保育士として就職活動や転職活動をするときに必ず必要になる「履歴書」ですが、その中でも採用担当者が一番最初に見る部分が「履歴書写真」です。

中には「写真よりも職務履歴などの中身を重視するのでは?」と考える方もいますが、新しい人材を採用するときは「その人の印象」もとても大事になります。

そこで今回は、保育士が履歴書写真を貼るときのポイントから基本的なマナー、注意点に分けて解説していきます。

1.保育士が履歴書写真を貼るときのポイントは3つ

保育士が履歴書に写真をうまく貼るときのポイントは大きく3つあります。

  • スーツを着用して清潔感のある印象を出す
  • 姿勢と表情を整える練習をする
  • プロのカメラマンに撮影してもらう

先ほども少し述べたましたが、履歴書の写真は採用担当者が一番最初に見る部分です。そのため、写真からあなたの印象をうまく伝えることができれば面接でのアピールもしやすくなるでしょう。

それでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1-1.スーツを着用して清潔感のある印象を出す

履歴書に貼る写真のほとんどが自分の肩から上を撮影したものを用意するため、全身を映す機会はありません。

それでもスーツを着用しているかしていないかでは、まったく違う印象になります。

例えば、就活生が私服の状態で撮影した履歴書写真を貼った履歴書を見たときにどのように感じるでしょうか?

たしかに履歴書写真は「絶対にスーツ着用」とは明言されていませんが、選考という正式な場であればたとえ学生でもスーツを着用すべきなのです。

人によっては「無地のワイシャツやブラウスなどで撮影すればスーツでなくても大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、あまりおすすめはできません。

なぜなら、これまで何人もの履歴書を見てきている採用担当者からすると「スーツ以外の服を着て撮影している」というのは、すぐに見分けることが可能です。

したがって、正装としてのスーツを着用して清潔感のある印象を伝えることを意識するといいでしょう。

1-2.姿勢と表情を整える練習をする

学生時代にさまざまなアルバイトをしている人であれば、証明写真を撮影するときでもあまり抵抗はないと思います。

しかし、ほとんどの方は証明写真の撮影自体に慣れていないため、正しい姿勢や表情を作ることが非常に難しいです。

そこで普段から姿勢を正しくしながら明るい表情で写真が取れるように練習するといいでしょう。

普段から練習をしておけば、いざ撮影をするときに緊張して表情が固くなるようなことは少なくなります。

ちなみにこの後詳しく解説しますが、いまいち表情を作る練習などが苦手な人はプロのカメラマンにアドバイスをもらいながら撮影するのもおすすめです。

1-3.プロのカメラマンに撮影してもらう

プロのカメラマンに履歴書用の写真を撮影してもらえれば、姿勢から表情の作り方までプロ目線でアドバイスをもらいながら撮影してもらえます。

また、プロのカメラマンに依頼する場合、基本的には撮影スタジオを利用するので照明の当て方や背景色などスピード写真よりも数倍質の高い写真を撮ることが可能です。

「履歴書の写真でそこまでしなくても…」と思われるかもしれませんが、就活や転職はアルバイトの面接などとは違い文字通り競争になります。

そのため、少しコストが高くてもクオリティの高い写真を用意して貼り付けたほうがいいでしょう。

ちなみにプロのカメラマンに撮影してもらう場合、写真は1枚だけではありませんので安心してください。履歴書用としてサイズから枚数まで要望に合わせて用意してもらえます。

2.履歴書写真を貼るときは基本マナーを守ろう

履歴書に貼る写真には、基本的なマナーがあるのでしっかりと守るようにしましょう。

一般的なことなのでご存知の方も多いと思いますが、改めて確認をしておいてください。

2-1.証明写真は必ず「縦40mm×横30mm」

市販の履歴書を購入すると履歴書写真を貼る箇所にサイズ指定がされています。つまり、記載されているサイズを守りながら写真を貼る必要があるのです。

また、基本的な写真のサイズは「縦40mm×横30mm」と指定されていることが多いので、自身で履歴書写真を用意するのであれば規定サイズをオーバーしたり小さくしすぎたりしないように注意してください。

