保育士として働くのは大変なことも多いですよね。残業が多かったり、人間関係に悩んだり。
「保育士から別の仕事に転職したいけど、どんな職場がいいのかな?」
「保育士の経験や資格は他の仕事でも役に立つのかな?」
「保育士から異業種に転職するときに気をつけることはあるのかな?」
この記事では、保育士として培ってきたスキルや知識を活かせるおすすめの職場や、保育士資格を持ちながらも保育士以外の仕事で働ける職種をご紹介します。
また、転職活動をするときに押さえておきたいポイントもお伝えします。転職に不安を感じている方も、この記事を参考にしてみてください。
保育士から異業種の仕事に転職する理由
保育士は不足している職種です。
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」によると、保育所で働く常勤の保育士は約33万人ですが、そのうち約4万人が離職しています。
つまり10人に1人が辞めているということですね。
一方で、求人は多くあります。これは令和2年5月の時点で、求人に対する応募者の数は2倍以上です。
さらに保育所の数も年々増えています。これは、女性の社会進出や子どもの保育所への入所が増えていることがわかります。
保育士からの異業種に転職するメリットは?
ここからは、保育士から異業種へ転職するメリットを3つご紹介します。
- 収入アップが期待できる
- シフト勤務を避けやすくなる
- 心身の負担を軽減できる
収入アップが期待できる
保育士の仕事をやめて、別の職種に就くと“収入が上がる”チャンスがあります。
厚生労働省のデータによれば、保育士の年収は平均で約382万円です。
一方、国税庁のデータによれば、民間の平均給与は約433万円で、保育士の年収より約50万円高いことがわかります。
未経験から転職する場合は、最初から給料が高くなるとは言えませんが、働き続けることで収入を増やせる可能性があるでしょう。
出典:国税庁『令和2年分 民間給与実態統計調査』
出典:厚生労働省『令和3年度 賃金構造基本統計調査』
シフト勤務を避けやすくなる
保育士は朝早くや夜遅くまで働くことが多く、毎日同じ時間に寝起きできないことにストレスを感じている方もいるでしょう。
さらに、行事などで土曜出勤があっても、代わりの休日が取れないという職場もあるかもしれません。
保育業界はどこも人材不足に悩んでいる場合が多く、クラス担任を担当していると休みが取りにくいのが現状です。
そのため、「自分の時間がほとんどない」「心も体も疲れてしまう」という方は、異業種へ転職することで今よりもバランスの良い働き方ができるかもしれません。
心身の負担を軽減できる
仕事を変えることで“心身の負担を軽くできる”可能性がありますが、それは選ぶ職種によっても異なります。
例えば、抱っこやおんぶなど体力が必要な保育士から、パソコンを使う事務職や管理職に転職すれば負担を減らせるでしょう。
また、保護者対応などで負担を感じている場合、製造業などに転職することで、今よりもストレスを少なくできる可能性があります。
職種によっては今より負担が増える可能性もありますが、「体力的にきつい…」「気疲れしてしまった…」という方はキャリアチェンジも選択肢の一つになるかもしれません。
保育士からの異業種に転職するデメリットは?
保育士から異業種へ転職するデメリットは以下の3つです。
- 待遇面などの希望が叶わないこともある
- 今の悩みが解消されるとは限らない
- 今のやりがいを得られなくなる
待遇面などの希望が叶わないこともある
保育士は求人倍率が高い職種ですが、人気の職種の場合、希望してもなかなか内定がもらえないケースもあります。
また、求人サイトなどでいまより条件がよく見える場合でも、保育士経験しかないで未経験の職種にキャリアチェンジする場合、「契約社員からスタート」「新卒と同じ給与で」という条件を提示されることも多いです。
保育士のときに使えていた「借上げ社宅制度」などの福利厚生がなく、手取りが結局現在より低くなる…という可能性もあるでしょう。
保育士としてのキャリアを活かせない転職を選択する場合、待遇面においてもデメリットがあることがある点を覚えておく必要があります。
今の悩みが解消されるとは限らない
保育士から異業種へ転職しても、今の悩みやストレスがすべて解消されるとは思わないでください。
職種や職場が変わっても、新しい悩みが出てくることもありますし、今よりもストレスが多くなる可能性もあるでしょう。
また、転職となればまたゼロからのスタートになるので、仕事や人間関係に慣れるまでは「きつい…」と感じることもあるかもしれません。
