クライベイビー（CRYBABY）は、涙を浮かべた中性的で愛らしい表情が特徴のアートトイで、アジアを中心に世界的な人気を拡大しているシリーズです。誕生した背景には、デザイナーが描く「感情を抱えたまま前に進むキャラクター像」があり、その世界観がSNSを通じて一気に共感を呼びました。
最新シリーズの登場や限定コラボの展開も加速し、発売日には行列や即完売が起こるほど注目度が高まっています。本記事では、誕生の経緯、人気が広がった理由、最新リリース情報、そして確実に購入するためのルートまで、初めての方でも理解しやすいように整理して解説します。
目次
クライベイビーとは？
ブラインドボックス形式で販売されているため、開封時のサプライズ性も人気を後押ししており、SNSを中心に撮影文化や“推し活”との相性も高いシリーズとして注目されています。
POP MARTとコラボレーションしたクライベイビーシリーズの特徴
クライベイビーシリーズの魅力は、何よりも「涙がこぼれそうなうるんだ瞳」と「中性的で繊細なボディライン」にあります。キャラクターたちはかわいらしさだけでなく、少し影を落としたようなアンニュイさを備えており、見る人に「守ってあげたい」「ずっと眺めていたい」と思わせる不思議な感情を呼び起こします。
近年のアートトイ市場では、キャラクターの”感情”や”空気感”まで表現するエモ系デザインが世界的に人気で、クライベイビーはその潮流を代表する存在になっています。SNSでは写真映えの良さも高く評価され、特にInstagramやXでは、光の当て方や背景を工夫した”ストーリー性のある撮影”が多く投稿され、コミュニティの成長にもつながっています。
また中性的な造形は性別や年齢の固定観念を排し、幅広い人が「自分の感情を投影できるキャラクター」として受け入れやすい点も特徴です。
生みの親：タイ人アーティスト「Molly／Mod-Nisa Srikhumdee」の創作背景
モリーの作風は、子どもが抱える純粋さ・不安・期待といった繊細な心理をモチーフにしており、クライベイビーの”涙”はまさにその象徴といえます。POP MARTとコラボレーションすることで、彼女が描いてきた内面世界が立体化し、より深い物語性をもったアートトイとして結実しました。
また、モリーは「クライベイビーは私にとって内面の感情そのものです」と語っており、かわいさと儚さを同時に宿すデザインは国境を越えて共感を呼んでいます。アジアのポップカルチャーとアート性が融合した独自の表現は、世界的なアートトイブームの中でも高い評価を得ています。
2017年誕生→2021年POP MARTとの提携→アジア各地で人気拡大という流れ
クライベイビーが誕生したのは2017年。創作当初から独自の世界観とビジュアルが注目を集めていましたが、2021年にPOP MARTとのパートナーシップを経て、台湾・中国・タイなどアジア圏を中心にファンコミュニティが急速に拡大しました。POP MARTが積極的にアジア市場へ進出していたタイミングとも重なり、イベントや限定リリースを通じてブランドの存在感が強まりました。
2020年代に入り、アートトイ文化がSNSを媒介に世界的な広がりを見せる中で、クライベイビーは東南アジア市場で高い人気を誇るIPとして注目され、コレクション性や投資価値の面でも評価されています。限定シリーズやコラボレーション版はリリース直後に完売することも多く、二次市場では定価を上回る価格で取引される例もあります。ただし、POP MARTが生産量を増やしたことで、二次市場価格は以前より安定傾向にあります。
また、シリーズ全体の世界観が統一されているため、初心者でも集めやすい“入門シリーズ”として認知が広まり、写真投稿を目的に購入する若者から、アートトイを本格的に収集するコレクターまで、多様な層に支持され続けています。
どうやってバズった？SNS拡散の経路
クライベイビーが急速に話題化した背景には、SNSごとに異なる拡散経路が存在します。Xでは速報性の高い「入荷情報」や「新作発表」が拡散を後押しし、TikTokやリールでは開封動画の臨場感がブーム形成に大きく貢献しました。
また、大型インスタレーションや百貨店でのポップアップイベントが「体験として共有されるアートトイ」としての価値を高め、オンラインとオフラインの両面から人気を押し上げています。
X（旧Twitter）での新作告知・入荷速報とファン投稿の増加