ちなみにカメラマンに依頼する場合は、履歴書用の写真と伝えておけばサイズは合わせてもらえるのでそこまで気にする必要はないでしょう。

2-2.撮影時の背景色は落ち着いた色にする

履歴書の写真を撮影するときに使用される背景色は、基本的に白・青・グレーの3色から選ぶようにしましょう。

この中でもとくによく使われる色は、青系統の背景色です。

青色の背景にすると爽やかな印象となりフレッシュ感のある印象を与えることができます。さらに薄い青色に調整できれば、人物やスーツの輪郭もくっきり映るためとても見やすい写真に仕上げられるでしょう。

一方、白やグレーの場合は青系統に比べて少し落ち着いた印象を与えたいときにおすすめです。

ただし、色の調整によっては背景のほうが目立ってしまったり写真全体が暗くなってしまったりする場合もあるので、青以外の背景色を採用する場合は全体的なバランスに注意する必要があります。

2-3.眼鏡以外のアクセサリーは着用しない

履歴書用の写真を撮影するときのマナーとしてアクセサリーなどは基本的に身につけないようにしてください。

例えば、ピアス、ネックレス、サングラスなどです。また、カラーコンタクトも普段着用している方は控えるようにしましょう。

一方、視力矯正用として日常的に眼鏡を着用している人はあえて外す必要はありません。

2-4.「証明写真」以外は使用しない

当然ながらプリクラやその他写真については、サイズが規定内になっているとしても使用しないようにしましょう。

あくまでも証明写真として扱われる「スピード写真」もしくは「履歴書写真用として撮影してもらったもの」を貼るようにしてください。

また、最近では簡単に写真を加工できるアプリなどもありますが、基本的には無加工のうえで貼るほうがいいでしょう。

2-5.証明写真の裏に氏名を記入しておく

マナーというよりも万が一の保険として証明写真の裏に氏名を記入しておきます。

なぜなら、採用する側は一度にたくさんの履歴書を一箇所にまとめるので、写真の粘着力があまりないと剥がれてしまうことがあるのです。

そのため、証明写真の裏にあらかじめ氏名を記入しておけば万が一剥がれ落ちてしまったとしても、履歴書に書かれている氏名と証明写真の裏に記入されている氏名が一致すれば正当に評価してもらえます。

2-6.使用する証明写真は「3ヶ月以内」のものを使う

履歴書に貼る証明写真は、基本的に3ヶ月以内と期限が決まっています。

そのため、「改めて写真撮影するのは面倒だし、前に撮った写真を使おう」というのは完全にNGです。

先ほども述べたように履歴書に貼る写真はすべて正式な書類になるので、必ず規定を守りながら貼るようにしましょう。

ちなみに市販の履歴書にも「写真は3ヶ月以内のものを使用すること」という旨が記載されていますので気をつけてください。

3.履歴書写真はスピード写真よりも写真スタジオがおすすめ!

先ほど履歴書の写真を貼るときのポイントとして「プロのカメラマンに依頼しよう」と述べました。

しかし、人によっては「いちいち写真スタジオでお願いするのは面倒です」と思ってしまう方もいらっしゃいますが、履歴書に貼る写真は写真スタジオで撮影するほうがおすすめです。