また、未経験の職種へキャリアチェンジとなれば、仕事内容や業界の知識など一から学ぶことになるのでそれなりの覚悟は必要になるでしょう。
今のやりがいを得られなくなる
保育士の仕事をしていると、子どもの成長を目の当たりにすることができます。
行事や日々の保育の中で、子どもたち一人一人の成長に関わることで、「保育士になって良かった」と感じることができるでしょう。
また、保育士は子どもの大切な命を預かる仕事です。
もちろん、責任の重さにストレスを感じることもありますが、「先生が担任でうれしい」「いつもありがとう」と保護者から感謝されることも多くあります。
責任やストレスが大きい保育士は、その分やりがいや達成感も大きいのです。
どの職業でもやりがいはありますが、保育士から異業種へキャリアチェンジした場合、“物足りなさ”を感じてしまうこともあるかもしれません。
保育士の資格を活かしたおすすめの転職先と具体例
ここまで読んで、「保育士資格をうまく活かして転職したい」という方もいるかもしれません。
保育園だけではなく、保育士資格を活かせる仕事や職場はたくさんあります。
これらの仕事は、子どもと関わる仕事になるので保育士としてのキャリアを生かすことができますよ。
- 転職例①認定こども園
- 転職例②児童発達支援事業所
- 転職例③企業内保育所
- 転職例④医療保育士
- 転職例⑤放課後等デイサービス
- 転職例⑥児童館
- 転職例⑦介護福祉士
保育士(保育園)からの転職例①【認定こども園】
「認定こども園」は、保育士経験を有効に活用できる場所です。こどもたちの年齢層が0歳から6歳まで幅広く、スタッフの数も多いため、多彩な経験が得られます。
この分野は今後成長が見込まれ、保育士経験者にとって魅力的な転職先となるでしょう。
まだまだ整備途中の施設もあるかもしれませんが、新しい園を育てる喜びを感じられるかもしれません。
ただし、認定こども園で働くには保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要です。
ただし、幼保連携型認定こども園では、片方の資格を持っている場合でも特例的に勤務できる場合があるので、資格要件について確認してみてください。
保育士(保育園)からの転職例②【児童発達支援事業所】
「児童発達支援事業所」は、保育園での経験が直接役立つ療育分野の仕事の一つです。
この施設では、0歳から未就学児の障がいのある子どもたちを支援します。保育の経験を活かしながら、子どもたちの成長をサポートできる環境です。
「児童発達支援事業所」も、通常10名以下の子どもたちが通う小規模な場所がほとんどで、リラックスした雰囲気で子どもたちの発達をサポートできます。
近年、療育を必要とする子どもたちの数が増加しており、そのための施設や職員も増加しています。
将来的に保育園での勤務を再開する可能性がある場合でも、療育分野で身につけた専門知識はプラスになることが多いため、キャリアチェンジを考えている方にもおすすめです。
保育士(保育園)からの転職例③【企業内保育所】
子どもとじっくり向き合いたい方には、「企業内保育所」の職場も魅力的です。
これらの保育所は、企業のオフィス内や近隣に設けられ、その企業の従業員の子どもたちを預かります。従業員にとっては、仕事をする間も子どもが安心して近くで過ごせるという利点があります。また、送迎の手間も省けます。
企業内保育所の規模は企業によって異なりますが、一般的には子どもの数が比較的少ないことが多いです。そのため、アットホームな雰囲気で子どもたちと一対一で向き合うことができるのが特徴です。
「大規模な保育園での経験に疲れた…」と感じる方には、企業内保育所での転職が新しい可能性を提供してくれるでしょう。
保育士(保育園)からの転職例④【医療保育士】
「医療保育士」として、病院の小児科病棟などでの勤務も、保育士の転職先として魅力的です。
医療保育士は、入院や通院中の子どもたちに対して、食事や着替えのサポート、遊びや学習の手伝いを行います。彼らの年齢層は0歳から18歳まで多岐にわたります。
この仕事では、入院中の子どもたちと向き合い、心のケアを提供することが主な任務です。したがって、通常の残業や持ち帰りの業務は発生しません。
病気や怪我をした子どもたちに接するため、医師や看護師と協力し、微細な気配りが求められます。
医療保育士としての経験を積むことで、給与が通常の保育園よりも高くなることも魅力の一つです。直接病院に雇用されることが一般的です。
保育士(保育園)からの転職例⑤【放課後等デイサービス】
保育士資格や経験を活かせる職場として、急速に増加しているのが「放課後等デイサービス」です。
この仕事では、障がいを持つ就学児に対して療育支援を提供します。