クライベイビーが最初に大きく注目を集めたSNSはX（旧Twitter）で、特に新作シリーズの告知や入荷速報がタイムラインで一気に拡散されたことが人気上昇の起点になりました。POP MART公式アカウントの情報発信に加え、ファンによる「買えた！」「この子が出た！」といったリアルタイム投稿が共有され、口コミ的に広がった点が特徴です。
開封結果の写真や、推しの子を紹介するスレッド形式の投稿も増え、シリーズごとの魅力が視覚的に伝わりやすくなりました。また、入荷数が限られている店舗では、ユーザー同士が「どこに在庫があるか」を共有する文化が形成され、コミュニティの一体感と熱量が高まる結果につながっています。
さらに、ハッシュタグを通じて世界中のファンと繋がる環境が整ったことで、多国籍なファンダムが自然に成立し、継続的な拡散を支える基盤になりました。
TikTok／リールでの開封（ブラインドボックス）・バッグチャーム文化
TikTokやInstagramリールでは、ブラインドボックスを開封する瞬間の高揚感が人気拡大の大きな要因になりました。特に「どの子が出るかわからない」というランダム性は動画との相性が良く、短尺でドラマ性のあるコンテンツとして視聴者の関心を引きつけています。
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ハッシュタグを使った投稿は継続的に増加し、人気シリーズが登場するたびに関連動画が波状的に伸びる構造が形成されました。また、海外クリエイターによる編集やASMR風の開封演出も話題となり、国際的な視聴者層を広げるきっかけにもなっています。
大型インスタレーションや百貨店・ポップアップでの体験拡散
クライベイビーの人気拡大には、SNSと連動したリアルイベントの存在も欠かせません。POP MARTは各地の百貨店やショッピングモールで大型ポップアップを実施し、巨大フィギュアやフォトスポットなど“その場でしか体験できない空間演出”を提供してきました。
来場者が撮影した写真や動画はXやInstagramへ即座に投稿され、インスタレーションそのものが拡散の起点となる構造が確立しています。また、限定アイテムの販売や、展示デザインごとに異なる世界観を体験できる点がファンの参加意欲を高め、イベント開催地ごとにローカルコミュニティが活性化する効果も生まれています。
特にアジアの主要都市では行列ができるほどの人気を集め、来場レポートがさらにSNSで広がる循環が形成されました。このようにリアルとデジタルの双方を活かした体験価値の提供が、クライベイビーの長期的なブランド拡大を支える重要な要素となっています。
2025年の最新リリース＆注目シリーズ
2025年のクライベイビーは、既存ファンだけでなく新規コレクターを取り込むラインナップが続々と登場し、年間を通して注目度の高いシリーズ展開が続いています。特に「SHINY SHINY」をはじめとした質感・カラーを重視したデザインや、世界観を広げる物語性の強い新作が多く、ブラインドボックス文化の盛り上がりとともにSNSでの拡散が加速しています。
また、地域限定版やポップアップ先行販売も増え、発売情報そのものがコミュニティ内で話題となる流れが定着しつつあります。
「SHINY SHINY」シリーズの動向（2025年7月発売）
2025年7月に発売され、注目度が急上昇している「SHINY SHINY」シリーズは、その名の通り”きらめき”をまとった特殊加工の仕上げが特徴で、発売告知段階からSNSを中心に大きな話題を呼びました。
バレエをテーマにしたチュチュやバレエお団子ヘアなどのデザイン要素に、グロッシーな質感やメタリック系の輝きを取り入れたデザインは、既存のクライベイビーとは異なるアクセサリー感覚の魅力があり、光の当たり方によって表情が変化するため写真映えが抜群です。POP MART公式によるティーザー画像が公開された際には、シリーズ全体の統一感と新鮮なカラー展開が高く評価され、ハッシュタグを中心に拡散が進みました。
また、発売後にコレクターの間では通常版・レア版の質感の違いが比較される投稿が増え、「どの子が来ても嬉しい」と語られる注目シリーズとなりました。発売後は一部のアイテムがオンラインで迅速に完売し、高い人気を示しています。
「CRYING TO THE MOON」「Vacation Mode On」など2025年の新作も
2025年の新作として特に話題を集めているのが、10月に発売された「Vacation Mode On」と、12月発売予定の「CRYING TO THE MOON」の2シリーズです。「CRYING TO THE MOON」は夜空・星・月をテーマにしたロマンチックな世界観が特徴で、涙をモチーフにしたクライベイビーらしさと幻想的なカラーリングが融合し、SNSでは涙と感情をテーマにしたロマンチックな世界観が共感を呼んでいます。
