冬の工作にぴったりな「ぷにぷにスノードーム」は、子どもから大人まで楽しめる人気の手作りアイテムです。透明の袋や容器の中にラメやビーズを入れ、ぷにぷにとした感触を楽しみながら雪のような世界を表現できるのが魅力です。
透明な素材を使うことでキラキラと光が反射し、クリスマスの飾りやプレゼントにもぴったり。この記事では、ぷにぷにスノードームの作り方を中心に、必要な材料やかわいく飾るコツ、安全に楽しむポイントまでわかりやすく紹介します。
目次
おうちで楽しむ「ぷにぷにスノードーム」の作り方
今回は、クリスマスにぴったりのぷにぷにスノードームのアイデアをもとに、おうちでも手軽に楽しめるようアレンジした作り方を紹介します。一般的なスノードームのように水を入れたボトルを振って眺めるタイプではなく、袋の中を指で押したりなぞったりして感触を楽しむ“ぷにぷにタイプ”が特徴です。
ラメやビーズがゆっくり流れる様子を見ているだけでも癒され、年齢を問わず楽しめます。この記事では、チャック付き袋(ジップバッグ)を使った基本の作り方を中心に、材料選びのコツや安全に仕上げるための工夫もあわせて紹介します。
用意するもの(チャック袋/ヘアジェル/ラメ・ビーズ・シール)
ぷにぷにスノードームは、特別な道具を買わなくても、家にあるもので十分作ることができます。材料は「袋・中身・飾り・補強」の4つをそろえるだけ。どれも100円ショップや家庭用品で手に入りやすいものばかりです。以下に、基本の材料とあると便利な道具を紹介します。
基本の材料
- チャック付き透明袋(厚手タイプ)
- ヘアジェル(無色透明)または洗濯のり(PVA)
- ヘアジェル(無色透明)または洗濯のり(PVA)
- 飾り(ラメ・ビーズ・スパンコール・耐水シールなど)
- 着色用(食紅・水性インクなど)
- テープ類(耐水ビニールテープ・布テープ)
あると便利な道具
- じょうご・計量カップ
- ピンセット
- トレー・ウェットティッシュ
これらの材料をそろえれば、すぐに「おうちスノードーム工房」のスタートです。どの素材も安全で扱いやすいものを選ぶことで、小さな子どもでも安心して制作できます。
作り方(入れる→空気を抜く→封を補強→縁をデコ)
ぷにぷにスノードームの作り方はとてもシンプルですが、手順を丁寧に行うことで仕上がりが格段にきれいになります。基本の流れは「入れる→空気を抜く→封をする→飾る」の4ステップ。ポイントを押さえれば、小さな子どもでも安全に楽しく作れます。以下の手順を参考にしてみてください。
①ジェルを入れる
まずチャック付き袋を開き、じょうごを使ってヘアジェル(または洗濯のり)を流し込みます。量は袋の半分弱を目安に。入れすぎると閉じにくくなるので注意しましょう。ジェルの量で動きのスピードが変わるため、「少しゆっくり動くくらい」を目指すのがポイントです。
②飾りを加える
次に、ラメやビーズ、スパンコールなどの飾りを入れます。少量ずつ加えながら全体のバランスを見ましょう。軽い素材(ラメ・ホログラム)は浮かびやすく、重い素材(ビーズ・小パーツ)は沈みやすいため、混ぜると立体感が出ます。キャラクターシールを加える場合は、耐水タイプを選ぶと長持ちします。
③空気を抜いて封を閉じる
袋の中の“空気”をできるだけ抜くのが大事なポイントです。空気が残ると破裂の原因になることがあります。ジェルの表面を軽く押さえながら、チャック部分に空気が寄らないようにして閉じましょう。閉めた後、両手で軽く押して漏れがないか確認します。
④封を補強する
チャック部分と袋の縁を、耐水テープで二重に巻いてしっかり固定します。角まで覆うように貼ると、漏れや破れの防止になります。特に子どもが繰り返し押して遊ぶ場合は、外側をさらに布テープで補強すると安心です。
⑤飾り付け(デコレーション)
仕上げに、袋の縁にマスキングテープやリボンを貼ってデコレーションします。クリスマス風なら赤・緑・金の配色が華やかです。シールや名前を書いたタグを貼ると、自分だけのオリジナル作品に。完成したら、指で軽く押してラメの流れやぷにぷにの感触を楽しみましょう。
アレンジと安全のコツ(厚手袋/二重袋/誤飲回避)
ぷにぷにスノードームを長く安心して楽しむためには、見た目の工夫だけでなく安全面の配慮も大切です。まず、使用する袋は“厚手で小さめ”のタイプを選ぶと破れにくく扱いやすくなります。