専門的なスキルを磨くチャンスがありつつも、子どもに関連する知識を実践で応用しやすい環境でもあります。コミュニケーションスキルも重要で、保護者との円滑な対応が求められます。
定員は通常、10名程度で、保育園に比べて少人数制度です。これにより、一人ひとりの子どもに専念できます。
「放課後等デイサービス」は、通常は放課後や長期休暇に利用されるため、職員も早朝勤務がなく、ほぼ固定の勤務時間です。
この点が、子どもと深く関わりたい方や、不規則なシフトに縛られたくない方にとって魅力的です。
保育士(保育園)からの転職例⑥【児童館】
保育士資格を有効活用したい方に、児童館の仕事が適しています。
児童館は、自治体や民間が運営する施設で、0~18歳未満の子どもたちが自由に利用できます。
保育園と異なり、クラス分けがないため、連絡帳の記入や事務作業が少なく、持ち帰りや残業もほとんどありません。そのため、子どもたちとの密な関わりに集中できます。
異なる年齢層の子どもたちと関わりたい方には、児童館の仕事が最適です。
保育士(保育園)からの転職例⑦【介護福祉士】
保育士から、介護福祉士への転職も検討に値します。
介護福祉士の仕事は保育士と対象が異なりますが、サポート業務に共通点が多く、例えば衣服の着脱や食事介助などが該当します。
さらに、保育の養成校を卒業した場合、一部科目が免除されることもあるため、スムーズな資格取得が可能です。新たなキャリアへの挑戦を検討してみてはいかがでしょうか?
保育士から異業種に転職する方法
保育士からの転職は、戸惑うことも多いものです。
転職活動の進め方や、失敗しないためのポイントを紹介します。以下の2つに分けて詳しく解説します。
異業種への転職
保育士からの異業種への転職は難しいことが多いため、転職エージェントの利用を検討するのが賢明です。
転職エージェントは、あなたの要望やスキルに合わせて最適な求人を提案し、志望動機や自己PRのアドバイスもしてくれます。
特に、保育士からの転職において、自身の経験をどう活かすかが重要ですが、キャリアアドバイザーがその点でもサポートしてくれます。
保育系への転職
転職エージェントと転職サイトは、選ぶ際に注意が必要です。
キャリアアドバイザーの質やサポート力はエージェントによって異なるため、複数のエージェントに登録することをおすすめします。
異業種への転職と同様に、転職サイトも保育士向けの求人情報を提供するサイトを選び、転職活動の参考になるコラムや情報を活用しましょう。
保育士から異業種へ転職|評価されるポイントと注意点
保育士が異業種への転職で評価されるポイントや注意すべき点について、理解しておきたいところです。
転職時に評価されるポイントや留意すべき点について、以下で説明します。
異業種へ転職する際に評価されるポイント
保育士から異業種への転職において、評価されるポイントは以下の4つです。
- コミュニケーション能力: 保育士は保護者とのコミュニケーションや子供たちとの関わりが日常的です。そのため、円滑なコミュニケーション能力が高く評価されます。
- 細かな気配り・目配り: 子供たちの安全やケアにおいて、細部への気配りと目配りが欠かせません。これは他の職種でも重要な資質です。
- マルチタスク能力: 保育士は同時に多くのタスクをこなす必要があります。このスキルは、事務職やマネージメント職でも活かされます。
- 売上・経費の管理・運営力: 保育園の運営には予算管理や経費削減も含まれます。これらのスキルは経営職において評価されます。
保育士としての経験は、幅広い職種での転職において有利なポイントとなります。
異業種へ転職する際の注意点
保育士から異業種へ転職する際の注意点は、大まかに以下の2つです。
・親和性のない業界や職種に注意: 保育士の経験と他の職種との親和性が低いケースが多いです。転職先を選ぶ際には、自身のスキルや興味と合致する職場を選ぶことが重要です。親和性の低い仕事に応募すると、選考で不利になることがあります。
・短期間の転職を避ける: 短期間で転職を繰り返すことは、将来のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。経歴に専門性がなく、信頼性に欠ける印象を与えかねません。慎重に次の転職先を選び、長期的なキャリアを築くことが大切です。
保育士から異業種へ転職|成功に導くための4つの方法
保育士の転職を成功させるために重要なポイントは以下の4つです。
- ①自己分析を徹底させる
- ②自己PRに力を入れよう
- ③履歴書の退職理由に注意する
- ④転職サイトや転職エージェントを活用する
①自己分析を徹底させる
転職を繰り返さないために、自己分析を徹底的に行うことが重要です。以下は自己分析の3つの要点です。
