲気が出ます。

運動会で楽しめる運動や体操は、まだまだたくさんあります。次の記事も参考にしてみてくださいね。

関連記事:介護レクリエーションで軽い体操!気軽にできる運動をご紹介

バトンリレー

【レクのやり方】

  1. 参加者を2チームに分けて一列に座らせ、先頭の人にバトンを持たせる
  2. スタッフの合図で先頭は足を5回上げ下げして、後ろの人にバトンを渡す
  3. 後ろの人も同じように足を動かしてバトンを渡し、最後の人からまた前にバトンを渡す
  4. 一番速く先頭にバトンが戻ってきたチームが勝ち

【効果】

バトンを渡しながら足を動かすことで、手足の運動能力の保持・改善や脳の刺激ができます。

グループで行うことで、仲間とのコミュニケーションも促進できます。

落ち葉かきゲーム

【レクのやり方】

  1. 2チームに分けて、それぞれのテーブルを庭だと想像して座ります。
  2. テーブルの上には、落ち葉の代わりに新聞紙をたっぷり散らします。
  3. この新聞紙落ち葉をくしゃくしゃにして、隣のテーブルに向かって投げます。
  4. 制限時間が来たら、自分のテーブルがきれい(新聞紙落ち葉が少ない)ほうが勝ちです。

【効果】

新聞紙をくしゃくしゃにすることで、指先の力がつきます。

ついたてを越えて相手のテーブルに向かって新聞紙落ち葉を投げることで、腕の筋肉も使います。

テーブルカーリング

【レクのやり方】

  1. テーブルに点数が書かれた的を貼ります
  2. ビー玉が入った紙コップにそれぞれ目印をつける
  3. カーリングのように紙コップを滑らせて点数を競います
  4. 3回滑らせて、一番点数の高い人が勝ちです

【効果】

グループ戦にすることで、仲間とのコミュニケーションも促進できます。

的に向かって紙コップを滑らせるときには、集中力が必要です。上半身の運動能力の保持・改善もできます。

百人一首なぞり書き

百人一首なぞり書きは、和歌の文字が薄く印刷された紙に、鉛筆やペンでなぞるレクリエーションです。

手本に沿って筆を動かすことは、脳の刺激や手指のリハビリになるといわれています。百人一首で遊んだ経験がある人も多いので、高齢者が気軽に参加できるレクリエーションといえます。

百人一首なぞり書きをするときは、和歌の魅力を伝えると、もっと楽しんでもらえます。和歌の意味や歴史的な背景、作者の人柄などを紹介すると良いでしょう。

百人一首には、秋の歌がたくさんあります。好きな歌を選んで、秋の美しい風景を想像しながら、なぞり書きを楽しみましょう。

栗拾いゲーム

栗拾いゲームは、紙で作った落ち葉の中から、隠された栗を見つけるレクリエーションです。栗はピンポン玉や色紙で作ると、安全に遊べます。

ゲームでは、本物の栗拾いのようにトングを使って、制限時間内に落ち葉をどかして栗を拾いましょう。栗に色をつけて、色によって点数を決めると、ゲームが面白くなります。

栗拾いゲームは、介護施設などで実際に行われているレクリエーションですが、利用者の中には栗拾いをしたことがある人もいます。その人たちは、昔の話をすることもあるでしょう。

出典:社会福祉法人 笑風会「レクリエーション「秋の栗拾いゲーム」

秋の歌唱曲・歌体操

秋の歌や合唱曲で人気のあるのは「赤とんぼ」「ちいさい秋みつけた」「夕焼け小焼け」「リンゴの唄」などです。

十五夜の日には「月がとっても青いから」、体育の日には「東京五輪音頭」など、行事に合わせて曲を選ぶと、季節を楽しむことができます。

歌体操とは、歌を歌いながら体を動かす体操のことです。周りとぶつからないようにスペースをとって、座ってできる運動を中心にしましょう。

歌体操は、知っているメロディに合わせて体操するので、ただ体を動かすよりも楽しい時間になります。

また、合唱や歌唱、歌体操は、運動能力や認知能力の保持・改善に役立つといわれています。医療機関併設の老人ホームなどでも実際に行われています。

出典:和田病院併設 住宅型有料老人ホーム和楽苑「秋のレクリエーション」

秋の七草押し花

秋の七草押し花の作り方はとっても簡単です。花をキッチンペーパーなどで挟んで、電子レンジで1分くらい温めるだけでいいんです。

できた押し花はピンセットとボンドを使って、紙に貼りましょう。花のサイズに合わせて、ブックマーク、カード、ブックカバーなど、いろいろな作品が作れます。

秋の七草は、万葉集に収められている山上憶良の和歌が由来だと言われています。

和歌が人気になったことで、そこに詠まれている7種の花が七草として知られるようになったのです。

ちなみに、秋の七草は季節を楽しむためのものであり、春の七草のようにおかゆにしたりはしません。

食欲の秋を楽しむレクリエーション2選

ここでは食欲の秋を楽しむレクリエーションを2つご紹介していきます。

【食欲の秋を楽しむレクリエーション】

お月見団子を作るおやつレク

中秋の名月に合わせて、お団子作りも良いですね。手先を動かすことは皮膚感覚を刺激し、脳も活発になります。

料理をすることで昔の思い出を思い出すきっかけにもなるでしょう。

味付けを変えて食べる楽しみを増やしたり、白玉粉に豆腐を混ぜて柔らかくしたりと、食べやすいようにレシピを変えても楽しめます。

秋の味覚当てクイズ

秋の食材を使った三択の味覚クイズは、レクリエーションにぴったりです。

栗や柿、さつまいも、さんまなどの食材の小道具を用意し、答えられないときのヒントにしましょう。

まとめ

秋のレクリエーションでは、運動会や栗拾いゲームなど、季節を楽しめるものを企画すると盛り上がります。

ただし、大きな動きが必要な場合もあるので、安全には気をつけてください。

参加者の能力に合わせて、楽しく参加してもらえるように配慮することも重要です。

介護の現場で働く人に向けて、季節のレクリエーションに役立つ情報を発信しています。

当記事で紹介したレクリエーション以外にも、すぐに使えるアイデアをたくさん掲載しているので、レクリエーションを成功させたい人は、ぜひ参考にしてください。

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