特に小さな子どもと一緒に作る場合は、念のため袋を二重にしておくと安心です。中に入れるパーツは、未満児や年少児向けであればビーズなどの小さな素材は控えめにし、誤飲の危険がある直径4cm未満のパーツは避けましょう。
スパンコールや金属系の飾りなど、角が鋭い素材は指先を傷つけるおそれがあるため使用を控えるか、少量にとどめます。また、作品を押したりつまんだりする際には「強く噛まない」「引っ張らない」などの約束を事前に伝え、大人の見守りのもとで遊ぶことが大切です。
さらに、光の演出を加えたい場合は、LEDティーライトなど熱を持たない光源の近くで“眺め用”として楽しむとよりきれいに見えます。袋の中にライトを直接入れたり、熱を加えたりするのは避けましょう。安全を意識しながら工夫することで、安心して長く遊べる作品に仕上がります。
容器版を作りたいとき(ミニボトルで“振って眺める”派)
中身の基本比率は「水:洗濯のり=3:1」が目安で、洗濯のりを少し多めにするとラメやビーズの落ちるスピードがゆっくりになり、雪が舞うような動きを楽しめます。飾りを入れる際は、色のバランスを見ながら少しずつ加え、空気が入らないよう静かに注ぐのがポイントです。
気泡が残ると見え方が濁ってしまうため、竹串などで軽くつついて抜いておきましょう。フタを閉めたら外側を耐水テープでしっかり一周巻き、万が一の漏れを防ぎます。乳幼児と作る場合は、必ず“落としても割れにくい素材と大きさ”の容器を選びましょう。
ガラス製は避け、軽量のプラボトルやペット素材がおすすめです。シンプルな工程でも、光にかざすと幻想的な輝きを見せてくれる手作りスノードームになります。
遊び方とアレンジのアイデア
ぷにぷにスノードームは、作って終わりではなく「触って」「眺めて」「光に当てて」楽しめる感覚あそびです。静かな時間のリラックスグッズにもなり、遊びながら色・形・感触の違いを学べます。
家庭や保育の場でも年齢に応じて遊び方を工夫することで、長く活用できるアイテムになります。ここでは、遊び方の工夫とアレンジのヒントを3つ紹介します。
感触あそびとして楽しむ(押す・流す・揺らす)
寝かせたり立てたりして角度を変えると、飾りの沈み方やラメの舞い方が変化し、子どもたちは飽きずに遊べます。小さな容器を2つ並べて「どっちが早く落ちるかな?」と競う遊びも楽しいです。集中力が途切れやすい時や、気持ちを落ち着かせたい場面で使う“クールダウンアイテム”としても役立ちます。
季節・テーマ別デザイン(クリスマス/春/海など)
夏は青のジェルと貝殻パーツで「うみのドーム」、秋はオレンジのビーズや葉型シールで「もみじドーム」にするなど、通年で楽しめます。クリスマス時期にはツリーやサンタ、星の飾りを入れると季節感がぐっと高まり、インテリアにもぴったり。
行事に合わせて色の組み合わせを変えるだけでも、子どもたちの創作意欲が刺激されます。
プレゼントや行事展示への活用(名前入り・光を使った演出)
完成したぷにぷにスノードームは、プレゼントや行事展示にも最適です。チャック袋の外側に油性ペンで名前やメッセージを書いたり、マスキングテープで枠を飾ったりするだけでオリジナルギフトに変身します
LEDティーライトやツリーライトの上に置くと、光を透かして幻想的な雰囲気に。保育園や家庭の行事では「みんなの冬のまち」として作品を並べる展示もおすすめです。並べたときの統一感を出すために、サイズや色調をそろえると見栄えがよくなります。
作品を“見て楽しむ”時間を取り入れることで、子どもたちの達成感や表現力がさらに深まります。
片づけ・保管と長く楽しむコツ
ぷにぷにスノードームは、一度作って終わりではなく、日々の扱い方で長持ちさせることができます。中身の状態や袋の密閉度をチェックすることで、数週間〜数か月ほどきれいな状態を保てます。
破れや漏れを防ぐための管理のポイントを押さえれば、繰り返し遊べる安全なおもちゃとして長く活用できます。ここでは、片づけや保管の工夫、劣化を防ぐコツを3つ紹介します。
遊んだ後の扱い方(置き場所・拭き取り・チェック)
遊び終えたら、まず表面の水分やジェルをティッシュや布で軽く拭き取ります。床や机の上に直接置く場合は、トレーやシートの上に戻すと安心です。特に角を強く押すと袋の接着部分が緩むことがあるため、保育者や保護者が触って確認しておきましょう。
封が浮いていたり、空気が入りすぎている場合はテープで補強します。使い終わったら直射日光の当たらない場所に置き、夏場は高温を避けて保管することで破損を防げます。遊びながら点検を習慣にすることで、安心して繰り返し使えます。
