保育士の転職活動において、履歴書は非常に重要です。

自身をアピールし、採用を勝ち取るためには、魅力的な志望動機や自己PRを上手に作成することが欠かせません。

この記事では、「保育士の履歴書の書き方」について、資格や職歴、特技欄などの項目を徹底的に解説します。

さらに、新卒や中途での応募、異なるケースに応じた志望動機や自己PRの例文も紹介します。

これらの情報を活用して、希望する保育園での採用を目指しましょう!

【保育士向け】履歴書の書き方|基本的なポイント

保育士の転職活動において、正社員やパートなどの雇用形態に関わらず、履歴書は不可欠です。

新卒や中途採用に向けて、魅力的な履歴書を作成し、自己をアピールすることが重要です。

まずは、履歴書の基本的な作成ポイントをおさらいしましょう。

  • 黒色のボールペンや万年筆を使用して丁寧に書くこと。
  • もし間違えた場合は、修正液などではなく、一から書き直すこと。
  • 最後には注意深く見直しを行うこと。

ゆっくりと時間をかけて丁寧に書くことが重要であり、間違いがあった場合は、修正するのではなく、一から書き直すことが求められます。

また、最終段階では誤字や脱字がないかを確認することも重要です。声に出して読み返すことで、見落としや間違いを見つけやすくなるでしょう。

【保育士向け】履歴書の書き方|項目別のポイント

ここでは履歴書の書き方を項目別のポイントとあわせてご紹介していきます。

日付

履歴書の日付欄には、作成日ではなく提出日を記入しましょう。

郵送する場合は投函日、面接に持参する場合は面接日付となります。

西暦や和暦に関しては、履歴書全体で統一すると良いでしょう。

氏名・ふりがな

氏名は大きくて丁寧な字で書き、姓と名の間に少しのスペースを空けることで、採用担当者が読みやすくなります。

名前の振り仮名は、「ふりがな」と表記されている場合はひらがなで書きますし、「フリガナ」と明記されている場合はカタカナで書くことが重要です。

証明写真

証明写真は、専門の写真スタジオで撮影してもらうと、綺麗な仕上がりになります。証明写真機を使用する場合は、明確な表情が写るように心掛けましょう。

履歴書に写真を貼る際には、以下の点に注意しましょう。

  • 撮影日が3カ月以内であることを確認する
  • 髪の色が派手すぎないことを確認する
  • 髪の毛で顔が隠れていないことを確認する
  • 大きすぎるアクセサリーや目立つピアスをしていないことを確認する

また、以下のような写真はマナー違反とされ、使用は避けましょう。

  • 身体や目線が正面を向いていない写真
  • 背景が無地ではない写真
  • 帽子やサングラスをかけている写真
  • スナップ写真の切り抜きやプリクラなど

 

生年月日

履歴書の日付は、西暦で記入した場合は西暦、和暦で記入した場合は和暦と統一しましょう。

また、「満年齢」とは現在の年齢を示しますので、履歴書には提出時点での年齢を正確に記入しましょう。

現住所・連絡先

現在の住所は、都道府県名、アパート・マンション名、部屋番号などを適切に記入しましょう。

連絡先は、携帯電話の番号でも構いませんが、採用担当者が円滑に連絡を取れる番号を記載することが重要です。

学歴・職歴

まず、学歴・職歴欄の最初の行の中央に「学歴」と明記します。

学歴の記載については、一般的には高校の入学年月から卒業年月までを記入することが一般的ですが、厳密な決まりはありません。

学校名については、省略せずに正式名称で記載するようにしましょう。例えば「高校」の代わりに「高等学校」と明記します。

免許・資格

資格や免許状を記載する際は、必ず正式名称を使用し、一マス空けた後に「取得」と明記します。

例えば、保育士の方の場合は「保育士資格 取得」と書きます。

幼稚園教諭の方は、卒業した学校によって以下の3つの免許が存在するため、正確に記入しましょう。

  • 幼稚園教諭第一種免許(4年制大学卒業者)
  • 幼稚園教諭第二種免許(専門学校や短大卒業者)
  • 幼稚園教諭専修免許(大学院卒業者)