地域別発売日・販売形態（直営／オンライン／ポップアップ）
クライベイビーの最新シリーズは地域ごとに発売日が異なるケースが多く、2025年も直営店・オンライン・ポップアップイベントの三つのチャネルが併走しています。直営店では先行販売が行われることが多く、発売初日は整理券配布や早朝行列が発生することも少なくありません。
オンラインストアではグローバル同時販売が実施されるシリーズもあり、世界中のファンが同じタイミングで参戦することでコミュニティの一体感が生まれています。また、百貨店やショッピングモールでのポップアップは地域限定アイテムやノベルティ配布が人気で、現地来場者の投稿をきっかけにシリーズ名がトレンド入りする例も見られます。
地域差による在庫状況の違いがSNSで共有されることで、ファン同士が情報を補完し合う文化が広がり、購入体験そのものがコミュニティ形成に寄与しています。
どこで買える？入手ルートと発売日の追い方
クライベイビーを確実に入手するには、販売チャネルごとの特徴を理解しておくことが重要です。POP MARTの直営店や公式オンラインストアは定番の入手先で、発売当日のラインナップも最も安定しています。
さらに東急ハンズやロフトなどの専門店、一部の家電量販店でも取り扱いがあり、地域ごとに入荷タイミングが異なる点が特徴です。また、発売日や再入荷情報はSNSでの共有が活発なため、X公式の速報やファン投稿を組み合わせて追うことで、より高い確率でお目当てのシリーズを購入できるようになります。
POP MART直営店・オンライン・取扱い店舗
クライベイビーの確実な購入先は、POP MART直営店・POP MART公式オンラインストア・大手通販サイト（楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon）です。
直営店は全国主要都市に展開されており、最新シリーズの入荷量が比較的多く、展示サンプルを確認できる点が魅力です。
また、限定版やポップアップ先行販売が行われることもあり、ファンにとって重要な拠点となっています。オンラインストアは国内外のユーザーが正規品を同じ条件で購入できる利便性があり、発売開始時刻にアクセスが集中しやすい特徴があります。一方、東急ハンズ・ロフト・ヴィレッジヴァンガードなどの雑貨店では取扱いが店舗ごとに大きく異なり、都市部の一部店舗でのみ販売されている傾向があります。
ロフトやヴィレッジヴァンガード、一部の地方店舗では、POP MART直営店よりも混雑が少ないことがあるため、穴場として探してみる価値もあります。物理店舗では実際の箱配置や補充のタイミングが個店ごとに異なるため、複数店舗を巡る”ハント感覚”も楽しめます。
X公式アカウントでの発売情報・入荷速報のチェック方法
発売日を確実に把握するために最も効果的なのが、POP MARTのX（旧Twitter）公式アカウントをフォローし、通知をオンにしておく方法です。公式アカウントでは、新作シリーズのティーザー、発売日、直営店の入荷可否、オンラインでの販売開始時刻などが随時投稿されます。
特に発売前の1〜2週間は情報量が増えるため、タイムラインを定期的に確認しておくと見逃しを防げます。また、ハッシュタグ「#POPMART」「#クライベイビー」「#CrybabySeries」などを検索すると、ユーザーによる入荷目撃情報や店舗別在庫状況を追うことができ、地域差を把握するうえで非常に有効です。
さらに通知設定では「すべての投稿」を選ぶことで、新作解禁直後の速報や購入リンクをリアルタイムで取得できます。SNS上での情報共有が活発なシリーズだからこそ、公式とファンコミュニティの両方を併用することで、入手確率が大幅に向上します。
発売日当日の動き：整理券／販売開始時刻／再入荷の傾向
- 発売日当日は、店舗によって整理券配布や入店順管理が行われることが多く、特に人気シリーズでは早朝から行列が発生する場合があります。直営店では開店前にスタッフが購入希望者を整列させ、整理券番号に応じて入店時間を分ける方式が一般的です。
- 販売開始時刻は基本的に各店舗の営業時間に準じますが、混雑緩和のため早めに開店するケースも見られます。オンライン販売では開始直後にアクセスが集中し、数分で完売することも珍しくありません。