保存期間を延ばす工夫(中身の状態と再調整)
中のジェルや洗濯のりは、時間が経つと気泡が増えたり濁ったりすることがあります。そんな時は袋を開けずに軽く揉み、内部を混ぜると見た目が回復します。もし水分が分離してきた場合は、少量のジェルを加えて粘度を戻すのがおすすめです。
保管時は立てて置くよりも平らにしておくと圧力が均一になり、チャック部分の劣化を防げます。遊ばない期間が長いときは、密閉袋やタッパーに入れて乾燥やホコリを防ぐときれいな状態を保ちやすくなります。
破れ・漏れ対策と安全確認のポイント
長く使ううちに、袋の角や接着部分が摩耗することがあります。少しでもジェルの漏れやべたつきを感じたら、すぐに新しい袋に入れ替えましょう。チャックの外側を一周ビニールテープで補強し、角には丸くカットしたテープを貼ると破れ防止になります。
幼児が扱う場合は、遊ぶ前に「噛まない」「強く押しすぎない」など約束を確認し、安全に楽しむ意識を育てます。定期的に点検しながら遊ぶことで、安心して“長く触って楽しめる”スノードームに。大人のひと手間が、作品を長持ちさせるポイントです。
子どもと一緒に楽しむ関わり方と学びの広がり
ぷにぷにスノードーム作りは、単なる工作遊びではなく、親子・保育者と子どもの関わりを深める時間にもなります。感触・色・動きといった五感を使うことで、子どもたちが自然に観察力や表現力を育てていく過程を楽しめるのが魅力です。
また、活動の中で「どうしたらもっときれいに流れるかな?」と一緒に考えることで、科学的な視点や自己表現の芽が育ちます。ここでは、遊びを通して学びを広げるための関わり方を3つ紹介します。
観察・発見を促す声かけ(科学的思考の芽を育てる)
作って終わりではなく、遊びながら「どうしてこう動くんだろう?」と問いかけることで、子どもの探求心が広がります。たとえば、「ラメはどうして沈むのかな?」「ジェルを増やしたら動きがゆっくりになったね」など、変化を言葉にして共有することで、自然科学への興味が生まれます。
比重・粘度・光の反射といった現象を身近に感じられるのも、この遊びの魅力です。保育や家庭学習の中では、実験感覚で“水だけバージョン”“ジェル多めバージョン”を比較するなど、観察ノートを作ってみるのもおすすめです。
創造力を引き出すデザイン体験(色・形・物語づくり)
スノードームのデザインを考える過程は、子どもの創造力を育てる絶好の機会です。ラメやビーズの色を選ぶだけでなく、「雪の森を作りたい」「サンタさんを入れたい」など、テーマを決めて物語の世界を作るように取り組むと表現が豊かになります。
複数の袋を並べて「星空」「海」「花畑」などのシリーズを作ると、作品展のように楽しむことも可能です。大人は「この色を入れるとどうなるかな?」「光に当ててみようか」といった声かけで想像を広げるサポート役に回りましょう。作品の背景にストーリーを感じられると、子どもの表現意欲が一段と高まります。
共同制作・交流活動への発展(発表・贈り物・展示)
完成した作品を見せ合う場をつくると、子ども同士のコミュニケーションが自然に生まれます。保育園や学級では「みんなのスノードームギャラリー」を開いて、作品を机や棚に並べるだけでも達成感が得られます。
親子行事では、保護者が子どもとペアになって作り、最後に交換会や撮影タイムを設けると家庭への共有にもつながります。また、地域イベントや季節の展示で“子どもたちの冬の作品”として飾れば、創造活動の発表の場にも。作る・見せる・共有するという体験の積み重ねが、子どもたちに自信と達成感を与えてくれます。
まとめ
ぷにぷにスノードームは、身近な材料で作れて、見て・触って・感じて楽しめる感覚あそびです。透明な袋にヘアジェルやラメを入れるだけで、子どもたちは自分の手の中で“ゆらめく世界”を作り出すことができます。
作る工程では観察力や創造力が育ち、完成後はリラックス効果や集中力アップにもつながる、まさに遊びと学びを兼ね備えた工作です。また、季節やテーマに合わせて色や飾りを変えれば、何度でも新しい作品として楽しめます。
遊び終わった後も安全に保管・補修することで長く愛用でき、展示やプレゼントにも発展可能です。大人と子どもが一緒に取り組むことで、工作を通じた対話や発見が生まれ、日常に“ちいさな感動”を加えてくれるでしょう。