- 将来のビジョンと目標を明確にする。
- 自身の強みと弱みを正確に把握する。
- 転職したい理由を明確にし、分析する。
自己分析を怠ると、採用担当者に自分をアピールするのが難しくなり、面接でも不利になります。
逆に、自己分析を進めることで、自分自身を理解し、採用担当者に魅力的に見せることができ、成功率が高まります。
紙に記述するか、信頼できる第三者に相談することで、より具体的な自己分析が可能です。
②自己PRに力を入れよう
転職活動において極めて重要なのが、自己PRの構築です。
特に、保育士からの転職では、保育士としての経験やスキルを強調することがポイントです。
以下の点に焦点を当て、自己PRを考えましょう。
- 大勢の子どもたちを同時に管理しながら、個別の配慮を怠らない能力。
- 子どもたちの安全と幸福を確保するため、微細な気配りと即座の対応が得意。
- 保護者との円滑なコミュニケーションと同僚との効果的な情報伝達スキル。
- 保育者間や保護者とのコミュニケーションを円滑に行い、協力関係を築ける。
- 保育、カリキュラムの設計、行事の計画など、多岐にわたる業務を同時進行できるマルチタスク能力。
- 複数のタスクを効率的に管理し、業務を効果的に進める。
自己PRには、体力や器用さなどの特技も含めて、自身の強みをしっかりアピールしましょう。面接官は、「保育士が持つスキルや経験は何か」に興味を持ちます。
保育士ならではの実体験やエピソードを交えることで、他の候補者との差別化を図り、採用の可能性を高めることができます。
自己PRを丁寧に構築することで、自分の職業選択の方向性や志望動機も明確になります。
③履歴書の退職理由に注意する
転職活動において、採用側が最も注目するポイントの一つは、前職での退職理由です。
特に履歴書は、面接に進む前に確認されることが一般的です。
そのため、印象の悪い退職理由は避けるべきです。以下のような理由は、採用担当者に本人に問題があると受け取られかねませんので、避けましょう。
人間関係が上手く行かなかった:他の職場でも同様の問題が発生する可能性があると思われる。
業務量が多く追いつかなかった:自身の能力不足が原因かもしれないと受け取られかねない。
代わりに、前職を卒業する決断をした背後にあるポジティブな理由や成長を強調しましょう。
たとえば、以下のようなアプローチが考えられます。
新たなキャリアチャンスを求めて転職:自己成長や専門性を高めるために新しい職場を探しています。
新たな挑戦を追求:前職では得られなかった経験やスキルを獲得し、新たな職場で活かしたいと考えています。
これらのアプローチは、前向きで成長志向があり、新しい職場での貢献意欲を示すものです。採用担当者に良い印象を与え、面接のチャンスを増やすことにつながります。
④転職サイトや転職エージェントを活用する
効率的な転職を追求する場合、転職エージェントや転職サイトを活用することがおすすめです。その利点は以下の4つにあります。
- アドバイザーが最適な求人を見つけてくれるため、自身で求人を探す手間が省ける。
- 過去のデータやリサーチに基づき、職場の離職率や内情を提供してくれるため、ミスマッチを避けるのに役立つ情報が得られる。
- 履歴書の作成や面接対策もサポートしてくれるため、転職への不安が軽減される。
- 非公開求人も閲覧できるため、優良な求人にアクセスしやすい。
ただし、一部の転職エージェントやサイトは煩わしい電話連絡があるとの評判もありますが、担当者に連絡頻度を調整してもらうことが可能ですので、心配はいりません。
転職エージェントや転職サイトの活用によって、高品質な転職の機会を広げることができます。
保育士資格を活かせるおすすめの転職先ランキング5選
ここでは保育士資格を活かせるおすすめの転職先をランキング形式でご紹介していきます。
【転職先ランキング】
- 1位:ベビーシッター
- 2位:学童スタッフ
- 3位:子育て広場
- 4位:ベビーホテル
- 5位:塾講師
1位:ベビーシッター
現在、転職先のトレンドとして注目されているのは、ベビーシッターの職業です。
この職業の需要が高まっている背後には、保育料の支払いが時間単位に変わったことが挙げられます。
時間単位の支払いなら、短時間からでも手軽に利用できるため、幅広い家庭層がベビーシッターを利用するようになったのです。
ベビーシッターの主な業務は、利用者の自宅での保育、習い事の送迎、家事代行などを行うことです。
2位:学童スタッフ
学童とは、通常、共働きの親御さんが小学生のお子さんを預けるための施設です。
主に放課後や長期休暇に利用され、利用対象は主に小学生の低学年となります。このため、保育園での業務と比較すると、子供たちの年齢層が高くなります。