理由は3つあります。

3-1.理由①:採用担当者が最初に見るのは「履歴書写真」

1つめの理由は、記事の冒頭から繰り返しているように履歴書の写真は採用担当者が最初に見る、いわばあなたという人間を知るための”入口”です。

スピード写真での撮影に慣れている人であればまったく問題ありませんが、慣れていないのであれば表情や姿勢などベストの状態で撮影してもらえる写真スタジオ一択でしょう。

写真スタジオで撮影する証明写真の値段は10枚〜15枚セットで2,000円〜4,000円とスピード写真と比べると、非常に高く感じますよね。

ですが、証明写真の撮影は一生の中でも数回しかありません。

その中で最高の写真を履歴書の写真に採用したほうが、後々のことも考えると出費すべきコストだといえるでしょう。

3-2.理由②:プロのカメラマンにアドバイスをもらえる

写真スタジオで証明写真を撮影することの2つめの理由としては、プロのカメラマンからアドバイスをもらいながら撮影に臨めるという点です。

先ほど正しい姿勢や表情を事前に練習しておきましょうと述べたましたが、写真スタジオであればその場で指導をしてもらえるので、自分で練習したりする手間もかかりません

さらにカメラマンは、これまでにさまざまな人を撮影しているのでその人の姿勢や癖に合わせた照明の当て方や指示の仕方を熟知しています。

したがって、これまでに証明写真を撮ったことがない人ほど写真スタジオでの撮影は向いているのです。

3-3.理由③:撮影した写真をデータとして保存できる

3つめの理由は、写真スタジオで撮影した写真はデータとして保存しておけるという点です。

スピード写真であれば、撮影し終わった段階で写真がプリントされて終了ですが、写真スタジオではデータとしてスマートフォンまたはSDカードなどに保存することができます。

データとして保存しておけば、万が一写真を紛失してもデータ内から再度プリントすれば使用可能なので値段以上に安心感が大きいです。

4.保育士が履歴書写真を撮影するときの注意点3つ

ここまでで履歴書に貼る写真の基本マナーやポイントを解説しましたが、同時に注意点もあります。

とくに以下の注意点は必ず守るように意識しておきましょう。

4-1.スマホでの撮影は基本的にNG

最近では、スマホで簡単に履歴書用の写真を印刷できるようなアプリもありますが、基本的にスマホでの撮影は避けてください。

理由は、スマホでの撮影はカメラ以上に不安定で、素人が撮影するとスピード写真以上に仕上がりが悪くなりがちだからです。

したがって、スマホで撮影するよりも前述のスピード写真もしくは写真スタジオで撮影するようにしましょう。

4-2.アプリ等を使って加工をしない

各保育園の採用担当者は、決して顔で採用・不採用を決めているわけではありません。

むしろアプリなどを使用して証明写真を加工している場合は、写真に写っている本人とあなた自身の顔が一致せず逆に悪い印象を与える可能性もあります。

証明写真における姿勢や表情を整えることはとても重要ですが、肌の白さや輪郭など人物自体に手を加えることは避けましょう。

4-3.3ヶ月以上経過している写真を使わない

基本マナーのところでも述べましたが3ヶ月以上経過している写真は、絶対に使わないようにしましょう。

なぜここまで3ヶ月という期間にこだわるのかというと、多くの企業や行政機関が撮影日に関する期限を3ヶ月〜6ヶ月に指定しているからです。

例えば、3ヶ月以上経過した写真を使ってしまうと髪を切ったり体型が変わったりと、その人の変化と写真が追いついていない場合もあります。

この状態では決して「証明写真」とは言えない状態になってしまうため、撮影してから3ヶ月以内の写真を貼るように決められているのです。

5.まとめ:正しく履歴書写真を用意して、第一印象を良くしよう

今回は保育士が履歴書写真を貼るときのポイントから基本的なマナー、写真を用意するときの注意点まで詳しく解説をしました。

とくに就職や転職などの選考でとても重要な要素が「第一印象」です。そして、採用担当者が最初に抱くあなたへの第一印象は、履歴書に貼られている証明写真になります。

そのため、今回ご紹介したように証明写真を履歴書に貼るときは、正しいマナーと守ることが重要です。

また、本文中には写真スタジオでの撮影がおすすめと述べましたが、少しコストと手間をかけるだけでスピード写真では再現できないクオリティの写真を撮影できます。

ぜひ今までに証明写真を撮ったことがなく、良い印象を与えやすい写真を撮影したいと考えているのであれば写真スタジオでの撮影も検討してみてはいかがでしょうか。

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