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保育現場の「安全」を医学と実践の両面から学ぶ学術プログラム
第31回日本小児突然死予防医学会学術集会は、乳幼児突然死(SIDS)や関連する重大事故の予防を主題とする学術集会として、30年以上にわたり開催されてきました。
医療分野の研究者だけでなく、保育・教育・福祉の現場と知見を共有することを目的としており、近年は保育施設における安全対策の在り方も重要なテーマの一つとなっています。
2026年に開催される第31回学術集会では、保育現場に直結するテーマとして、シンポジウムⅡ「保育安全」が公式プログラムとして実施されます。
シンポジウムⅡ「保育安全」とは
シンポジウムⅡ「保育安全」は、学術集会の中でも特に保育・教育関係者に向けた実践的な内容を扱うセッションです。
医学的知見を土台としながら、日々の保育現場でどのように安全対策を設計し、運用していくかに焦点が当てられています。
現地開催に加え、後日オンラインでも同内容が視聴できるため、全国の保育者・施設運営者が参加しやすい構成となっています。
開催日程・参加方法
- 学会名:第31回 日本小児突然死予防医学会学術集会
- シンポジウム名:シンポジウムⅡ「保育安全」
- 現地開催:2026年2月8日(土)
- オンライン開催:2026年2月17日(火)
- 参加形式:現地参加/オンライン視聴
- 参加費:無料
なぜ今「保育安全」が重要なのか
保育現場を取り巻く環境は大きく変化しています。
特に近年注目されているのが、就労要件を問わず柔軟に利用できる「こども誰でも通園制度」の導入です。
利用者層の拡大や利用形態の多様化は、保護者にとって利便性が高まる一方で、保育現場では以下のような新たな課題を生みます。
- 初回利用や不定期利用の子どもが増えることによる情報把握の難しさ
- 短時間利用における安全確認・引き継ぎの複雑化
- 子ども自身が環境に慣れていないことによる事故リスク
こうした状況の中で、制度の理念を活かしつつ、安全をどのように担保するかが、保育現場に共通する大きなテーマとなっています。
シンポジウムで扱われる3つの主要テーマ
シンポジウムⅡ「保育安全」では、以下の3点を軸に、現場ですぐに活かせる内容が構成されています。
- 「こども誰でも通園制度」で生じる新たなリスクへの向き合い方
- 小児医療・保育研究の専門家が監修した最新の安全ガイドライン
- ICT・IoTを活用したダブルチェック体制による見守り
① こども誰でも通園制度と保育リスク
通園制度の柔軟化は、保育の可能性を広げる一方で、従来の「毎日同じ子どもを同じ職員が見る」前提を揺さぶります。
本シンポジウムでは、制度の特徴によって生じやすいリスクを整理し、どのような視点で安全管理を再設計すべきかが共有されます。
② 専門家監修の最新安全ガイドライン
本シンポジウムでは、小児科医や大学教授など、医療・保育研究の専門家が関わって作成された最新の安全ガイドラインが紹介されます。
睡眠時の見守り、環境設定、確認手順などを、現場で使える形に落とし込むことを目的とした内容で、日々の業務にすぐ反映できる実践性が特徴です。
③ ICT・IoTによるダブルチェック体制
人の目による見守りに加え、ICT・IoTを活用した確認体制は、保育安全の新しい選択肢として注目されています。
本シンポジウムでは、テクノロジーを補助的に活用しながら、安全性を高める考え方や導入のポイントが紹介されます。
登壇者
- 小保内 俊雅 氏(東京都立多摩北部医療センター 小児科医部長)
- 猪熊 弘子 氏(駒沢女子大学 教授)
- 齋藤 祐善 氏(学校法人正和学園 理事長)
- 土岐 泰之 氏(ユニファ株式会社 代表取締役 CEO)
このような方におすすめ
- 保育園・認定こども園・幼稚園の運営や安全管理を担う方
- こども誰でも通園制度への対応を検討している施設関係者
- 午睡時や日常保育の安全対策を見直したい保育者
- ICTを活用した見守り体制に関心のある方