学童の仕事内容は、子供たちが宿題を終えるのをサポートし、年齢に合わせた遊びや活動を提供することが主な役割です。
通常、仕事は平日の放課後、おおよそ15時前後から始まります。この点から、プライベートとの両立がしやすいのも学童の魅力の一つといえます。
3位:子育て広場
子育て広場は、市町村が提供する親子の交流の場です。通常、公共施設やマンション内の施設を利用して開催され、親子同士や専門の職員との交流を促進します。
一般的に、利用時間は9時から16時などと短時間で、親子が一緒に楽しむ場となっています。
この施設は、育児に悩む親御さんの悩みや質問に耳を傾ける役割も担っており、保育園で培ったキャリアを活かす良い場所といえます。
業務負担が比較的軽いため、保育士のスキルや知識を最大限に生かすことができます。
4位:ベビーホテル
ベビーホテルは、特定の条件を満たす保育施設です。主な条件として、夜の20時以降の保育を提供し、お泊りのサービス、利用者の半数以上が一時預かりという特性を備えています。
一部のベビーホテルは24時間営業を行っていることもあります。
この施設の魅力は、夜勤が必要なため時給が高く、給与アップの機会が期待できる点です。
また、一時預かりや夜間利用の子どもが多いため、行事や行事計画、作り物の負担が比較的少ないため、保育業務に集中しやすいという利点もあります。
5位:塾講師
保育士の資格を有効活用できる転職先として、塾講師のポジションは非常に魅力的です。
保育士としての経験から得た子どもへの理解やコミュニケーション能力は、教育現場で大いに役立ちます。子どもたちとの信頼関係を築くスキルも、塾講師として活かすことができるでしょう。
また、授業の進行やカリキュラム作成など、教育に関わるスキルを身につけることができる点も魅力です。子どもたちの学びをサポートしながら、その成長を見守ることは非常にやりがいを感じることができます。
さらに、アルバイト、パートタイム、正社員など、働き方の選択肢が豊富なのもポイントです。保育士の経験を生かしながら、新たなキャリアを築くには、塾講師の仕事が適しているでしょう。
まとめ
多くの人が憧れる職業の一つである保育士ですが、現実の厳しさに直面し、別の道を模索することもあるでしょう。
しかし、保育士の経験は他の仕事にも活かせる要素がたくさんあります。
一見、事務職や営業職とは関連性が薄いように思えますが、保育士の経験が提供できる価値はきっとあります。
保育士ならではの子どもとのコミュニケーション力、細やかな気配り、マルチタスク能力は、他の業種でも重要な資産となります。
保育士の経験を自信に変えて、新たなキャリアに向けて一歩を踏み出してみましょう。新たな可能性が広がっています。
【Q&A】保育士からの転職によくある質問
保育士の転職理由で多いのは?
「2022年度保育所・認定こども園の人材確保および処遇改善に関する調査結果」によると、保育士が転職を考える主な理由は以下の通りです。
- 勤務条件(休日や勤務時間など):28.3%
- 職場環境(人間関係や職場の雰囲気など):25.3%
- 給与:18.9%
- 仕事のやりがいや適性:15.7%
- 通勤の負担:14.8%
- 仕事と家庭・子育ての両立:14.6%
- その他:21.2%
保育士から一般企業に転職できる?
もちろん、保育士から一般企業への転職は可能です。
保育士として培ったスキルや経験は、一般企業でも十分に活かすことができます。
たとえば、保育士としてのコミュニケーション能力や対人スキルは、営業やカスタマーサポートなどの職種で役立ちます。子どもたちの成長や発達をサポートする経験から、人材育成や研修担当の仕事にも適応できるでしょう。
さらに、保育士が持っている子育てや教育に関する知識は、子ども向け商品やサービスを扱う企業での企画・開発やマーケティングに活かせます。
転職を検討している方は、保育士としての経験やスキルをどのように一般企業で活かせるかを考え、自分に合った職種や企業を見つけることが大切です。
また、保育士向けの転職サイトなどを利用して、自分の強みを活かした転職活動を進めることをおすすめします。
保育士転職が不安な時の乗り越え方は?
転職を初めて考える人にとって、転職活動は不安に満ちたものかもしれません。このような状況で、身近な友人や知人から転職にまつわる経験談を聞くことは非常に有益です。
経験から、転職の背後にあるストーリーや課題を学び、自分の転職活動に生かすことができるでしょう。
退職の背後にある理由や、どのようにして転職活動を進めたのかを聞くことで、自身の転職に対するアプローチを見つける手助けにもなります。