- 一方で、再入荷は発売日から数日以内に数回に分けて行われる傾向があり、Xでの在庫報告が重要な手掛かりになります。特に大型取扱店では棚補充のタイミングがまちまちで、夕方に再入荷が見つかることもあるため、当日だけで判断せず複数回チェックすることが推奨されます。また、シリーズによっては週末に追加在庫が投入されることもあり、計画的に情報収集することで入手難易度が下がります。
二次流通と偽物対策
クライベイビーは人気シリーズが多く、発売直後から二次流通市場でも活発に取引されます。特にシークレットを含むレア種は価格が上がりやすく、未開封ボックスでも高値がつくことがあります。
一方で、需要の高まりにつれて偽物や粗悪品も流通しやすくなるため、購入時には正規ルートとの違いを把握しておくことが重要です。公式ロゴやJANコードの確認、信頼できる販売チャネルを利用することで、安全かつ適正な価格で入手しやすくなります。
ブラインドボックス特有のレア度（シークレット）と転売動向
クライベイビーの二次流通が活発な最大の理由は、ブラインドボックス特有のレア度設定にあります。通常ラインナップに加え、1シリーズにつき1〜2体ほど設定されるシークレットは入手確率が非常に低いため、発売直後から高額で取引される傾向があります。
人気シリーズでは、シークレットの価格が定価の数倍〜十数倍に跳ね上がることも珍しくなく、希少性が市場価値を押し上げる構造が定着しています。また、シリーズ全体の世界観やビジュアル人気によっては、通常キャラでも特定の子だけ価格が上昇するケースがあり、SNSでの“推し人気”が直接相場に影響を与えることもあります。
さらに、発売直後は需要が集中するため相場が不安定になりやすく、数日で価格が変動する例も多く見られます。こうした特性から、近年は初心者でも市場動向を把握しながら取引するユーザーが増え、二次流通がクライベイビー文化の一部として機能しています。
偽物・粗悪品の見分け方（公式ロゴ／QRコード認証／正規リンク）
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QRコードをスキャンすると、公式サイトにリダイレクトされます。このURL以外にリダイレクトされる場合は偽物です。公式サイトでスクラッチ部分を削り、セキュリティコードの最後の4桁を入力して認証します。認証結果で「本物」「初回認証」と表示されることを確認してください。認証回数が多い場合は、本物のコードが偽物に転用されている可能性があるため注意が必要です。
また、本体の質感・彩色の精度・パーツの接合部分の仕上がりにも違いが出やすく、偽物は塗装のムラやバリが残っていることが多いです。正規品は印刷が鮮明で、フォント崩れやにじみがありません。さらに、公式ページからリンクされていないECサイトや、相場より極端に低価格の出品は注意が必要で、販売者情報・レビュー・過去取引を必ず確認することが推奨されます。
特にシークレットは狙われやすいため、ホログラムシールの完全性や箱の状態も精査し、少しでも不自然な点があれば購入を避ける判断が重要です。箱が本物でも中身が偽物の可能性もあるため、複数の確認方法を併用することが推奨されます。
安全面の注意喚起：パーツ・品質表示・対象年齢の確認
二次流通で購入する際は、品質面や安全面の確認も欠かせません。クライベイビーは細かいパーツや装飾が付属することがあり、小さな部品は誤飲の危険があるため、特に子どもが触れる環境では対象年齢の表示を必ず確認する必要があります。
正規品には素材・塗料・製造国などの品質表示が明記されており、箱や説明紙が欠けている場合は安全基準を満たしていない可能性もあります。また、二次流通では保管環境が不明なことも多く、タバコ臭・日焼け・劣化・塗装剥がれなどのリスクがあるため、出品者写真を細かくチェックすることが重要です。
さらに、過去には非正規品に有害物質を含む塗料が使われていた例も報告されているため、正規ルートまたは信頼できる販売者からの購入が安心です。安全性を確保することは、コレクションを長く楽しむうえで欠かせないポイントといえます。
まとめ
クライベイビーは、独自の世界観と感情表現の豊かさによって、アートトイ市場の中でも特に急成長したシリーズです。SNSを中心に人気が広がり、新作リリースやイベントが発表されるたび大きな話題を呼びます。
購入方法や発売日の追い方、二次流通の特徴、偽物対策を理解しておくことで、より安心してコレクションを楽しめます。今後も多彩なシリーズ展開が期待され、世界的なファンダムの広がりとともに、魅力はさらに深まっていくでしょう。