複数の資格を有している場合は、取得した順に記載しましょう。応募に関連する資格や保育士業務に関連するものを強調すると良いです。

また、趣味で取得した資格を記入したい場合は、特技や趣味の欄などで簡潔に触れることができます。

通勤時間

通勤時間(片道)には、電車やバスの乗車時間だけでなく、自宅から最寄り駅やバス停までの移動時間も含めたドアtoドアの時間を記載します。

具体的な時間は5分単位で書き、保育園までの交通手段も合わせて記入しましょう。

通勤時間が1時間を超える場合は、「1時間〇分」という形で表現しましょう。単に「〇分」とだけ書くのではなく、1時間を示す表現を加えることがマナーです。

扶養・配偶者

履歴書には、扶養家族や配偶者の有無についても記入します。

扶養関連の情報は、入社後の健康保険料や税金に影響を与える可能性があるため、正確に書くことが重要です。

必要事項を間違えずに記入するようにしましょう。

【保育士向け】履歴書の書き方|志望動機と例文

志望動機を書く際には、園を志望する理由と転職する理由を明確に区別することが重要です。

志望する理由を記述する際には、以下のポイントに注意しながら書いてみましょう。

  • 応募への熱意を明確に表現する
  • 応募する園の魅力や共感ポイントをアピールする
  • 自身のスキルや経験を具体的に活かしていく意欲を示す

自身が魅力を感じた要素や共感した点、そして自身の貢献できる内容を簡潔に伝えることが大切です。

新卒の方は、学校で学んだことや経験を踏まえながら、志望した理由を明確に記述すると良いでしょう。

一方、転職する理由を書く際には、以下のポイントに意識を向けて、ポジティブな内容を記入しましょう。

  • 転職の背景や動機を明確にする
  • 将来のキャリアビジョンを示す
  • 前職の退職理由を、次の園で解決できるとポジティブに表現する

ネガティブな要素を避け、前向きな文章を心掛けることが重要です。

「給与が良い」「通勤距離が近い」などの直接的な理由を挙げるのではなく、なぜこの園で働きたいのか、その情熱を伝える内容を記載しましょう。

志望動機の例文

私が貴園を志望した理由は、子どもたちへの寄り添いと個別のサポートを大切にする保育方針に共感したからです。

以前の勤務先は大規模な園で、多くの子どもたちと関わる中でやりがいを感じていましたが、より一人ひとりと深く関わりながら成長を見守ることを望むようになりました。

貴園のホームページで見たように、小規模ながら子どもたちとの密な関係づくりや共に学ぶ保育を重視していることに魅力を感じました。

貴園でならば、これまでの保育士としての経験を生かしながら、自分が理想とする保育を実現できると考え、志望いたしました。

【保育士向け】履歴書の書き方|自己PRと例文

自己PRは、自己分析の結果を活かし、客観的に書くとスムーズに作成できます。

記入欄の大部分を埋めることで、空欄を目立たせないように心がけましょう。

自己PRを書くポイント

自己PRは、採用担当者に印象を与える重要な項目ですが、どのように書けばよいか迷ってしまうこともあります。

以下では、好印象を与える自己PRの書き方と具体的な例文をご紹介します。自己PRを作成する際には、以下のポイントに意識を向けると良いでしょう。

  • 子どもが好きな気持ちを伝える
  • 職務経歴書との統一性を保つ
  • 経験やスキルを魅力的にアピールする

中途採用希望の方は、履歴書と一緒に提出する職務経歴書にも自己PRを記入することがありますので、一貫性を持たせることが大切です。

履歴書では要点を簡潔にまとめ、詳細な内容は職務経歴書に記載する形式が効果的です。

また、具体的なエピソードを交えて自身の経験やスキルをアピールすると、採用担当者に興味を引くことができます。

自己PRの例文

私は子供たちの成長を見守ることに情熱を持って取り組んでいます。

中学生の頃、地元の保育園での職場体験を経験し、子供たちの笑顔や驚くほどの成長を目の当たりにして保育士の道に進む決意をしました。

それ以来、数年間保育士として働いてきました。

前の園では、子供たちが様々な経験を積めるように、地域の農家さんと協力して親子で芋ほり体験を行ったり、家庭からの空き容器などを回収し、子供たちが自由に工作できるコーナーを作るなど、子供たちの新たな発見をサポートするために努めました。

