保育士の転職活動において、履歴書は非常に重要です。自身をアピールし、採用を勝ち取るためには、魅力的な志望動機や自己PRを上手に作成することが欠かせません。

この記事では、保育士の履歴書の書き方について、資格や職歴、特技欄などの項目を徹底的に解説します。

さらに、新卒や中途での応募、異なるケースに応じた志望動機や自己PRの例文も紹介します。これらの情報を活用して、希望する保育園での採用を目指しましょう!

【保育士向け】履歴書の書き方|基本的なポイント

保育士の転職活動において、正社員やパートなどの雇用形態に関わらず履歴書は不可欠です。

新卒や中途採用に向けて、魅力的な履歴書を作成し、自己をアピールすることが重要です。とくに、履歴書を作成するときは以下の3点を意識しましょう。

  • 黒色のボールペンや万年筆を使用して丁寧に書くこと。
  • もし間違えた場合は、修正液などではなく、一から書き直すこと。
  • 最後には注意深く見直しを行うこと。

ゆっくりと時間をかけて丁寧に書くことが重要であり、間違いがあった場合は、修正するのではなく、一から書き直すことが求められます。

また、最終段階では誤字や脱字がないかを確認することも重要です。声に出して読み返すことで、見落としや間違いを見つけやすくなるでしょう。

【保育士向け】履歴書の書き方|項目別のポイント

ここでは履歴書の書き方を項目別のポイントとあわせてご紹介していきます。

日付

履歴書の日付欄には、作成日ではなく提出日を記入しましょう。郵送する場合は投函日、面接に持参する場合は面接日付となります。

西暦や和暦に関しては、履歴書全体で統一すると良いでしょう。

氏名・ふりがな

氏名は大きくて丁寧な字で書き、姓と名の間に少しのスペースを空けることで採用担当者が読みやすくなります。

名前の振り仮名は、「ふりがな」と表記されている場合はひらがなで書き、「フリガナ」と明記されている場合はカタカナで書くのが一般的です。

証明写真

証明写真は、インスタントですぐに撮影できるものもありますが、専門の写真スタジオで撮影してもらうと、より綺麗な仕上がりになります。そのため、転職活動で使用する証明写真はできる限り写真スタジオなどで依頼することをおすすめします。

また、履歴書に写真を貼る際には、以下のような点に注意が必要です。

  • 撮影日が3カ月以内であることを確認する
  • 髪の色が派手すぎないことを確認する
  • 髪の毛で顔が隠れていないことを確認する
  • 大きすぎるアクセサリーや目立つピアスをしていないことを確認する

さらに、以下のような写真はマナー違反とされているため、使用は避けましょう。

  • 身体や目線が正面を向いていない写真
  • 背景が無地ではない写真
  • 帽子やサングラスをかけている写真
  • スナップ写真の切り抜きやプリクラなど

生年月日

履歴書の日付は、西暦で記入した場合は西暦、和暦で記入した場合は和暦と統一しましょう。

また、「満年齢」とは現在の年齢を示しますので、履歴書には提出時点での年齢を正確に記入します。

現住所・連絡先

現在の住所は、都道府県名、アパート・マンション名、部屋番号などを適切に記入しましょう。連絡先は、携帯電話の番号でも構いませんが、採用担当者が円滑に連絡を取れる番号を記載しなければなりません。

学歴・職歴

まず、学歴・職歴欄の最初の行の中央に「学歴」と明記します。

学歴の記載については、義務教育以外の学歴を記載するため、高校の入学年月から卒業年月までを記入することが一般的ですが、厳密な決まりはありません。正確に書ける範囲で記載するようにしましょう。

学校名については、省略せずに正式名称で記載するようにしましょう。例えば「高校」の代わりに「高等学校」と明記します。

免許・資格

資格や免許状を記載する際は、必ず正式名称を記載し、一マス空けた後に「取得」と明記します。例えば、保育士の方の場合は「保育士資格 取得」と書きます。

幼稚園教諭の方は、卒業した学校によって以下の3つの免許が存在するため、正確に記入しましょう。

  • 幼稚園教諭第一種免許(4年制大学卒業者)
  • 幼稚園教諭第二種免許(専門学校や短大卒業者)
  • 幼稚園教諭専修免許(大学院卒業者)