私は貴園でも同様のアプローチを通じて子供たちの保育をサポートし、より良い保育を提供するために努力することを約束します。

【保育士向け】履歴書の書き方|封筒の書き方

ここでは、履歴書を封筒に入れる際の適切な書き方についてご紹介いたします。

表側の書き方

履歴書を送る際の封筒の書き方についてご説明いたします。郵送する場合は、封筒の上部に応募先の園の郵便番号を記入し、右側に住所を縦書きで書きます。

そして、中央に宛名を書きましょう。手渡しの場合は、住所や宛名の記入は必要ありません。

封筒の左下には、「履歴書在中」と赤字で書き、その周囲に赤い線を引きます。履歴書以外の書類も一緒に提出する場合は、「応募書類在中」と記載するのが一般的です。

市販の履歴書用封筒には事前にプリントされたものもありますので、手書きに不安がある場合は市販の封筒を利用すると便利です。

裏側の書き方

封筒の裏面の左下には、自分の住所と氏名を丁寧に書きましょう。

また、封筒の裏面には封を糊付けする部分がありますので、そこには「〆」や「封」と記載します。これはビジネスマナーとして忘れずに行いましょう。

【保育士の新卒用】保育士向けの履歴書の書き方|成功のポイント

履歴書を書く際には、いくつかのポイントに意識を向ける必要があります。

以下に履歴書の書き方において重要なポイントを説明します。

丁寧な表現を心がける

履歴書は採用担当者が目を通す重要な書類ですので、丁寧な表現に気を配りましょう。

鉛筆で下書きをしてから書き直す方法や、事前に原稿を作成してから写す方法を用いることで、ミスを防ぐことができます。

和暦と西暦の統一

履歴書では日付を記入する欄がありますが、西暦の場合は「2023年」と表記するように統一しましょう。

和暦の場合は「令和5年」と表記する際にも、和暦を統一して使いましょう。

書く内容をまとめる

履歴書を書く前に、志望動機や自己PRなどに書く内容を事前にまとめておくことも重要です。何も考えずに書き始めると、どのような内容を書けばよいのか迷ってしまうことがあります。

履歴書は選考のための重要な資料ですので、内容をしっかりと考えてまとめましょう。

【保育士の転職】履歴書の書き方|中途採用の場合

保育士の転職時には、中途採用の場合でも履歴書の書き方が重要です。経験やスキルを明確にアピールし、志望動機や自己PRも具体的に記述することがポイントです。

また、履歴書と職務経歴書を統一させることで統一感を持たせましょう。綿密に書き込む前にまとめを作り、丁寧な表現に心がけましょう。

応募先の要求に合わせて内容を調整し、自身の魅力を最大限に引き出す履歴書を作成しましょう。

【保育士の転職】履歴書の書き方|パート・非常勤の場合

保育士のパートや非常勤の転職時には、履歴書の書き方にも注意が必要です。職務経歴や資格を明確に記載し、保育に対する熱意や貢献意欲をアピールすることが重要です。

経験やスキルを具体的に示し、自己PRを魅力的にまとめることで採用担当者の関心を引くことができます。また、パートや非常勤の場合でも、応募先の要求に合わせて内容を調整し、丁寧でわかりやすい履歴書を作成しましょう。

【保育士の転職】履歴書の書き方|合否を分ける最重要ポイント

保育士の転職において、履歴書で合否が分かれる最重要ポイントは、志望動機と自己PRの内容です。採用担当者は、なぜその園を志望するのか、自身の強みや経験をどのように活かせるのかを見極めます。

具体的で魅力的な志望動機と自己PRを作り、自分の意欲や熱意を伝えることが重要です。また、清潔な書き方や誤字脱字のない文章、整理されたレイアウトも印象を左右します。

一度きりのチャンスなので、丁寧に準備しましょう。

【退職予定】履歴書の書き方|志望動機作成のポイント

退職予定の方の履歴書において、志望動機の作成は重要なポイントです。退職の理由を明確にし、次の職場でどのような成長や挑戦を求めているのかを具体的に表現しましょう。

前向きな姿勢や新たな環境での貢献意欲をアピールすることが重要です。また、退職前の職務経験やスキルを活かせる点を示すと好印象です。

志望企業の理念や価値観に共感する要素も取り入れましょう。明確で具体的な志望動機を作り、自己PRと合わせてアピールしましょう。

【転職したい保育士向け】履歴書の書き方|まとめ

履歴書の作成は就活において極めて重要です。応募先が多い場合、コピーを作成しておくと便利です。

履歴書作成には時間と手間がかかりますが、志望動機を考える過程で自分の目標が明確になることもあります。

前向きな姿勢で取り組み、未来の自分を思い描きましょう。転職活動の成功を心から応援しています!

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