複数の資格を有している場合は、取得した順に記載しましょう。応募に関連する資格や保育士業務に関連するものを強調すると良いです。

また、趣味で取得した資格を記入したい場合は、特技や趣味の欄などで簡潔に記載することができます。

通勤時間

通勤時間(片道)には、電車やバスの乗車時間だけでなく、自宅から最寄り駅やバス停までの移動時間も含めた時間を記載します。

具体的な時間は5分単位で書き、保育園までの交通手段も合わせて記入しましょう。

通勤時間が1時間を超える場合は、「1時間〇分」という形で記載します。単に「〇分」とだけ書くのではなく、1時間を示す表現を加えることがマナーです。

扶養・配偶者

履歴書には、扶養家族や配偶者の有無についても記入します。

扶養関連の情報は、入社後の健康保険料や税金に影響を与える可能性があるため、正確に書かなければなりません。必要事項を間違えずに記入するようにしましょう。

【保育士向け】履歴書の書き方|志望動機と例文

志望動機を書く際には、園を志望する理由と転職する理由を明確に区別することが重要です。志望する理由を記述する際には、以下のポイントに注意しながら作成しましょう。

  • 応募への熱意を明確に表現する
  • 応募する園の魅力や共感ポイントをアピールする
  • 自身のスキルや経験を具体的に活かしていく意欲を示す

自身が魅力を感じた要素や共感した点、そして自身の貢献できる内容を簡潔に伝えることが大切です。新卒の方は、学校で学んだことや経験を踏まえながら、志望した理由を明確に記述すると良いでしょう。

また、転職する理由を書く際には、以下のポイントに意識を向けて、ポジティブな内容を記入しましょう。

  • 転職の背景や動機を明確にする
  • 将来のキャリアビジョンを示す
  • 前職の退職理由を、次の園で解決できるとポジティブに表現する

ネガティブな要素を避け、前向きな文章を心掛けるのがおすすめです。

「給与が良い」「通勤距離が近い」などの直接的な理由を挙げるのではなく、なぜこの園で働きたいのか、その情熱を伝える内容を記載しましょう。

とくに志望動機に記載してある内容については、採用面接の際にも触れられる可能性が高いです。そのため、履歴書を作成しながら面接の対策も並行におこないましょう。

志望動機の例文

以下は志望動機の例文です。履歴書を実際に作成するときの参考にしてみてください。

私が貴園を志望した理由は、子どもたちへの寄り添いと個別のサポートを大切にする保育方針に共感したからです。以前の勤務先は大規模な園で、多くの子どもたちと関わる中でやりがいを感じていましたが、より一人ひとりと深く関わりながら成長を見守ることを望むようになりました。

貴園のホームページで見たように、小規模ながら子どもたちとの密な関係づくりや共に学ぶ保育を重視していることに魅力を感じました。貴園でならば、これまでの保育士としての経験を生かしながら、自分が理想とする保育を実現できると考え、入社を志望いたします。

また、文量によっては履歴書の志望動機欄に入りきらないこともあります。そのときは、採用担当者に強くアピールしたい部分のみ記載し、詳細は面接で伝えるようにしましょう。

【保育士向け】履歴書の書き方|自己PRと例文

自己PRは、自己分析の結果を活かし、客観的に書くとスムーズに作成できます。記入欄の大部分を埋めることで、空欄を目立たせないように心がけましょう。

自己PRを書くポイント

自己PRは、採用担当者に印象を与える重要な項目ですが、どのように書けばよいか迷ってしまうこともあります。

以下では、好印象を与える自己PRの書き方と具体的な例文をご紹介します。自己PRを作成する際には、以下のポイントに意識を向けると良いでしょう。

  • 子どもが好きな気持ちを伝える
  • 職務経歴書との統一性を保つ
  • 経験やスキルを魅力的にアピールする

中途採用希望の方は、履歴書と一緒に提出する職務経歴書にも自己PRを記入することがありますので、一貫性を持たせることが大切です。

履歴書では要点を簡潔にまとめ、詳細な内容は職務経歴書に記載する形式が効果的です。

また、具体的なエピソードを交えて自身の経験やスキルをアピールすると、採用担当者に興味を引くことができます。

自己PRの例文

以下は自己PRの例文です。

私は子供たちの成長を見守ることに情熱を持って取り組んでいます。中学生の頃、地元の保育園での職場体験を経験し、子供たちの笑顔や驚くほどの成長を目の当たりにして保育士の道に進む決意をしました。それ以来、数年間保育士として働いてきました。
私は貴園でも同様のアプローチを通じて子供たちの保育をサポートし、より良い保育を提供するために努力することを約束します。

自己PRでは、自身の経験やスキルなどをアピールします。とくに転職する際は、以前まで勤めていた保育園での役割や携わっていた業務などできる限り詳細まで記載するようにしましょう。

まとめ

退職予定の方の履歴書において、志望動機の作成は重要なポイントです。退職の理由を明確にし、次の職場でどのような成長や挑戦を求めているのかを具体的に表現しましょう。

前向きな姿勢や新たな環境での貢献意欲をアピールすることが重要です。また、退職前の職務経験やスキルを活かせる点を示すと好印象です。志望企業の理念や価値観に共感する要素も取り入れましょう。明確で具体的な志望動機を作り、自己PRと合わせてアピールしましょう。

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